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毎年、公民館の陶芸教室に参加させて頂いており、今年は家呑みの際の角皿に挑戦しました。もちろん市販されているような完成度とは程遠いのですが、「味がある」の一言で全て片付くのが御愛嬌です。小皿の右下には小さく蟹を、ぐい呑みには勝ち虫がイイ感じに表せました。とても楽しい後村先生のご指導の下、コーヒーまで御馳走になりながら、若い時分の作陶の話で盛り上がり、今年も楽しい一時を過ごさせて頂きました。
作陶状況 こんな様な感じに
完成した小皿 恒例のぐい呑み
さて、今回頂いたお酒は、仕事でお世話になっているF君より「お中元です!」と頂戴した、長崎で三本の指に入る人気急上昇中のお酒です。こ、こんなお酒をお中元だなんて!。そのお酒とは長崎県平戸市で創業明治28年の森酒造場が醸す『飛鸞Special
Edition限定搾り』です。酒名は平戸の島影が「鸞」の飛び立つ姿に似ていたことから「飛鸞島」と呼ばれていたことに由来します。殆どのお酒を手間暇の掛かる生酛造りで醸しており、ゆっくり熟成させて芯のしっかりとしたお酒にしています。
主力酒は『菊の露』から『豊年』と移りましたが、杜氏も不在の50石程度の酒蔵でした。6代目が宮城県で酒造りの修行をして蔵に戻ると、設備の改修や衛生面の改善に着手しました。そして日本古来の「生酛造り」に舵を切って、全てを地元の物で仕込むテロワールを取り入れ、メインブランドとして『飛鸞』を立ち上げました。IWCやKura Masterの2021、2022では高い評価を受け、仕込みも250石となっています。今に入手困難酒になる可能性もゼロではありません。
飛鸞限定搾り ラベルもイイ感じ
裏書をどうぞ 酒色は透明で
『飛鸞Special Edition限定搾り』の酒米は、麹米に「山田錦」が20%で掛米が雄町80%の酒造好適米王者同士がタッグを組んでいます。酵母は、香りが高い特徴を持つ協会12号酵母を使い、仕込み水には最教寺の麓から湧き出す硬度7の軟水を蔵まで引いて醸しています。スペックは非公開ですが、呑んだ感じでは日本酒度-3,酸度1.5位でしょうか。
開栓時すると「ボンッ!」と大きな音が。グラスに注いでよ~く見ると、酒色は仄かに薄~く濁っています。そして香りは爽やかで柑橘系の香りがほんのりと。期待を込めて口に含むと瑞々しくジューシーで、果実系の煌めく酸と呑み込む際の微かな辛さのバランスが良く、『十四代諸白』を彷彿とさせます。かなりの完成度に驚きました。今年のランキングに入りそうだなぁ。
自作の器で肴を頂きながらのお酒は、それはそれは美味しいもので、自己満足の極致かも知れませんが、年1回の陶芸教室はやめられません。来年は何を作ろうかなぁ。♪
\(。・_・。)ノ