2019年1月14日月曜日

たねいち会の乾杯は『一代弥山純米吟醸おりがらみ生酒』


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先日「たねいち会」の懇親会があり、行きつけの居酒屋となっている「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんで先輩方と一年ぶりにグラスを傾けました。4人のうち2人が還暦となり、私はリーチ、もう一人はあと4年でしょうか。先輩方は優しく気さくに語らって下さいました。

 
広島県の一代弥山  多賀治無濾過

乾杯は広島県廿日市市(はつかいちし)で大正七年創業の中国醸造が醸す『 一代弥山純米吟醸おりがらみ生酒 』で、瀬戸内海に浮かぶ厳島の主峰「弥山」は霊験あらたかなため海を越えて拝まれており、それを酒名に頂いた有難いお酒です。酒米は広島県産八反錦で軟水により醸し、日本酒度+2、酸度1.5の滓がらみです。

香りはフルーティで、口に含むと滓のせいで酸味がやや強いのですが、フルーティさもあり呑み込む際に喉の奥で辛味や苦味がやってきました。でも口開けは何を呑んでも美味しく感じます。

望 初しぼり  ロ万純米吟醸

続いて頂戴したのが栃木県益子町で、創業が昭和12年の外池酒造店が醸す『望 初しぼり純米吟醸無濾過生原酒』。この酒名はイタリア語のbuono(美味しい)にも通じる名前で、『燦燗』が主力商品だった蔵が、2015年に未来の日本酒へ挑戦するために立ち上げたブランドです。日光連山の伏流水と酒造好適米「玉栄」を使用し低温発酵させた無濾過の生原酒。ラベルの書は書道界の鬼才で片岡鶴太郎さんの師匠にあたる金田石城氏によるものです。

立ち香は生酒の麹の香りが程よく、フルーティさを予感させます。口に含むとフルーティ&ジューシーで、甘さと酸味のバランスが良く「うわー」っと声が出る美味しさでした。

大辛口百十郎  五橋あらばしり

その後は辛口の『百十郎 純米吟醸冬のオリオン大辛口生原酒』を、そして『五橋純米あらばしり』を頂戴しました。山口県岩国市で明治四年創業、酒井酒造が醸しており、錦川に架かる五連の反り橋「錦帯橋」に由来した酒名です。山口県産山田錦と協会酵母1801、清流錦川の伏流水で日本酒度+1、酸度1.5のあらばしり。香りは強く上品な吟醸香。口に含むと淡麗辛口で口当たりは柔らかく、米の旨味が伝わるようです。

穏しぼりたて生   諸先輩方と私

その後も岡山の『多賀治山廃純米雄町無濾過火入れ原酒』福島の『(おだやか)純米しぼりたて生』などなど頂き、酔いは頂点へ達します。

「たねいち会」は以前勤めていた会社の名前からきており、私の長男が生まれた年の秋に残念ながら倒産しました。当時、路頭に迷っていたところ小幡建設工業を紹介され、そして就職させて頂き現在に至っております。本当に昼、夜とガムシャラに働いた35年でした。でもアッという間の35年でもありました。「たねいち会」の先輩方との楽しい語らいは、100分では到底尽きることも無く、お店を替えて深夜まで続きました。♪

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