2014年2月24日月曜日

送別の宴は『来福純米吟醸生原酒 播州産愛船』で

 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。  弊社の土木部員のK氏がこの度無事に定年となり会社を退社となりました。鉄道工事に長年にわたって携わり、「線路閉鎖工事責任者」という取得が難しい資格を持つ弊社で唯一の方でした。残念。しかし、第2の人生にエールを送るべく、土木部のみんなが集まって、先日ご紹介した居酒屋「酒・肴 だるま」で別れの宴が催されました。  持ち込ませて頂いたお酒は、茨城県の来福酒造の『来福純米吟醸生原酒 播州産愛船206号』。希少な幻の米、愛船206号を50%まで磨き丁寧に仕上げた逸品で、日本酒度+2、酸度1.7、酵母は来福酒造の得意の花酵母です。幻!幻のお米ですよ~。 IMGP3919IMGP3920IMGP3922   愛船206号が誘います     朱いラベルはグッと来て       裏書にヘエ~  乾杯して口元に運ぶと、鼻孔を通して甘さを予感させるフルーティな香りが、肺の中を一杯に満たしました。それを一気に吐いてから口内にぐい呑みを傾けます。口の中に入ってきたお酒は甘く旨く甘く甘く、花酵母が全面に出ているためか、酸がなかなかやって来ず、甘さが凝縮されたアウスレーゼのワインを思わせるような味わいでした。日本酒度+2なのになあ。 IMGP3932IMGP3949     会社の親和会より餞別を      後継者のH君に鉄道工事を託します IMGP3950IMGP3954 全員集合に私がいない?撮ったの俺だ       ハシャぎ過ぎでしょう  『来福』は、我も我もとあっと言う間に呑み尽くされてすぐに無くなってしまい、第二弾は『陸奥男山銀撰』がやって来ました。来福とは真逆の日本酒度+5と辛口で、前者が甘さたっぷりだったため、男山はがぜん辛く感じます。しかし、この頃には酔いが回っておりコメントをしっかりと覚えられるキャパがありませんでした。 IMGP3945IMGP3957       陸奥男山銀撰      二次会に何と!会長乱入!!  帰りの道すがら、お世話になったK氏の未来に幸あれと願いながら帰路に着きました。 \(。・_・。)ノ














2014年2月17日月曜日

月の輪しぼりたて純米生原酒木槽掛袋搾り

 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。  毎月1回は実家でお酒を頂きます。実家のおふくろ様は今年77歳で、喜寿を迎えますがとても元気で、昔の事や世間の事、仕事の事、いろんなことを肴にお酒を呑ませてもらいます。お料理もたくさん準備してくれて、本当にありがたく感謝を忘れないようにしたいと思っています。  さて今回、実家で美味しく頂いたお酒は、昨年の3月に第5回小幡建設日本酒蔵部で皆様にお披露目し好評を得ました、岩手県紫波町にある明治19年創業の造り酒屋「月の輪酒造店」の『月の輪しぼりたて純米生原酒木槽掛袋搾り』です。このお酒は、今ではどこの蔵でも見なくなった昔ながらの木槽きふねを使い、酒袋から流れるままに時間を掛けて搾っています。当然、滓引きもしていないため瓶の底の方に薄っすらと滓が沈んでいて、一升瓶を見ただけで美味しそうな予感が酒好きの本能を揺さぶります。  『月の輪しぼりたて純米生原酒木槽掛袋搾り』を初めて呑んだ際にとても美味しかったため、再度購入したいと思っていてもなかなか手に入らず、新酒の時期を迎えやっと手にした逸品でした。 DSCF3946DSCF3944  木槽掛袋搾り搾りたて!   自信満々の月の輪の文字    DSCF3949 今は無き「南部蔵・富貴」のぐい呑みで  立ち香は若々しくフルーティな香りで期待通りでした。味わいもとても華やかでフルーティ、しかし力強く、木槽で搾った感があります。「あァ・・この味だ」と味の記憶を思い起こさせてくれました。舌の奥の方で滓から発する米の旨味が感じられ、いやらしくない若々しい酸も存分に味わえ、「第5回日本酒の会」の楽しかった事をいっぱい思い出しました。 \(。・_・。)ノ









2014年2月10日月曜日

小玉醸造の『太平山無濾過生純米大吟醸天巧』

   いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。  1月は私の誕生日とご紹介致しましたが、日本酒が好きな私へのプレゼントの第二弾は、義母より「美味しいお酒でも・・」と頂戴したお金で、江陽の「加藤酒店」よりこれはというお酒を購入致しました。そのお酒とは、秋田県潟上市にある小玉醸造(株)の『太平山無濾過生原酒 純米大吟醸 天巧』で、高価でしたがせっかくのプレゼントなのでたまには高価なものをと購入を決意。  明治12年創業の小玉酒造は、東京ドームより広い敷地の中で、味噌、醤油、日本酒を造っており、【 酒は天下の太平山 】というキャッチフレーズは、私くらいの年代の方々は聞いたことがあると思います。そんな蔵で醸し出される『太平山純米大吟醸 天巧』は、何と平成12年より13年連続してモンドセレクション金賞を受賞している稀代の日本酒です。購入時の決意のほどが分かったでしょ。 DSCF4032DSCF4033DSCF4031   「厳封の証」に限定品と     肩ラベルの生が赤い! 杜氏の猿田氏は猿田彦の末裔か  酒米は絶対王者山田錦を100%使用で、40%まで精米し美味しさの詰まった部分だけで造っており日本酒度は+1。早速ぐい呑みに注ぐと、フレッシュでフルーティな吟醸香がうっすらと優しく立ちのぼります。そして一口頂いてみると、静か~におちる牡丹雪のような、ゆっくりとやさしい山田錦の上品な旨味。口の中にフルーティさが蔓延しますが、酸が適度に追いかけ雑味を感じることなく優しくキレてゆきます。あれ!この味わい。以前呑んだ鍋店の『不動 吊し無濾過純米大吟醸生原酒』にそっくり。酸の味わいだけが若干違うと思われますが、美味しさが似通っていました。 DSCF4038DSCF4039      手書きによる勝ち虫           あまりタップリは注げません  今回のぐい呑みは、お伊勢参りに行ったときに「おかげ横丁」の「伊勢萬内宮前酒造場」の土蔵の中にある、全国から四千点ものぐい呑みを集めた「晩酌屋久兵衛」より求めた勝ち虫のぐい呑みです。たくさんあり過ぎて目移りし、選びに選んで安価なこのぐい呑みでした。貧乏性からなかなか脱出できません。 \(。・_・。)ノ










2014年2月3日月曜日

「はせがわ酒店」より『花の舞純米しぼりたて』

 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。  出張で東京へ行っていた家内が、「はせがわ酒店東京駅gransta店」でお酒をお土産に買ってきてくれました。気が利くなあ。普段の教育かなあ。  買って来てくれたお酒は、静岡県浜松市の花の舞酒造(株)より『花の舞 純米しぼりたて 生原酒 』(季節限定商品)で、店員さんに聞きながら私の好みのお酒を探してもらったとの事でした。花の舞酒造は静岡県では一番大きな蔵で、江戸末期 大政奉還の3年前、元治元年(1864年)に創業した由緒ある酒蔵で、水は南アルプス赤石系の山々から浸みだす地下水を使っており、おいしいお酒を造っているから永く続いている酒蔵なのでしょう。 DSCF4006DSCF4008DSCF4013   冬限定新酒にワクワク      しぼりたてにドキドキ     静岡極みの酒にドキュン  『花の舞 純米しぼりたて生原酒 』をぐい呑みに注ぎ、先ずは立ち香を聞いてみると程良い香量。フルーティで、生原酒特有の香りがします。口に含んでみると、穏やかに口の中の粘膜にじわじわと浸み込んで、優しい米の甘さを感じます。かなり甘口に感じるのですが、すぐに辛さがやってきて余韻が口の中でヒリヒリします。酸度は1.8ですがもっと酸味が強く感じるのは、最初がフルーティな味わいだからでしょう。 DSCF4025DSCF4024      金箔が眩しい逸品             手が震えるよ~  今回のぐい呑みは、重いお酒を東京から持ち帰ってくれた奥様に失礼の無いように故上野良樹作の緑色のガラスの薄造りで、私のコレクションの中では一番高価な逸品です。外側には金箔をあしらい、且つ菊の花びらの模様を施しており、我が家では堂々、桐の箱に鎮座させています。上野氏は1935年福岡で生まれ、日展で活躍しながら「上野ガラス工房」を立ち上げ、窯変ガラスの技法で数々の素晴らしい作品を残している作家でした。割らないように大切に使っています。(もったいないし) \(。・_・。)ノ