2018年9月17日月曜日

第17回日本酒クラブで『三重錦純米大吟醸山田錦経過簿ラベル』

 
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 913()に「第17回小幡建設日本酒クラブ定例会」を行いました。場所は美味しさ満点の「熊八珍」で食べ放題となっており、参加者は女性4名を含む18名と多くの方に御参加頂き、今回も69升のお酒でスタートです。


  東一うすにごり  総勢18名で乾杯

先ず乾杯に選んだお酒は、佐賀県嬉野市で大正11年創業の五町田酒造が醸す『東一 純米吟醸生酒山田錦うすにごり』です。東洋一の酒を目指し『東一』と銘々したほどなので旨さは際立っており、『鍋島』のライバルとして高い評価を得ているお酒です。自家栽培の山田錦を酒米とし、酵母は香り高く酸の少ない熊本系酵母、仕込み水は清流塩田川の伏流水(中硬水)を使い、日本酒度±0、酸度1.6に醸しています。

グラスに注ぐと酒色は当然薄く濁っており、香りはフルーティな吟醸香が。乾杯の声とともに口に含むと果実のようなジューシーさで、酸味と辛さがバランス良く混じり合い旨味を醸し出しています。呑み込むと咽喉の上にカーッとスッキリ系の辛さがやってきました。皆様からの「おいしいー」の声も上がり、乾杯酒として申し分のない一杯でした。

イチゴ味の射美  裏書が衝撃的

2本目は当ブログでの「2017年度日本酒気に入りましたランキング」第1位の『特別純米 射美 槽場無濾過生原酒』です。このお酒は岐阜県揖斐郡大野町にある創業明治25年の杉原酒造が醸しており、仕込み量が年間僅か40石弱なので、日本で一番小さな蔵元と言われています。入手困難なのは生産量が少ないためだけかと思っていましたが、実はそればかりではなく、美味しいのでアッという間に売り切れ、幻のお酒とも言われているようです。

仕込み水は揖斐川の伏流水を濾過して使い、酒米は「揖斐の誉」を、酵母は『新政』と同様に蔵付き酵母を使っています。造った酛を二つに分けて発酵させ、時期をズラして投入して酵母を活性化させるという工夫をして、日本酒度は-5、酸度1.7のお酒となっています。そして何より驚く、このお酒のコンセプトは何と「イチゴ」です。イチゴの味わいとするために、設計を逆算しながら組んでいるというのです。驚きの技!。

香りは思った通りフルーティさが強く、まるでジュースのようです。口に含むとジューシーなイチゴ味がしますが、無濾過生原酒の米の旨味、生酒の旨味が濃縮して感じられます。皆さんの驚きは当然です。

三重錦もジューシー  経過簿に日本酒度が

ざわめきの中、3本目は『三重錦純米大吟醸山田錦中取り経過簿ラベル』です。忍者の国といわれた三重県伊賀上野市で、創業明治30年の中井仁平酒造場が醸しており、蔵主は元プロボクサーだそうで、『雑賀』の蔵主を思い出しました。お酒は60石位を造っていて小さな蔵には違いありません。

このお酒のラベルにはお酒を醸造する際の経過簿が用いられていて、醗酵経過や温度管理、日本酒度などお酒のデータが見て取れます。山田錦を使い中取りの部分(責め)を瓶詰めしたお酒は、日本酒度+5、酸度1.1に仕上がっています。

立ち香は華やかでフルーティな吟醸香。口に含むと『射美』にも負けないジューシーさでしたが、ピリッとくる辛さが利いています。「責め」だからかなぁ。上品な味わいと口中に広がる米の旨味が心地よく、呑み込むと雑味の無い落ち着いた味わいを感じます。「責め」なのになぁ。皆様には「今回も、どれもこれも美味しい」と言って頂きました。

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小幡建設日本酒クラブの前半戦でした。後半は会長からのサプライズ差入があり盛り上がります。どんなお酒を差し入れて下さったのか、次週のブログを是非是非ご覧下さい。♪

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