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先日、三日町の「ハッチ」で蕎麦を打たせて頂きました。私が参加させて頂いている青森蕎友会は、ハッチなどを主会場にして、美味しい手打ち蕎麦を打つサークルで、誰でも気軽に参加できるため、いつも多くの参加者で盛況です。私は平成26年から参加させて頂いているのですが、あの訳この訳で参加頻度は決して高くはなく、未だに勉強中の不肖の弟子となっています。しかし師匠方はこんな私にも、やさしく丁寧に指導してくれるので、今でも頑張って続けています。
蕎麦粉を捏ねる 上手に切れました
さて先日、お向かいの旦那様から、出張先より購入したと思われる日本酒『天寿THE1生酛純米生原酒』を頂きました。そう云えば昨年の夏にも、山梨県大月市の笹一酒造が醸す『笹一純米大吟醸甲州夢山水』を頂戴しております。いつもいつも珍しいお酒をありがとうございます。
この『天寿THE1生酛純米生原酒』は、秋田県由利本荘市矢島町で文政13年(1830)創業の天寿酒造が醸すお酒です。矢島藩の御用達の造り酒屋から、創業者の大井栄吉が独立したもので、現在は七代目にあたりますが、今でも創業者の名前を踏襲しています。昭和初年に『玉の井』『稲の花』の銘柄を、この『天寿』に統合しています。戦時中は軍の企業整備により多くの酒蔵と統合されましたが、昭和31年に再び独立し現在に至っています。主力酒は『天寿』と『鳥海山』でどちらも人気のお酒です。
『天寿』の由来は、「吞む人が百歳までも幸せに生きる事」から。またラベルの文字は、二千年ほど前の中国山東省泰山の磨崖に刻まれた、金剛経の拓本から写したものを使っています。
秋天寿THE1 協会1号酵母の
裏書をどうぞ 酒の色は透明
『天寿THE1生酛純米生原酒』の酒米は、秋田県の酒造好適米「秋田酒こまち」を65%まで磨き、酵母には100年前に見つかった協会1号酵母を使っています。今ではほぼ使われていない酵母だけに、造りは杜氏の手腕がものを言います。仕込み水には鳥海山の伏流水を使って醸した、日本酒度+1.5、酸度1.7、ALC15度の生原酒です。
蛇の目に注ぐと、トロミがあるように感じます。酒色は透明で、穏やかですがフルーティな香りが。口に含むと優しい口当たりで、ベリー系の甘酸っぱさ。また、生原酒とは思えないほどの淡麗辛口。舌にはジワジワ感。呑み込むと仄かな苦みがあり、スッキリとキレてゆきました。秋田酒こまちの旨味が、協会1号酵母で十二分に引き出された美味しいお酒でした。3日後に再度頂きましたが、酸味・辛さがマイルドになっていてジワジワ感も消え、旨味が増していました。これも1号酵母の特徴なのでしょうか。
東北では秋田が酒どころと云われてきました。水がきれいなのですねぇ。冬場に日本海から降り続く雪は、人々に過酷な冬をもたらしますが、反面、美味しい日本酒を仕込むための、素晴らしい水となって、人々に喜びももたらすのでしょう。♪
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