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5月吉日に柳町家の嫡男が誕生しました。お宮参りのため6月中旬に、愛知の長男夫婦のところへ行って参りました。先祖から受け継がれた柳町家のバトンが未来に繋がったのを見届け、私も大役を終えた様な気がしております。昨年11月以来の名古屋ですが、やはり乗り換えには緊張感が漂います。八戸駅を7時前の新幹線で東京に向かい、東京駅で東海道新幹線「ひかり」に乗り換え名古屋駅で下車。お宮参りは翌日なので、観光先に選んだのが知多半島。JR東海道本線快速で大府まで行き、JR武豊線に乗り換え、12時頃に目的地の半田駅で下車。長男が午後から休みを取って、駅に迎えに来てくれました。
半田市には、愛知県屈指の一万四千石を醸す中埜酒造があり、「酒の文化館」を見学するために足を運びましたが、先ずは駅の少し先の「回転鮨魚太郎」に入り昼食を頂く事に。タッチパネルを操作すると飲み物に日本酒を発見!。結構なお値段でしたが、『超特選國盛大吟醸生詰【超】』をお願いしました。
受け升いっぱいに
このお酒は、昼食後に伺う「酒の文化館」の中埜酒造が醸しており、創業は幕末の弘化元年(1844)です。「芳醇麗酒」がモットーで、理念として「買う身になって真心こめて良い品を」を掲げています。主力酒は『國盛』で「国の繁栄を願い、それとともに我が酒の盛んなること」から命名されています。2020年には世界酒蔵ランキングで第8位になっており、また毎年数々のお酒の賞を受賞している酒蔵です。
『超特選國盛大吟醸生詰【超】』のラベルの文字は、吟遊俳人の河東碧梧桐のもので、大正9年に半田を訪れ句会を催し、國盛の酒蔵に数日逗留した際に揮毫したものです。
酒米は酒造好適米の王者「山田錦」を40%まで磨いた大吟醸で、醸造アルコールが添加されています。仕込み水には上水道の愛知用水を濾過して使用し、ALCは15%となっています。また、酒名には「生詰」とありますが、一切の加熱処理をしていないとの表記から、おそらく生酒ではと考えます。
給仕のお姉さんからグラスに注いでもらうとトロミがかっています。酒色は無色透明で、香りは仄かに甘さを湛える香りが。口に含むと先ず重厚な甘さがやってきて、フルーティ&ジューシー。酸は仄かで呑み込むと若干の辛さが。また、どっしりとした酒質でバランスも良く、一般の酒屋さんには卸していないのは、まったく勿体無いと感じました。これはランキングに入るなぁ。
長男はお寿司を数皿平らげていました。私は『國盛』に鮪のお刺身の盛り合わせを頼んでおり、それはそれは美味しく戴きました。私のポリシーに「日本酒と一緒にお米は頂かない」があり、残念ながらお寿司は結局口にできませんでした。
昼食後、店を出てすぐ後ろの中埜酒造「酒の文化館」へ伺いました。
昔の酒蔵を使って 酒名國盛とは
國盛の菰樽
案内係りの女性から酒蔵の説明をして頂きましたが、「回転鮨魚太郎」で『超特選國盛大吟醸生詰【超】』を呑んできた事を告げると、笑顔のギアが一段上がったように感じました。彼女は北海道出身との事で、「最近は北海道もたくさん美味しいお酒がありますよ」と誇らしげに話しておりました。
「酒の文化館」を出て大通りを渡った直ぐに、「ミツカン味ぽん」で有名なミツカンのミュージアムを見学。お酢の造り方を見て回りましたが、まず日本酒を造りそれを酢にするため、酒蔵見学のデジャヴかと感じたほどです。
ミツカンミュージアム カブトビール工場
その後、赤レンガの旧カブトビール工場に立ち寄り、お土産売り場を散策。また赤レンガの壁にある、太平洋戦争当時の弾痕を見ながら車に戻りました。
翌日も前日同様に良い天気で、お宮参りのため知立市の古刹「知立神社」へ伺いました。この神社は江戸時代に東海道三社に数えられ、主神は天照大神からの四代目の鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあわせずのみこと)です。孫ちゃんは頑張って泣かないでいましたが、時間が長く掛かったため「おぎゃあ、おぎゃあ」と。神主さんは「いいですよー、大丈夫、気にしないで」と大人の対応。お宮参りも終わり
バタバタと祈祷も終わり、二人の孫ちゃんと息子夫婦、奥様の御両親と私で昼食にカニ料理を美味しく頂きました。今回も楽しい思い出ができたと思っています。♪
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