2023年9月18日月曜日

東京土産の『屋守仕込み八号純米吟醸無調整生酒』

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9月も後半となり、猛暑の頃よりは少し涼しくなってきました。夏が暑いと冬は大雪とよく聞きますが、ハズレる事を祈っております。

さて、お盆が終わって仏壇周りの片付けを終えた8月の半ばに、東京へ遊びに行ってきました。晴れ男が行く東京はもちろん快晴で、しかも一泊二日は猛暑日でした。散々遊んで東京を満喫し、自身のお土産に購入し持ち帰ったのがミラクルジューシーで有名な『屋守仕込み八号純米吟醸無調整生酒』でした。




屋守純米吟醸  無調整生酒

裏書をどうぞ  酒色は透明

このお酒は東京都東村山市で、創業が昭和11年の豊島屋酒造が醸しています。そもそもは初代豊島屋十右衛門が慶長元年(1596)に神田で一杯飲み屋を始めたのがきっかけです。昭和初期に東村山市に酒蔵を造って、『金婚政宗』や『東村山』を醸し、明治神宮や神田明神の御神酒として納めていました。四代目のときに、東京にも旨い酒がある事を、全国に発信したいと平成14年に立ち上げたブランドが『屋守(おくのかみ)』です。普通に読むと「やもり」となり、壜にもヤモリのイラストがあります。家()を守るという思いを込めて名付けたそうです。

屋守仕込み八号純米吟醸無調整生酒』の酒米は八反錦を50%まで削った純米吟醸で(本当は大吟醸)、酵母は残念ながら非公開。仕込み水は富士山からの伏流水を地下150mよりポンプで汲み上げて使っており、日本酒度は-2、酸度1.5に醸しています。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、トロミがあるように感じます。香りは華やかで濃醇な甘さを讃える香りが。口に含むと華やかにジューシー&フルーティでさすがジューシー『屋守』です。呑み込んだ後に口腔がグッと熱くなりました。旨いとしか言葉が出ないお酒です。

本当は東村山市の豊島屋酒造へ酒蔵見学に行きたかったのですが、今の時期だとお酒は仕込んでおらず、蔵には生酒すら無いので、次はいつか冬場に酒蔵見学に行きたいと思っています。♪

(。・_・。)ノ

2023年9月11日月曜日

渋谷のそば処福田屋で、そば前は『純米大吟醸くどき上手穀潰し』

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お盆明けに、思い立ったが吉日と東京に行ってきました。晴れ男の出張なので雨は心配していませんでしたが、猛暑だけが心配の種でした。

東京駅に11時頃到着し新幹線を降りると、猛暑の洗礼をうけました。怯むことなく山手線に乗り換えて渋谷まで行き、SIBUYA109の近くにある「そば処福田屋」で蕎麦を頂く事に。ここは私が勝手に師と慕う杉浦日名子さんが、生前通われたお蕎麦屋さんで、私も師を真似て「せいろ」を注文し、蕎麦前にとお願いしたのが純米大吟醸くどき上手穀潰しでした。

ハチ公も日本を応援  渋谷の福田屋さん

お品書きの日本酒  立派なお酒ばかり



くどき上手穀潰し  お蕎麦がきました

このお酒は、山形県の庄内平野にある鶴岡市に広がる穀倉地帯で、明治8年創業の亀の井酒造が醸しています。『穀潰し』の由来は、現五代目が吟醸造りを行うため酒米を磨いているとき、三代目より「米を無駄に削るとはけしからん。お前は穀潰しだ!」と言われたことが由来です。また、この『穀潰し』は取扱店の中でも更に限定された酒販店に出荷された数量限定酒です。

酒米は、山形県の開発した酒造好適米の「出羽燦々」を22%まで磨いており、やっぱり穀潰しかも?。酵母は協会10号を変異させたM310酵母で、リンゴ系の香りとなるカプロン酸エチルをより多く生成する酵母です。仕込み水は霊峰月山の伏流水を使って醸し、日本酒度-5.0、酸度1.3ALC1718度で1回火入れの生詰めです。

冷え冷えのグラスにお酒は注がれると、酒色は透明で香りは華やかさがありフルーティな香り。口に含むと華やかさがあり上品な甘さ。雑味が無くクリアな味わいに大満足。「蕎麦前」とはよく言ったもので、お酒を味わっているうちにお蕎麦がやってきました。

お腹を満たすと渋谷から新宿に移動し、新宿末広亭でお昼から寄席を夕方までたっぷり見て、中央線でお茶の水まで移動。聖橋を渡って国道17号を右折し、神田明神にお参りしてからほぼ隣にある名酒センター御茶ノ水店へ。

新宿末広亭前  神田明神で

名酒センター前で 全国各地のお酒

たくさんあって 選ぶのに時間が

先ず、店のルールを伺うと、3種類のお酒を選ぶ。それぞれに1(5)あたりの金額が明記されており、呑んだ分の合計の金額を支払います。なるほど、と思いながら早速お酒探しに出発!。迷いに迷って選んだのが、栃木県大田原市の1914年創業天鷹酒造が醸す『九尾純米大吟醸無濾過原酒四割八分(因みに1杯300)でした。主力酒は蔵名を冠した『天鷹』ですが、初代蔵元が京都へ旅行した際に、天を舞う大きな鷹の夢を見た事から天鷹酒造と名付けられました。







右から九尾  鈿女 末広無濾過

九尾純米大吟醸無濾過原酒四割八分』の酒米は、食用米の「なすひかり」で、栃木県が平成19年に品種登録され、平成22年から27年まで特A米となったお米を48%まで磨いて使っています。仕込み水には那須山地に降った雨が地下に沁み込み、何百年の後に地下水となったものを蔵内の井戸から汲み上げて使っています。

グラスに注がれたお酒は透明で、香りは果実のジュースのよう。口に含むとフルーティな味わいで、爽やかな酸と穏やかな辛さはバランスがバツグンで、呑み込んでも苦みなどは無くスッキリとキレてゆきました。食用米でこんなに美味しいお酒ができるのかと感心しきりです。

九尾』の次はラベルが斬新な三重県の『鈿女(うずめ)山廃純米豊穣の舞』を頂きました。壜に掛かっているカードに「日本酒度-4、甘っ!旨っ!、強い甘さが押し寄せて・・・」とあったので、期待を高めていましたが、うーん全く違ったなあ。残念。普通に酸の効いた山廃の味わいでした。







右から左大臣 千徳純米 四海王

200種を越える種類の中から次の3杯を探します。そして持ち込んだ酒瓶は食用米のコシヒカリで醸した群馬県沼田市大利根酒造の『左大臣純米生原酒ぼ』。焼酎王国の宮崎県で日本酒に特化した酒蔵で、延岡市の千徳酒造が醸す『千徳純米酒』。愛知県豊橋市の福井酒造が醸す『四海王純米吟醸夢山水』でした。『千徳純米酒』を醸す千徳酒造は創業が明治36年で、蔵名の由来は「飲めば千の徳を得る」からきています。ほぼほぼ焼酎を醸す県なのに、宮崎の日本酒文化を守るため、日本酒一筋に作り続けており、全国新酒鑑評会でも金賞を何度も獲っている酒蔵です。

千徳純米酒』の酒米は高千穂産山田錦で、神々の里といわれる高千穂を水源とする五ヶ瀬川の伏流水で、日本酒度+3,酸度1.7に醸しています。酒色は透明で香りはそれ程感じません。口に含むと直ぐに酸の味わいがして、スッキリと淡麗辛口。淡麗‥、うーん、淡麗かなぁ?。八戸で云う『菊駒』的な味わいでした。

五石を六杯で三合を頂き、東横イン王子へと向かいます。千鳥足で秋葉原駅から山手線で駒込まで行き、東京メトロ南北線で王子駅に到着。駅から徒歩で宿に到着です。因みに翌日は、王子稲荷から飛鳥山公園、お札と切手の博物館、巣鴨に移動しとげぬき地蔵で手を合わせて東京駅に戻りました。

もちろん、お土産もしっかり購入させて頂きました。秘密ですがジューシー『屋守』です。東京のお土産なので東京は東村山のお酒です。♪

(。・_・。)ノ

2023年9月4日月曜日

長男から父の日に『若葉純米しぼりたて生酒』

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コロナが落ち着き5類に分類されたおかげで、今年のお盆には愛知県より長男が家族連れで帰省しました。前日までは八戸市も猛暑の35℃越えでしたが、翌日からは雨で気温も22℃が二日続き、今度は風邪をひきはしないかと心配しておりました。最終日にはまた30℃を越えた暑さになりましたが、猛暑に慣れた愛知県民なので、あまり堪えなかったようでした。

さて、長男が帰省の際に、今年の「父の日」のお酒を持ってきてくれました。最近は父親の好みが分かってきて、無濾過や生酒を購入してくれます。今回、愛知県より携えてきてくれたお酒は、岐阜県瑞浪市の若葉酒造が醸す『若葉純米しぼりたて生酒』でした。岐阜の酒は美味しくて、割とハズレが無いんだよね~。

若葉酒造の創業は元禄元年(1688)で、200石ほどの小さな酒蔵です。代表銘柄は蔵の名を冠した『若葉』で、杜氏を兼ねた社長が自ら醸しています。そして「多様な世代が日本酒を楽しむきっかけをつくりたい」をポリシーに、丁寧な酒造りに励んでいます。

酒米は食用米の「朝日の夢」が85%と、酒造好適米の「飛騨誉」を15%使い、仕込み水には土岐川、小里川水系の伏流水を蔵内の井戸から汲み上げて醸し、日本酒度+3ALC度数1718のお酒に仕上げました。

若葉純米生酒  裏書きをどうぞ

酒色は透明  長男と乾杯、あれっ

開栓し蛇の目に注ぐと酒色は透明。香りは生酛造りのような酸の香りで、酸度が高いお酒かと身構えました。口に含むと酸が強いかと思いきや、爽やか系で優しい口当たり。甘さも程々にありどちらかといえばフルーティです。呑み込むと穏やかめの酸味と辛さが咽喉から口腔に立ち上がってきて、スッとキレてゆきました。旨し!!。やっぱり岐阜の酒はハズレが無い。

愛知に戻る日には、東海道新幹線がトラブルで止まっており、八戸駅まで送ったもののどうなる事かとやきもきしていたら、やっぱり「持って」おりました。午後からは通常運転で乗り継ぎは何事も無く、無事に家に着いた事で胸を撫で下ろした次第です。孫ちゃんとも仲良くなり、また早く会いたいと思っております。孫は可愛い。♪

(。・_・。)ノ