2024年8月25日日曜日

中田英寿氏の主催イベントに登場『鳳凰美田ミクマリFLYHIGH純米大吟醸生酒』

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今年のお盆にも、愛知県から長男が孫娘を連れて帰省してくれました。一家で帰省したかったとは思いますが、5月に誕生した男の子を連れては大変なので、奥様と愛知に残してきたようです。帰省した二人は、ほぼ一週間滞在しました。孫娘とは、デパートのゲームセンターで遊んだり、子供の国に行ったり、花火をしたりしましたが、時間が足りずに考えていた半分も遊べませんでした。長男と孫娘とは「また来年会おうね」と八戸駅で別れ、改札の人ごみの中に二人は小さくなってゆきました。超さみしーー。

さて、日本酒通のF君よりちょくちょくお酒を分けて頂くのですが、今回も二本あるのでと1本を譲ってもらいました。ありがとうー。そのお酒とは栃木県小山市で創業が明治五年(1872)の小林酒造が醸す『鳳凰美田ミクマリFLYHIGH純米大吟醸生酒』です。創業当時の主力酒は『鳳凰』でしたが、新たな銘柄を立ち上げた際に、美田(みた)村という良質な湧き水と米の産地に酒蔵があった事から『鳳凰美田』と名付けられたお酒です。一時は廃業も考えていた酒蔵でしたが、酒蔵を継いだ夫婦は試行錯誤しながら酒造りに励み、今では全量を吟醸造りとし、人気の酒蔵になっています。

そして『鳳凰美田ミクマリFLYHIGH純米大吟醸生酒』は小林酒造が長年に渡って開発した、特別に思い入れのある「日光シリーズ」の最高峰に位置する新商品のお酒で、「ミクマリ」とは漢字で「水分神」と書き、日本神話で水の分配を司る神となっており、水路の分水地などに祀られていますが、水を大切にする酒蔵ならではのプロトタイプとして上槽されました。

このお酒に一躍スポットライトを当てたのは、サッカー元日本代表の中田英寿氏で、彼が主催した六本木ヒルズでのお酒のイベント【CRAFTSAKEWEEK2024で先行リリースされたことです。そしてイベントでは誰もが見た事のないプロトタイプの『鳳凰美田ミクマリFLYHIGH純米大吟醸生酒』に酔いしれ、中田英寿氏のカリスマ性にも相まって、大反響を呼ぶことになります。

鳳凰美田ミクマリ  限定品

裏書をどうぞ  微かに琥珀

酒米は栃木県産を50%まで磨いた大吟醸で、仕込み水には日光連山の清らかな伏流水(中硬水)を使って醸し、搾ったままの酒をできるだけ空気にも触れさせずに、そのまま壜に詰めたお酒です。日本酒度、酸度は非公表ですがALC15%と夏を意識した造りとなっています。

開栓すると「ボンッ」と音がして醪がまだ醗酵中を示し、繊細な微発泡のバブルが立ち上がります。蛇の目に注ぐと酒色は透明ですが、内側にびっしりとバブルが張り付いており、香りは爽やかで無濾過生特有の香が優しく鼻腔に届きます。口に含むとフレッシュな口当たりで、ほんのりと甘く舌にバブルがチリチリと刺さります。スッキリと甘酸っぱい味わいがフルーティで、呑み込むと甘酸っぱさを残して、苦味が咽喉から上がってきてキレてゆきました。さすが【CRAFTSAKEWEEK2024】のイベントで話題になった酒は違うものだなぁと感心しました。

中田英寿氏といえばサッカー元日本代表とすぐに思い出されるのですが、サッカーを引退後は何をしているのか分かりません。進学校の韮崎高校でも成績が上位だったというので、何をやらせても超一流なのでしょう。当然、いける口の日本酒も超一流を探して呑んでいるのでしょうね。一緒に日本酒を呑んで語り合いたいなぁ。あっ、それは無理か。♪

(。・_・。)ノ

2024年8月19日月曜日

続・友人たちと憩う『光栄菊月光純米大吟醸うすにごり生原酒』

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今回は先週の「海ぼうず」さんでの懇親会の続きとなります。100分呑み放題で12種類のお酒を頂戴しました。ラストオーダーは『花芽実特別純米滓がらみ生原酒』で中締めのはずが、酔いに任せて最上段のお酒に手が伸びてしまいました。ここで止めておけばよかったのになぁ。

先ず、N常務がこれっと指を刺したのが、三重県の至宝『而今雄町火入れ』でした。同じ「火入れ」でも旨さのケタが違います。勢いそのままに、みんなでグイッと吞んで「旨い!!」と連呼。「よーし!」と勢いに乗って次に頂いたのが光栄菊月光純米大吟醸うすにごり生原酒でした。

而今雄町火入  光栄菊月光

このお酒は今、入手困難酒に数えられるお酒で、佐賀県小城市の光栄菊酒造が醸しており、明治4年に創業ですが平成18年に一回廃業しています。しかしその廃業した酒蔵を現在の蔵主が買い取り、銘柄もそのまま引き継ぎました。購入した酒蔵は建物や醸造設備の傷みが激しく、屋根や内外装を張り替え、醸造設備も殆ど全部を新たに揃えました。また、愛知県の藤市酒造で『菊鷹』を醸していた杜氏に参加してもらい、新『光栄菊』を立ち上げました。

3年目で『鍋島』や『東鶴』『東一』と第1位を競るお酒となって、5年目の今では入手困難酒の仲間入りをして、通販では一人様1本限りの注意書きが付いたり、抽選会に取り上げられたりしています。

光栄菊月光純米大吟醸うすにごり生原酒』の酒米は「山田錦」にも引けを取らないと云われる「八反錦」。心白が大きく溶けやすい性質を持った酒米です。多分それを50%まで磨いた大吟醸でしょう。酛造りに時間を掛けながら醸し、酵母は非公開ですが、菊鷹が使っていた8号酵母かも。仕込み水には清水川の伏流水を使った無濾過生原酒です。うすにごりの生原酒なのにアルコール度数は14%と割と低アルコールに仕上げています。スペックは非公表としていますが、日本酒度は-5、酸度2.0くらいでしょうか。

グラスに注ぐと、おりがらみらしく濁っています。香りは華やかにパインの香りが。口に含むと驚くほど華やかでジューシー。本日のイチバンです。甘さはそれなりですが、酸がジューシーです。甘さ・酸・辛さのバランスが良い、素晴らしいお酒でした。

ジューシーな余韻を楽しみながら、『光栄菊』より美味しいお酒をと次に選んだのが、こちらも入手困難酒の『信州亀齢ひとごこち無濾過生原酒』です。このお酒は長野県上田市の岡崎酒造が醸しており、創業は江戸初期の寛文5(1665)の老舗です。酒名は「鶴は千年、亀は万年」と蔵と呑む人たちの長寿を願って命名されています。しかし、先代のお酒は売れず、蔵の存亡の危機が迫っていました。三人娘のうちの三女が蔵を継ぐために東京農大で醸造学を学び、またいろんな杜氏からも酒造りを学ぶ事で、自身が美味しいと思えるお酒を造り始めました。そのお酒が口コミで徐々に人気が出始め、今では入手困難酒となっています。

女将さんが注ぐ  信州亀齢です

信州亀齢ひとごこち無濾過生原酒』の酒米は酒名の通り酒造好適米「ひとごこち」を55%に磨いて使っています。「美山錦」より大粒で心白の発現が良く、淡麗な味わいのお酒になるようです。酵母は蔵付きの酵母。菅平水系の水で仕込んだお酒で、無濾過の生原酒のまま壜に詰められており、スペックは非公表となっています。

蛇の目に注ぐと酒色はほぼ透明で、香りは華やでフルーティ。口に含むとフレッシュで、口の中にピリピリとしたガス感が。フルーティな甘さと果実のような酸味。呑み込むと辛さや苦味は無く、酸の心地よさを湛えながらキレてゆきました。

シメには『純米吟醸寫樂播州愛山』で打ち止めです。バナナかメロンかという香りに、愛山らしい甘酸っぱさがジューシーで、こちらも次元の違うお酒だと感心致しました。







寫樂純吟愛山

結局、しこたま日本酒を頂きました。ウチの奥様の「あまり酔っぱらわないようにね!」という言葉が、最初の内は頭の9割を占めていましたが、呑み進むうちに753割と少なくなって、結局、思いっきり酔って帰りました。和らぎ水も大ジョッキで2杯は飲んだのに。「失敗は成功の母」といいますが、本当でしょうか。「懲りないねぇ」という言葉が浮かぶ昨今です。♪

(。・_・。)ノ

2024年8月11日日曜日

友人たちと憩う『蓬莱W亀の尾50純米無濾過生原酒』

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暑さの続く中、いつもお誘い頂くN常務より「みんなで呑みませんか」と御連絡を頂戴し、いつもの通り海ぼうずさんへ伺いました。ウチの奥様からは「あまり酔っぱらわないようにね」釘を刺されての呑み会で、「大丈夫です!」と大見えを切って参加させて頂きました。当夜は八戸の目抜き通りでは七夕まつりの真っ最中で、七夕飾りが下がり、パレードも行われていました。







ハッチの七夕飾り

海ぼうずさんの小上がりにはN常務と友人のH氏、T氏、そして私とほぼいつものメンバーが集結です。私は乾杯のお酒を選ぶために冷蔵庫を隈なく探します。そして自信満々で取り出したのが『蓬莱W(ダブリュ)亀の尾50純米無濾過生原酒』でした。

飲み放題エリア  貴重酒エリア








蓬莱W亀の尾

このお酒は、岐阜県飛騨市で明治3年に創業した渡辺酒造店が醸しており、主力酒は『蓬莱』で、2020年には世界酒蔵ランキングで第1位を獲得した酒蔵です。今回準備した『蓬莱W』のWは、渡辺酒造店(WATANABE)・世界(WORLD)・笑い(WARAI)という3つのWのから名付けられたお酒で、平成26年にリリースされています。酒米は幻の酒米と云われ、「夏子の酒」で脚光を浴びた希少な「亀の尾」を使っています。酵母は爽やかな吟醸香と酸の生成が少ない明利小川酵母といわれるM310酵母で、中硬水の飛騨川の伏流水を仕込み水に使い醸した、日本酒度-8、酸度1.7の甘口のお酒です。

酒色は薄っすらと濁っており、香りはフルーティで無濾過特有の香り。口に含むと甘さが濃厚で、且つ甘酸っぱく、呑み込むと仄かな渋味でキレる旨味たっぷりのお酒に、一同「旨い!」と意見が揃いました。乾杯も無事に済んで、日本酒呑み放題は100分間続きます。

栄光冨士流れ星  刈穂純吟六舟

大納川天花  純米浦里生酒

寒菊99星海  モダン仙禽無垢

亀の海旨口  羽根屋煌火生

順々に様々のお酒を頂き、ほぼほぼ生酒なので、他店とは飲み放題の質が違います。そんな中、気になったのは『羽根屋純米吟醸煌火(きらび)生原酒』です。このお酒は富山県富山市で大正五年創業の富美菊酒造が醸しており、主要銘柄は富美菊と『羽根屋』で、荒走りと責めは『富美菊』、中汲みは『羽根屋』として販売しています。

また、富美菊酒造では「蔵の全てのお酒は、大吟醸を造るように、手を抜く事無く醸す」をコンセプトにしている酒蔵で、『羽根屋』は翼が飛翔するが如く呑む人の心が浮き立つような日本酒として存在したいとの願いを込めています。四季醸造で約500石の小さな蔵ですが、フランスの日本酒品評会KursMaster201820202023にはプラチナ賞を受賞しています。

羽根屋純米吟醸煌火(きらび)生原酒』の酒米は富山県産五百万石を60%まで磨いた吟醸酒で、酵母は自社培養の高香気少酸性酵母を使い、仕込み水には富山の名水常願寺川水系の天然水で醸しています。ALC1617%で、日本酒度、酸度は非公開となっています。

グラスに注ぐと酒色は透明で、ほんの僅かに微発泡感があります。香りはフルーティで華やかな吟醸香。口に含むと舌に少しピリピリと微発泡効果があり、口当たりがフルーティで、米の甘さを感じます。呑み込むと苦みがきてキレてゆきました。

天穏生酛純米  特純Bunraku



花芽実おりがらみ 4人で旨い!

呑み放題のラストオーダーは『花芽実特別純米滓がらみ生原酒』で終了しました。が、酔いが回った4人はいよいよ禁断の冷蔵庫最上段のお酒を注文します。何を呑むのか気になるところで次回のお楽しみと致します。♪

(。・_・。)ノ

2024年8月4日日曜日

F君よりお中元②「亀泉純米大吟醸CEL-24愛山」

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わが家の花壇の脇に、ひまわりの芽が出てきたと思っていたら、すくすくと成長し巨大な花を付けました。他のひまわりは未だ小さいのになぁ。



花の大きな向日葵   涼やかな朝顔

さて、先週は日本酒通のF君より、お中元に2本頂戴した内の1本『天美』をご紹介させて頂きましたが、今回は頂いたもう1本の亀泉純米大吟醸CEL-24愛山です。素晴らしいチョイス!。

このお酒は、高知県土佐市で明治30年創業の亀泉酒造が醸しており、高知県は言わずと知れた全国トップの酒豪県で、その酒豪たちに認められる酒蔵です。蔵名の由来は、どんな日照りにも涸れる事の無い街道一の湧水を使用していたため、そんな「万年の泉」にあやかり、「亀泉」としています。

亀泉純米大吟醸CEL-24愛山』の酒米は稀少でジューシーな酒質になるため、酒米のダイヤモンドとも称される「愛山」を40%まで磨いて使っています。酵母は高知県が開発した「CEL-24」で、こちらも甘酸っぱい味わいを醸します。仕込み水には仁淀川の湧水を使って、出来上がったお酒は日本酒度-14の超甘口で、酸度2.2、生原酒なのにアルコール度が14%と呑みやすさが抜群のお酒は、女性にはピンポイントで支持されると思いますよ。




亀泉大吟醸愛山  ラベルにスペック

裏書をどうぞ  酒色は透明で

開栓するとプシュッ!ボン!とガス感。蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは爽やか系のフルーティな香りが立っています。口に含むとまるでソーダ水の爽やかさ。スッキリとした甘酸っぱさで、ソーダ効果か口腔がピリピリ。呑み込むと咽喉の奥にジワッときました。最後は辛さでキレてゆきます。その後、呑み進むとソーダ感は何処へいったのか、辛さが増して肴がグンと美味しく感じました。

3日後に残りの2合を頂きましたが、ソーダ感は減じ「愛山」の旨味がしっかりと主張されていて、落ち着いた呑み口に変わっていました。酸味はそのままなのですが、バランスが良くなっていて大変美味しく、これもアリだなと思った次第です。

前回の『天美』も大変美味しかったのですが、今回の『亀泉』も劣らない旨さでした。お正月のランキングに顔を出しそうな逸品に、自分はなんて贅沢で幸せ者なんだろうと、感慨も一入でした。

(。・_・。)ノ