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五月二十日は二十四節気の「小満」で、全てのものが次第に伸びて天地に満ち始めるのだそうです。そう、家の四方の雑草がドンドン伸びており、とにかく除草作業の毎日です。先週まで花壇のチューリップが咲いて心を和ませ、今は玄関のビオラたちがきれいに咲き誇っています。大変な草取りを割り引いても、嬉しい季節になりました。
玄関前のビオラ チューリップ
さて、昨年末に日本酒通のF君より、有難い事にお歳暮として2本のお酒を頂戴しました。今回その内の1本を今回ご紹介するのですが、冬季限定、極少量生産の『鳳凰美田 碧判 純米吟醸原酒無濾過本生』です。栃木県の日本酒ランキングでも三本の指に入る『鳳凰美田』ですが、その中でも特に人気№1のお酒が『碧判』なのです。
鳳凰美田碧判 限定品
裏書をどうぞ 仄かに琥珀
栃木県小山市で創業が明治五年(1872年)の小林酒造が醸すお酒で、創業当時の主力酒は『鳳凰』でしたが、新たな銘柄のお酒を立ち上げた際に、美田(みた)村という良質な湧き水と米の産地に酒蔵があった事から『鳳凰美田』と名付けられたお酒です。二十年ほど前にはお酒が売れずに廃業も考えていたという酒蔵でしたが、酒蔵を継いだ夫婦が試行錯誤しながら酒造りに励み、今では全量を吟醸造りとし、『鳳凰美田』は人気の銘柄にまで上りつめました。
『鳳凰美田 碧判 純米吟醸原酒無濾過本生』の酒米は、贅沢に五百万石を55%、山田錦を50%まで磨いて使っています。酵母は自社酵母、仕込み水には日光連山の清らかな伏流水(中硬水)を使って醸した、日本酒度は±0で酸度は1.8のお酒です。
開栓し蛇の目に注ぐと酒色は透明で、マスカットのような華やかな吟醸香が漂います。口に含むと口当たりは瑞々しく、スッキリと甘酸っぱい味わいで、淡麗さも感じますがフルーティ&ジューシー。呑み込むとジューシーな酸味が口中に残り、咽喉がカッと熱くなりました。そして口腔に苦味だけを残しキレてゆきました。無濾過生原酒の割には爽やかさとスッキリ感があり、重たくありません。この美味しさに、さすが『鳳凰美田 碧判』と思った次第です。
しかし、3日後に残り2合を頂いた時には、あまりの美味しさにビックリ!。甘さが重厚になっており、酸の角が取れコクも出て、旨味が爆上がりしていました。大概のお酒は、空気に触れると酸化し、酸味が強くなる傾向にあるのですが、このお酒は素晴らしい。大事に大事に頂きました。
F君から2本貰ったと書かせて頂きましたが、残りの1本は入手困難酒『鍋島純米大吟醸 愛山45生酒』です。F君は「愛山」ファンなので、入手している事自体には驚きませんが、私にお歳暮で・・・とは。う~ん参った。♪
\(。・_・。)ノ