2018年9月22日土曜日

壱岐の酒『横山五十純米大吟醸ホワイトラベルうすにごり生』


 
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諸事情により当ブログ初の土曜日の更新となりましたが、先週に引き続き「第17回小幡建設日本酒クラブ定例会」の後半です。後半戦もフルーティ&ジューシ-なお酒に参加者はメロメロです。また、初参加の女性二人は、最後のお酒まで美味しく頂けたのでしょうか。

流輝も美味しい  裏書きをどうぞ

さて、『東一 純米吟醸生酒山田錦うすにごり』『特別純米 射美 槽場無濾過生原酒』『三重錦純米大吟醸山田錦中取り経過簿ラベル』に続いて、4本目に登場したお酒は、群馬県藤岡市の松屋酒造が醸す『流輝(るか)純米吟醸無濾過生山田錦9号酵母』です。代表銘柄は『當選』で、ご当地周辺の選挙には欠かせないお酒だそうな。埼玉県と長野県境の御鉾山系の伏流水を井戸から汲み上げて使っており、酒米に山田錦、酵母は酒名の通り「9号酵母」を使い、日本酒度は-3、酸度は1.8と甘口に仕上がっています。

グラスからは9号酵母によるフルーティな吟醸香が。味わいもフルーティで甘さと酸味が丁度良く山田錦の旨味たっぷりのお酒に、「これも美味しい」と早々に無くなりました。

横山五十と栄光富士   栄光富士の裏書き

ここで会長からサプライズで差し入れがあり、グラスに注いだのが『栄光冨士純吟無濾過生原酒 新 祥源』でした。安永七年(1778)創業の山形県鶴岡市の冨士酒造が醸しており、北に鳥海山、南東に月山からの伏流水からなる地下水を使用し、酒造好適米「出羽の里」と香りが高く酸の生成が少ない山形酵母で、丁寧に造った日本酒度±0、酸度1.6のお酒です。立香はフルーツのような香りがします。口に含むと甘さがあり文句なしのフルーティ&ジューシーで、呑み込むと優しい酸がやってきました。ハズレの無い『栄光冨士』を選ぶとは、さすが会長です。

6本目は、長崎県の離島、壱岐市の重家酒造が醸す『横山五十純米大吟醸ホワイトラベルうすにごり生』です。私的には『射美』に次いで本日二番のお酒でした。『五十』は精米歩合を現しており、この蔵のすべてのお酒が大吟醸造りとなっているようです。

酒米は山田錦を使い、酵母は非公開ながらおそらく9号酵母で、日本酒度も非公開ながら+1くらい、酸度は1.5くらいでしょうか。香りはフルーティで味わいは文句なしにジューシー。鼻から抜ける吟醸香が優しすぎてジュースを飲んだ後みたいです。参加者の皆さんから溜息に似た声が出ていました。

涼やかな夏囲い   ウラ書きをどうぞ

今回のトリとなるお酒は、八戸市を、いや青森県を、いや日本を代表する八戸酒造が醸す『陸奥八仙』シリーズの、その中でもレアな『陸奥八仙夏囲い純米吟醸生原酒』でした。このお酒は『陸奥八仙新春祝酒純米吟醸』を搾ったタンクのお酒を少し残して瓶詰めし、生酒のまま冷蔵庫で夏まで追加熟成させ『夏囲い』として出荷しています。『夏吟醸』とはレベルが違いますよ。美味しさは今回のラインナップに遜色が無いところか、酔いが回った方々からも口々に「美味しい」が連呼され、直ぐに空瓶と化しました。

  栄光冨士を!  笑顔がステキです

 
  美人トリオも酔って   オススメはこれ!

  三重錦に驚きました  O氏と会長

  ここで吞まなくても  さあ全員集合で!

恒例、食べ放題のラストオーダーでは、皆さん各種ラーメンを注文し、食べ終わったところで中締めです。今回のお酒は、派手さは無いが旨さ勝負のラインナップのつもりだったので、皆様から口々に「今回も美味しいお酒ばかりだった」と言って頂き、準備や片付けの疲れも吹っ飛びました。次回は3月に第18回定例会を予定しています。またの御参加をお待ちしていま~す。♪

(。・_・。)ノ

2018年9月17日月曜日

第17回日本酒クラブで『三重錦純米大吟醸山田錦経過簿ラベル』

 
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 913()に「第17回小幡建設日本酒クラブ定例会」を行いました。場所は美味しさ満点の「熊八珍」で食べ放題となっており、参加者は女性4名を含む18名と多くの方に御参加頂き、今回も69升のお酒でスタートです。


  東一うすにごり  総勢18名で乾杯

先ず乾杯に選んだお酒は、佐賀県嬉野市で大正11年創業の五町田酒造が醸す『東一 純米吟醸生酒山田錦うすにごり』です。東洋一の酒を目指し『東一』と銘々したほどなので旨さは際立っており、『鍋島』のライバルとして高い評価を得ているお酒です。自家栽培の山田錦を酒米とし、酵母は香り高く酸の少ない熊本系酵母、仕込み水は清流塩田川の伏流水(中硬水)を使い、日本酒度±0、酸度1.6に醸しています。

グラスに注ぐと酒色は当然薄く濁っており、香りはフルーティな吟醸香が。乾杯の声とともに口に含むと果実のようなジューシーさで、酸味と辛さがバランス良く混じり合い旨味を醸し出しています。呑み込むと咽喉の上にカーッとスッキリ系の辛さがやってきました。皆様からの「おいしいー」の声も上がり、乾杯酒として申し分のない一杯でした。

イチゴ味の射美  裏書が衝撃的

2本目は当ブログでの「2017年度日本酒気に入りましたランキング」第1位の『特別純米 射美 槽場無濾過生原酒』です。このお酒は岐阜県揖斐郡大野町にある創業明治25年の杉原酒造が醸しており、仕込み量が年間僅か40石弱なので、日本で一番小さな蔵元と言われています。入手困難なのは生産量が少ないためだけかと思っていましたが、実はそればかりではなく、美味しいのでアッという間に売り切れ、幻のお酒とも言われているようです。

仕込み水は揖斐川の伏流水を濾過して使い、酒米は「揖斐の誉」を、酵母は『新政』と同様に蔵付き酵母を使っています。造った酛を二つに分けて発酵させ、時期をズラして投入して酵母を活性化させるという工夫をして、日本酒度は-5、酸度1.7のお酒となっています。そして何より驚く、このお酒のコンセプトは何と「イチゴ」です。イチゴの味わいとするために、設計を逆算しながら組んでいるというのです。驚きの技!。

香りは思った通りフルーティさが強く、まるでジュースのようです。口に含むとジューシーなイチゴ味がしますが、無濾過生原酒の米の旨味、生酒の旨味が濃縮して感じられます。皆さんの驚きは当然です。

三重錦もジューシー  経過簿に日本酒度が

ざわめきの中、3本目は『三重錦純米大吟醸山田錦中取り経過簿ラベル』です。忍者の国といわれた三重県伊賀上野市で、創業明治30年の中井仁平酒造場が醸しており、蔵主は元プロボクサーだそうで、『雑賀』の蔵主を思い出しました。お酒は60石位を造っていて小さな蔵には違いありません。

このお酒のラベルにはお酒を醸造する際の経過簿が用いられていて、醗酵経過や温度管理、日本酒度などお酒のデータが見て取れます。山田錦を使い中取りの部分(責め)を瓶詰めしたお酒は、日本酒度+5、酸度1.1に仕上がっています。

立ち香は華やかでフルーティな吟醸香。口に含むと『射美』にも負けないジューシーさでしたが、ピリッとくる辛さが利いています。「責め」だからかなぁ。上品な味わいと口中に広がる米の旨味が心地よく、呑み込むと雑味の無い落ち着いた味わいを感じます。「責め」なのになぁ。皆様には「今回も、どれもこれも美味しい」と言って頂きました。

 オヤジ軍団    オススメはこちら

 初参加の二人  美女と日本酒は合う

会長のオススメはコレ  これが旨い!

小幡建設日本酒クラブの前半戦でした。後半は会長からのサプライズ差入があり盛り上がります。どんなお酒を差し入れて下さったのか、次週のブログを是非是非ご覧下さい。♪

(。・_・。)ノ

2018年9月10日月曜日

『純米吟醸 雪の茅舎山田穂 生酒』を初任給から


 
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先日プラザホテルアーバンにおいて、弊社で住宅を建てて頂いた多くのお客様をお誘いし「オバタの夏祭り」が開催されました。今年で12回目ですが、参加者から好評なので止めるに止められません。このイベントは96日の夕方、青森テレビの「ワッチ」という番組で放映されました。

ワッチの佐藤香アナと  会場の様子をどうぞ

さて、いつもお酒を頂く義兄の次男が、未だ子供だと思っていたら就職も決まり、どこから見てもしっかりとした社会人となりました。そんな甥御さんが、初めて貰ったお給料で私に日本酒を買ってくれました。人間として完成されていますねぇ!!。

その頂戴したお酒とは、『純米吟醸 雪の茅舎山田穂 生酒』で、秋田県由利本荘市で創業明治35年の齋彌酒造店が醸しており、このお酒は原料に最強好適米といわれる「山田錦」の、その親の酒米である「山田穂」()「短稈渡船」()のうち の「山田穂」で仕込んでいます。

  雪の茅舎   KEEP COOL

 気になる自社酵母   酒色を蛇の目で

「山田穂」とは明治時代に多く栽培されていたお米で、兵庫県の山田三郎氏が自身の田圃で、たくさん実をつけた大きな稲穂を偶然に見つけ、茎も固いため耐倒伏性に優れている事から、近隣に奨励し「山田穂」として承認採用されたものでした。仕込み水は新山の伏流水を蔵の井戸から汲み上げて使用し、自社酵母で醸した日本酒度+1.2、酸度1.6のお酒です。

純米吟醸 雪の茅舎山田穂 生酒』をグラスに注ぐと、酒色は仄かに琥珀色。香りは果実のようで、期待は膨らみます。口に含むと先ず第一声は「うまい!!」でした。香りと相違ないフルーティでジューシーさが舌の上で広がりピリ感はありません。生酒の心地よい甘さの後で、咽喉の上にジワジワと少しだけ辛さを感じますが、旨味がたっぷりで辛さなんてまるで気になりません。未成年なのに、なんでこのお酒が美味しい事が解ったのでしょう。

甥子さんも、われわれが通ってきた社会人としての人生をこれから歩んでいくのでしょう。長い人生は、当然楽しいことばかりではなく、苦しい事や決断を迫られることもあると思います。しかし、前向きにガムシャラに人生の荒波を乗り越えて欲しいと願っています。♪

(。・_・。)ノ

2018年9月3日月曜日

夏の酒『長珍純米無濾過生詰めSUMMERJUN』

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今年のお盆休みには長男が夫婦で帰省し、とても賑やかなお盆となりました。馬場のぼる先生の「11ぴきのねこ」が大好きだと言うお嫁さんを誘って、三戸町のほのぼの館や三戸道の駅を訪ね、写真を撮ったりグッズを購入したりと、大いに感動してもらったと思っています。

 ねこたちと一緒に  ほのぼの館の入り口

さて、毎回感動を覚える日本酒の品揃えの居酒屋「海ぼうず」さんに、高校時代に同じ部活だったF君と行って参りました。F君はあまり日本酒を得意ではない様ですが、私がムリムリ誘い修行だと思って付き合って頂きました。

今回も3階は見事な銘柄が  1階2階も超VIP感が

乾杯のお酒は、F君がとりあえずビールで私はもちろん日本酒。愛知県津島市で創業明治元年の長珍酒造が醸す『長珍純米無濾過生詰めSUMMERJUN』です。「長珍(ちょうちん)」とは珍しい名前のお酒ですが、創業当時の酒蔵の屋号が「提灯屋」だったので、勘違いする人が続出したため、美味しいお酒を長く珍重されるようにと『長珍』にしています。

長珍とは・・  彩花の夏バージョン

酒米は兵庫県産山田錦を麹米に、掛け米は山田錦の孫にあたる「夢錦」で、仕込み水は木曾三川伏流水を蔵の井戸より汲み上げて使用し、日本酒度+9、酸度1.8と酸味の強い辛口で1回火入れのお酒になっています。

香りは無濾過の香りと酸の香りが混じっています。口に含むと爽やかな旨味を感じますが、口中にジワジワ感が残り酸味が遅れてやってきます。塩辛にはピッタリのお酒でした。

続いて頂いたのは福岡県久留米市で、田園地帯の中にある旭菊酒造が醸す『特別純米夏あやか』です。酒蔵は明治33年の創業で、日本の象徴である菊の紋が、朝日()が昇るような勢いとなるようにと名付けられています。酒米は山田錦、酵母は香り高く酸の少ない9号酵母を使い、九重山系の伏流水を仕込み水に、日本酒度+5、酸度1.4、アルコール度数は14%と夏用にスッキリ軽やかなお酒です。

香りは華やかで酸は感じません。口に含むとスッキリとした吞み口で、辛さもそれほど感じませんが、淡麗辛口のような味わいと旨味、そしてキレも良く、ホッケ焼きが美味しく頂けました。

日高見氷温貯蔵   「たかちよ」は絶品

その後に宮城県石巻市の平孝酒造の『日高見 夏吟 氷温貯蔵』、新潟県の高千代酒造の『たかちよ純米大吟醸SUMMER BLUE 』などなど頂戴しております。

F君もさすがに『たかちよ』には驚いたようで、これが日本酒?と申しておりました。この日本酒の味わいに考えを新たにした様で、再度の乾杯を誓ってお店を後にしています。♪

(。・_・。)ノ