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毎年夏には線路沿いの草刈りの仕事があり、列車見張員で三戸方面に行くのですが、アブや蜂が多く閉口してしまいます。昼食時には暑いので車のドアを開けるため、トラロープでこんなものを作ってみました。何とこれが効果絶大で、車内にはアブの一匹も入ってきません。オニヤンマ様々です。
ミラーにオニヤンマ
さて猛暑だった今年の夏には、三沢方面に仕事で通っておりました。三沢市の米軍入口ゲートの近くには中居酒店があり、帰宅の際には避けて通れない立地にありました。自宅冷蔵庫のお酒が品薄になったため、購入意欲満々で入店すると、先月から取り扱いを開始しましたと『天明』がズラッと並んでいます。これは一大事と熟考の末に『天明槽しぼり純米吟醸本生』を購入させて頂きました。
天明槽しぼり本生 裏書をどうぞ
酒色は透明
このお酒は、日露戦争が始まった明治37年創業の曙酒造合資会社が醸しています。酒蔵は福島県河沼郡会津坂下にあり、人口2万人ほどの地域ですが『飛露喜』の廣木酒造も同地区で酒造りを行っています。
創業時からのブランドは『大俵引き』で、酒造りを行っていた三代目が急死し、OLから結婚して主婦になっていた娘さんが急遽四代目蔵元として蔵を継ぎます。しかし、ただ継いだだけではなく世に通用する日本酒を目指して、夫婦で地元の「酒造りアカデミー」に入学。その傍ら国内の酒蔵を訪ね学ぶこと3年、美味しい日本酒造りを目指し、行き着いたところが平成9年に発表した、曙酒造で初の大吟醸酒『一生青春』でした。全国新酒鑑評会では3年連続金賞を受賞し、その勢いを駆って平成11年に発売したのが『天明』です。現在では息子さんが五代目を引き継ぐ予定で、『ちょいリッチ』シリーズを自ら手掛けるなど頑張っています。
『天明槽しぼり純米吟醸本生』は通称が「緑の天明」で親しまれ、黄緑色のラベルは生命力たくましい新萌えの優しさを表現しています。酒米は山田錦を50%まで磨いて使い、仕込み水には銘水「辰巳の水」を使用しています。他の酒蔵と違うのは「協会9号」「ふくしま煌酵母」「自社酵母」の3種類の酵母を使って別々に醸したお酒を独自にブレンドしています。スペックは日本酒度+2、酸度1.8の純米吟醸の生酒です。
蛇の目に注ぐと酒色は透明で、とろみがかった酒質のよう。立香は優しくマスカットの香りが。口に含むとスッキリとした呑み口で、ジューシーな甘さが口中に溢れます。そして直ぐに酸が舌に突き刺さるようにやってきます。その酸が、後味をスッキリさせ最後に辛さが余韻に残りました。期待はかなり高かったのですが、その通りの美味しさに大満足。
中居酒店さんでは『天明』以外にも『一白水成』など新たな取引を続々と始めており攻めの経営なんですねぇ。目が離せません。♪
\(。・_・。)ノ