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八戸パークホテルで会合があり、中締めとともに向かったのが居酒屋「海ぼうず」さんでした。今回も会社の同僚とお邪魔させて頂いたのですが、4月以来久々です。一次会では日本酒を少し頂戴したのですが、物足りなさを感じての二次会でした。
今回の品揃えをどうぞ 湘南の天青はスッキリ
乾杯は神奈川県茅ケ崎市で明治二年創業の熊澤酒造が醸す『天青純米吟醸千峰生詰』でした。湘南で1軒だけ残った酒蔵で、手造りでの少量生産です。『天青』とは中国の故事「雨過天青雲破処」からとっています。
この酒蔵の『天青』は一定期間熟成させてから出荷しており、それには火落ち菌による腐敗を少なくするため、あえて炭濾過の手法を使っています。1リットルに対し30グラム程度の少量の炭で、炭臭を残さない様にしています。
酒米は山田錦を使い吟醸酒向けの9号酵母で醸しており、仕込み水は丹沢水系の伏流水を使っています。日本酒度は+4、酸度1.6と辛口ですが、アルコール度数が14%と夏酒らしく軽やかな造りになっています。
涼やかなブルーの瓶の『天青純米吟醸千峰生詰』をグラスに注ぐと、お酒の色は透明で、香りはフレッシュな酸と辛さをミックスしたような香りです。口に含むと予想通り酸味と辛さが同時進行でやってきますが、度数が少ないのでスッキリと吞みやすく、キレも良いので後味がスッキリでした。
『一博』は生酒でした 宮城の乾坤一涼風
続いてはインパクトのあるラベル、滋賀県東近江市の『一博(かずひろ)純米生酒』です。滋賀県東近江市の中澤酒造の杜氏が、同県の畑酒造で修業した際に、タンクを1本借りて仕込んだのがこのお酒で、2015年までは『博』の右上の点を書いていませんでしたが、2016年に自分の蔵に戻って仕込んでからは点が書き加えらました。また酒名は酒造りを教わった二人の能登杜氏の名前から一文字ずつ頂戴し『一博』と命名しています。
酒米は滋賀県産吟吹雪を使い14号酵母で醸しており、日本酒度-1、酸度2.0の甘口で酸味が強めのお酒です。香りは仄かにフルーティで口に含むと甘さに「おっ!!と」思いましたが、酸度2.0はダテでは無く酸味がガツンとくるので、酸味が苦手な方には強敵です。
手造り旭若松 天遊琳夏の純米酒
続いては日本一小さいといわれる年間40石(一升瓶で約4千本)の那賀酒造が醸す『純米酒旭若松』です。徳島県那賀郡で創業は享保十年(1725年)の老舗で、1960年代は灘地方へ桶売りを行っており1000石を造っていましたが、1980年代には桶売りを辞め100石となり、1988年には全量を純米酒とするために現在の40石となりました。家族で酒造りを行っており娘さんが神亀酒造に酒造りの修行をして帰ってきています。
『純米酒旭若松』をグラスに注ぐとこちらも酸味が主張するような香りが。口に含むと辛さと酸味のハーモニーを感じ以前呑んだ『玉川』を思い出しました。一次会でのお酒が効いて味わいの感想が徐々に怪しくなっています。
静岡の杉錦は天然麹 栄光富士の辛口酒
ラストオーダーの手前でギブアップし最後は『栄光富士純米吟醸無濾過生原酒SHOOTINGSTAR』を頂き中締めとしました。『栄光富士』はフルーティだとの先入観があり口に含んだら、しっかり辛口でパンチの利いたお酒で、私ノックアウトでした。♪
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