2019年1月28日月曜日

酒のあで・雪見列車で頂く『豊盃純米吟醸生酒豊盃米仕込み』


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昨年の7月に私事でしたが、鶴田町のN氏と八戸のM氏、五所川原のM氏より、六日町の「海ぼうず」さんでお祝いして頂きました。あの時の感動と余韻が残る8月初旬にN氏が「盛岡に行く途中で寄った」と弊社までお出でになり、「これを」と車中から取り出して下さったのが『豊盃生酒』と『田酒山廃』でした。津軽から盛岡の途中が八戸って・・・だいぶ迂回しています。この辺が私のような凡人との大きく違うところで、N氏の器の大きさは計り知れません。『田酒』は速攻で頂き、『豊盃』は冷蔵庫の奥に大切に保管熟成していましたが、いよいよデビューの時がやってきました。

 八戸駅にて  三沢駅より出発

さて、1月末に三沢の星野リゾート青森屋と青い森鉄道がコラボしたイベント「酒のあで雪見列車」に仲間と参加させて頂きました。

 土木部員二人  配布された「あて」

1145分の三沢駅の雪見列車に乗り込み、いよいよ列車は出発です。配られたのは地酒3種類と、あでっこ(酒の肴)となる珍味やお寿司の入った折でした。

 豊盃米仕立て 陸奥八仙ピンク

配付される地酒3種に飽き足らないと踏んだ私が準備したのが、前述の頂戴した弘前の至宝『豊盃純米吟醸生酒豊盃米仕込み』です。「日本一の桜」で知られる弘前公園のすぐ側に昭和5年創業の三浦酒造があります。5代目の杜氏が醸す『豊盃』は、青森を代表する三本の指に入るお酒で、酒名の由来は津軽藩開祖の津軽為信公が、戦場で兵士の指揮を鼓舞するために唄った歌が「ホーハイ節」で、緊張が解れた兵士は懸命に闘い遂に勝利を得たという逸話より名付けられています。

仕込み水は津軽富士といわれる岩木山の伏流水(軟水)。蔵名を冠した「豊盃米」は五百万石を改良したもので、全国でもこの蔵しか扱っていない希少な酒米です。日本酒度は+5、酸度1.8となかなかの辛口か・・。

香りは仄かにフルーティ。口に含むと生酒の味わいがフルーティにも感じますが、呑み込むと爽やかな酸味と辛さが一緒に咽喉にやってきました。キレも良く参加した4人全員が美味しいを連呼していました。

 美穂直汲み モーリー君と

お誘い頂き同道された方より『陸奥八仙ピンクラベル吟醸生』が差し入れられ、他のお客様にも八戸の地酒を相伴して頂きました。「おいしいー‼」と言ったのは間違いありません。

3本目は広島県東広島市安芸津町にある、明治元年創業の年間5百石を仕込む今田酒造本店が醸す『純米吟醸美穂(びほ)直汲み無濾過本生』で、杜氏の今田美穂さんが自身の名を冠した渾身のお酒です。

酒米は麹米・掛け米とも絶対王者の山田錦を使い、瀬戸内海沿岸の花崗岩層より染み出す地下水(軟水)を、蔵の井戸より汲み上げ仕込んでいます。味わいは陸奥八仙と豊盃の中間くらいの甘さ・辛さ・酸味ですが、山田錦の柔らかな味わいが直汲みのフレッシュさとコラボし、いいとこ取りの旨さでした。

青い森鉄道の列車は雪の青森路を走り、1315分に青森駅へ到着し解散となりました。昼間から結構酔ってしまい、帰りの列車では他のお客から白い目で見られていた事でしょう。他人の目はどうあれ、無事に八戸に帰れるのか心配でしたが、帰巣本能を持つ我々は頑張って家に辿り着きました。メデタシ、メデタシ。♪

(。・_・。)ノ