いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。
今年も早いもので師走となっています。当「日本酒パラダイス」も、お陰様でもうすぐ丸二年、来場者数も1万人に迫る勢いで、多忙のなか私の駄文をお読み頂き、大変感謝しております。
さて、11月28日(金)には会員の皆様方待望の「第8回小幡建設日本酒クラブ定例会」が根城一丁目の「熊八珍」で賑やかに開催されました。こちらはラーメンから中華まで何と食べ放題で、座席数も多いのですが味も良いらしく、いつも混み合っている人気店です。参加者は15名と当会としてはほぼMAXで、一人当たり5合で計算し7.5升となるため、約8升のお酒を準備して開会しました。
入手困難な新政「陽乃鳥」 火の鳥のように陽乃鳥
乾杯のお酒は自信を持って準備した逸品で、秋田は「6号酵母」で名を馳せる新政酒造の『新政 陽乃鳥 貴醸酒』という入手困難なお酒です。酒米は秋田県産美山錦で仕込み水は・・・実はこのお酒は仕込み水に何と清酒を使うという平安時代の醸造法で醸しており、それが貴醸酒というジャンルのようです。S氏の乾杯で皆さん「おいしい~」と口々に言って頂き、準備した甲斐がありました。・・涙。火入れの割には立ち香は強くフルーティで、チビチビ口に含むとジューシーさが濃く、透き通るような酸味もチョッピリ。果実酒と思いたくなるような味わいですが、米の旨味がしっかりしていて後味もスッキリ爽やか。過去のお酒を振り返っても、呑んだことのない快感に思考が一時停止するようでした。
秘蔵の「陸奥八仙槽酒おりがらみ」 うっすらと濁っています
二本目は、インパクトの強い『陽乃鳥』に負けないように、八戸酒造の『陸奥八仙 槽酒おりがらみ』を。このお酒は2月の酒蔵見学の際に呑んでみて、特に気に入っていたもので、当会の皆様にも是非呑んで頂きたく酒屋さんにキープして頂いたお酒です。おりがらみの部分だけを瓶詰めしたお酒なので、瓶の中はうっすらと白く濁っています。2本目も期待を裏切らず、皆さんからは「このお酒も美味しい!」との御評価を頂戴しました。ぐい呑みからは麹の匂いがとても豊かで、フルーティさも感じつつ発泡するガスと辛さが相まって舌や口腔に刺激と旨味を残して切れてゆきました。やっぱ陸奥八仙だね!!という感じ。
「富久長 八反草純米槽しぼり」 率直に!「おいしい」です
三本目はグッとフルーティに優しい味わいが特徴の広島は今田酒造の『富久長 八反草純米酒 槽しぼり無濾過本生』です。このお酒は、幻の好適米、八反草を麹米・掛米に使用しており、僅かの種籾から徐々に増やして現在に至っているという、「夏子の酒」のようなお酒です。注いだグラスからは、果実のジュースを思わせるような、とても華やかな香りがします。口に含むとパッと明るく優しくフルーティな味わいに旨味ものって、それでいてスッキリした呑み口で切れてゆきます。このお酒には、結構 感動した人たちも多いはず。
「大那 直汲み無濾過生原酒」 今まで何で呑まなかったか
四本目は栃木で慶応二年(1866年)創業の菊の里酒造より『大那 特別純米 直汲み無濾過生原酒』。酒米は那須五百万石、水は那珂川・箒川・蛇尾川の3川からの恵みとなる清水を使用して醸しています。今回初登場のお酒でしたが美味しいと仰る方々が多く、これからもいろんなバリエーションを楽しみたいと思わせるお酒でした。フルーティな中に辛さがピカッと光る・・・そんなお酒で、槽口から瓶に直に汲んでいるものですからフレッシュ感がハンパなく、切れも最高でした。もっと早く呑んでおくべき日本酒でしたね。(何故か上から目線)
15名の日本酒ファンが集合 美味しいお酒でみんなが笑顔に
食べ放題なのに私は焼きギョウザ1皿のみで、写真を撮ったりお酒を準備したり・・・なんか損な役回りだなあと密かに感じた次第ですが、皆さんの笑顔を見ているとテンションもググッと上がり、もっともっと楽しんで頂きたいという気になります。さあこれから五本目となりますが、次回の後編へ続きます。お楽しみに♪。
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