2023年9月11日月曜日

渋谷のそば処福田屋で、そば前は『純米大吟醸くどき上手穀潰し』

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お盆明けに、思い立ったが吉日と東京に行ってきました。晴れ男の出張なので雨は心配していませんでしたが、猛暑だけが心配の種でした。

東京駅に11時頃到着し新幹線を降りると、猛暑の洗礼をうけました。怯むことなく山手線に乗り換えて渋谷まで行き、SIBUYA109の近くにある「そば処福田屋」で蕎麦を頂く事に。ここは私が勝手に師と慕う杉浦日名子さんが、生前通われたお蕎麦屋さんで、私も師を真似て「せいろ」を注文し、蕎麦前にとお願いしたのが純米大吟醸くどき上手穀潰しでした。

ハチ公も日本を応援  渋谷の福田屋さん

お品書きの日本酒  立派なお酒ばかり



くどき上手穀潰し  お蕎麦がきました

このお酒は、山形県の庄内平野にある鶴岡市に広がる穀倉地帯で、明治8年創業の亀の井酒造が醸しています。『穀潰し』の由来は、現五代目が吟醸造りを行うため酒米を磨いているとき、三代目より「米を無駄に削るとはけしからん。お前は穀潰しだ!」と言われたことが由来です。また、この『穀潰し』は取扱店の中でも更に限定された酒販店に出荷された数量限定酒です。

酒米は、山形県の開発した酒造好適米の「出羽燦々」を22%まで磨いており、やっぱり穀潰しかも?。酵母は協会10号を変異させたM310酵母で、リンゴ系の香りとなるカプロン酸エチルをより多く生成する酵母です。仕込み水は霊峰月山の伏流水を使って醸し、日本酒度-5.0、酸度1.3ALC1718度で1回火入れの生詰めです。

冷え冷えのグラスにお酒は注がれると、酒色は透明で香りは華やかさがありフルーティな香り。口に含むと華やかさがあり上品な甘さ。雑味が無くクリアな味わいに大満足。「蕎麦前」とはよく言ったもので、お酒を味わっているうちにお蕎麦がやってきました。

お腹を満たすと渋谷から新宿に移動し、新宿末広亭でお昼から寄席を夕方までたっぷり見て、中央線でお茶の水まで移動。聖橋を渡って国道17号を右折し、神田明神にお参りしてからほぼ隣にある名酒センター御茶ノ水店へ。

新宿末広亭前  神田明神で

名酒センター前で 全国各地のお酒

たくさんあって 選ぶのに時間が

先ず、店のルールを伺うと、3種類のお酒を選ぶ。それぞれに1(5)あたりの金額が明記されており、呑んだ分の合計の金額を支払います。なるほど、と思いながら早速お酒探しに出発!。迷いに迷って選んだのが、栃木県大田原市の1914年創業天鷹酒造が醸す『九尾純米大吟醸無濾過原酒四割八分(因みに1杯300)でした。主力酒は蔵名を冠した『天鷹』ですが、初代蔵元が京都へ旅行した際に、天を舞う大きな鷹の夢を見た事から天鷹酒造と名付けられました。







右から九尾  鈿女 末広無濾過

九尾純米大吟醸無濾過原酒四割八分』の酒米は、食用米の「なすひかり」で、栃木県が平成19年に品種登録され、平成22年から27年まで特A米となったお米を48%まで磨いて使っています。仕込み水には那須山地に降った雨が地下に沁み込み、何百年の後に地下水となったものを蔵内の井戸から汲み上げて使っています。

グラスに注がれたお酒は透明で、香りは果実のジュースのよう。口に含むとフルーティな味わいで、爽やかな酸と穏やかな辛さはバランスがバツグンで、呑み込んでも苦みなどは無くスッキリとキレてゆきました。食用米でこんなに美味しいお酒ができるのかと感心しきりです。

九尾』の次はラベルが斬新な三重県の『鈿女(うずめ)山廃純米豊穣の舞』を頂きました。壜に掛かっているカードに「日本酒度-4、甘っ!旨っ!、強い甘さが押し寄せて・・・」とあったので、期待を高めていましたが、うーん全く違ったなあ。残念。普通に酸の効いた山廃の味わいでした。







右から左大臣 千徳純米 四海王

200種を越える種類の中から次の3杯を探します。そして持ち込んだ酒瓶は食用米のコシヒカリで醸した群馬県沼田市大利根酒造の『左大臣純米生原酒ぼ』。焼酎王国の宮崎県で日本酒に特化した酒蔵で、延岡市の千徳酒造が醸す『千徳純米酒』。愛知県豊橋市の福井酒造が醸す『四海王純米吟醸夢山水』でした。『千徳純米酒』を醸す千徳酒造は創業が明治36年で、蔵名の由来は「飲めば千の徳を得る」からきています。ほぼほぼ焼酎を醸す県なのに、宮崎の日本酒文化を守るため、日本酒一筋に作り続けており、全国新酒鑑評会でも金賞を何度も獲っている酒蔵です。

千徳純米酒』の酒米は高千穂産山田錦で、神々の里といわれる高千穂を水源とする五ヶ瀬川の伏流水で、日本酒度+3,酸度1.7に醸しています。酒色は透明で香りはそれ程感じません。口に含むと直ぐに酸の味わいがして、スッキリと淡麗辛口。淡麗‥、うーん、淡麗かなぁ?。八戸で云う『菊駒』的な味わいでした。

五石を六杯で三合を頂き、東横イン王子へと向かいます。千鳥足で秋葉原駅から山手線で駒込まで行き、東京メトロ南北線で王子駅に到着。駅から徒歩で宿に到着です。因みに翌日は、王子稲荷から飛鳥山公園、お札と切手の博物館、巣鴨に移動しとげぬき地蔵で手を合わせて東京駅に戻りました。

もちろん、お土産もしっかり購入させて頂きました。秘密ですがジューシー『屋守』です。東京のお土産なので東京は東村山のお酒です。♪

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