2021年11月15日月曜日

詩人李白に因む『李白純米吟醸雄町生原酒花酵母仕込み』

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秋も深まり来年への準備として、グラジオラスの球根を掘り取り、乾燥させて保存し来春に植え付けるため保管します。今年は見事な花を咲かせてくれたので来年も楽しみにしています。







乾燥させたグラジオラス球根

さて、会社員だった時に大変お世話になった、建設会社のN常務のお宅で、先日、お酒を呑む機会があり伺わせて頂きました。当日はN常務の同級生で日本酒クラブのメンバーだったHさんも一緒で、三人で浴びるほどのお酒を頂きました。また、N常務の奥様の、心のこもった美味しい手料理も並び、5月以来の3人の楽しい酒宴はスタートです。

会社員時代の話や健康の話、選挙やお酒の話に花が咲きましたが、楽しいひと時に欠かせないのが日本酒と早速乾杯です。N常務は『田酒純米大吟醸四割五分』と『特別純米原酒火入れ福小町番外編限定品』を準備して下さっており、私が持参させて頂いた『李白純米吟醸雄町生原酒花酵母仕込み』は霞むようでしたが、花を持たせて頂き『李白』で乾杯でした。

本日のお酒  裏書をどうぞ

このお酒は、島根県松江市の城下町で創業明治15年の李白酒造が醸しており、酒蔵の名前の由来にはピンときたかも知れませんが、中国の唐代の詩人「李白」に因んでいます。李白はお酒をこよなく愛し「李白一斗百篇」と云う言葉が生まれました。一斗呑みながら百篇の詩を書いた事が「飲中八仙」に記録されているようです。また瓶のラベルには、昭和三年に島根県出身の時の内閣総理大臣、若槻礼次郎の揮毫の文字を使っています。

酒米は雄町の中でも最高ランクの岡山県赤磐産雄町を使い、酵母は東京農大種類学研究室で開発した、蔓バラの花から分離させた酵母を使用。仕込み水は渇水知らずの島根の名水「石橋の大井戸の水」と同じ水源より汲み上げて醸した、日本酒度+1.0、酸度1.8の生原酒です。

開栓するとシュッと音がして栓が抜け、グラスに注ぐと酒色はほぼ透明、香りは仄かにフルーティでした。「今日はありがとうございます」と乾杯し、口に含むと醪での糖化が良く甘さや旨味が強い「雄町」の美味しさを感じます。また甘さと微かな辛さ・酸味・仄かな苦みのバランスが良く、そして呑み進むと全体的にどっしりとして旨味の濃い原酒でした。







ホロ酔いの3

さて『李白』を半分程度頂き、次のお酒はN常務に準備して頂いた『田酒純米大吟醸四割五分』を頂く事に。『田酒』は青森県を代表するお酒の一つで、種々あるインターネットでの「日本酒ランキング」では常に上位に君臨するため、県内でももちろんプレミアをつけて販売しているお店もあるようです。プレミアが無くても高価なのに。『田酒』を醸すのは青森市で創業明治11年の西田酒造店で、「大切な米の獲れる大切な田んぼ」を尊重して命名しています。

酒米は酒造好適米の王者で兵庫県産「山田錦」を使い、酵母は未公開ですが、爽やかな吟醸香りと酸の生成が少ない小川明利酵母あたりでしょうか。そして仕込み水は軟水となる八甲田山系の伏流水で醸し、日本酒度±0,酸度1.6に仕上げています。

グラスに注ぐと香りは爽やか系の吟醸香が。口に含むと、鼻腔から上品な香りが出て味わい深い印象を受けます。フレッシュで且つフルーティな旨味を感じ、キレもスッキリでフワッと上品な味わいのお酒でした。

Hさんより「長野県に出張するが美味しいお酒は」と聞かれ、すかさず「日本酒パラダイス」の「長野県」を見て下さいといいましたが、後ほど『夜明け前生一本純米吟醸生酒しぼりたて』か『大信州愛感謝』、『信濃鶴純米吟醸60田皐無濾過生原酒』に『信濃鶴特別純米無濾過生原酒美山錦』その辺りでしょうかと月曜の酒パラにアップしておきました。美味しいお酒が手に入ったでしょうか。気になるところです。♪

(。・_・。)ノ