2021年8月30日月曜日

酒米の美味しさ『榮光冨士純米大吟醸無濾過生原酒 酒未来』

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庭の花壇は花でいっぱいになっており、切り花にして花瓶に挿して楽しんでいます。先週はピンク色の彼岸花が一気に芽を出し、34日で花を咲かせました。







ピンクの彼岸花

さて、八戸市の台所「八食センター」では、お魚の市場的な感じがしますが、実は日本酒の品揃えがハンパ無く、巨大な冷蔵庫には青森の地酒が多く並び、且つ全国各地のお酒も所狭しと置かれています。今回購入させて頂いたのは、山形県鶴岡市で安永2(1778)創業の冨士酒造が醸す榮光冨士純米大吟醸無濾過生原酒 酒未来です。創業当時は『冨士』という銘柄でしたが、昭和30年に「栄光」を付け加えた『榮光冨士』となり現在に至っています。




榮光冨士  ラベルがきれい


肩ラベル  裏書をどうぞ







酒色は透明

榮光冨士純米大吟醸無濾過生原酒 酒未来』の酒米は「酒未来」で、ルーツは高木酒造の高木辰五郎氏が山酒4号と美山錦を交配させ18年もの歳月を掛けて作り出しました。その「酒未来」の名前の由来は、日本酒の未来が永遠に輝くようにと名付けられており、且つ、高木氏の立派なところは、自社だけで独り占めせずに、他の酒造りの仲間たちに「酒未来でお酒を造ってみないか」と惜しげもなく分け与えた事です。いろんな酒蔵で「酒未来」を使った美味しいお酒が誕生し、私たちを楽しませてくれるのも、みんな高木氏の功績です。

仕込みに使う水は、日本一のきれいな水道水と言われる鶴岡の地下水で、酵母は香り高く酸の生成が少ない山形酵母を使い日本酒度-5、酸度1.4のお酒となっています。

開栓すると「ボンッ」と音がして少し驚きました。酒色は無色透明。蛇の目に注ぐと果実のように香ります。口に含むとジューシー&フルーティな味わいで甘さが突出しています。呑み込む直前に心地よい辛さを爽やかに感じました。超美味しいお酒だったので、一升瓶で買って良かった~。

榮光冨士』の裏書は、使った米や酵母の種類や産地は勿論、日本酒度や酸度など懇切丁寧に書かれており、こんなに美味しいお酒を造れるものなら造ってみろという気概が感じられます。「酒未来」を分けて貰ったからかなぁ。偉いなぁ~。♪

(。・_・。)ノ

2021年8月23日月曜日

福井の雄、加藤吉平商店の『梵槽場旬搾り純米大吟醸磨き三割五分無濾過生原酒』

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昨年整備した花壇に、お盆用にとミニヒマワリを植えました。そのミニヒマワリは私の背を越えてグングン育ち・・・・あれっ、ミニなのに。まぁ、元気に育てばそれに越したことは無いかと思っています。







花壇のひまわり

さて、私の退職祝いに義兄から『雨後の月純米大吟醸Black Moon』と『川鶴純米吟醸限定生原酒雄町』、そして梵槽場旬搾り純米大吟醸磨き三割五分無濾過生原酒3本を頂戴し、先の2本は既にご紹介致しましたが、今回は最後の『』を呑ませて頂きました。




梵の立ち姿  磨き三割五分


 槽場旬搾り  酒色は微かに琥珀

』は福井県鯖江市にある加藤吉平商店が醸す福井を代表するお酒で、幕末「桜田門外の変」が起こった万延元年(1860)に、両替商だった加藤吉平が創業しています。以前にもご紹介しましたが『』とは「誕生」「創造」を、またサンスクリット語で「けがれなき清浄」を表しています。

酒米は兵庫県産特A地区の契約栽培山田錦を35%まで磨いて使用し、酵母は酸の少ないKAT9号の自社酵母、白山連峰日野川の伏流水(軟水)で醸しています。無加圧で放置した酒袋から、流れ落ちる酒を斗瓶に集めた無濾過の大吟醸生原酒です。

蛇の目に注ぐと酒色は薄っすらと琥珀色で、爽やかな柑橘系の香りが。口に含むと重厚な甘さの後直ぐにピリッとした辛さを感じ、舌にジワ感を残しません。山田錦の米の旨味を直に感じるザ・日本酒と呼ぶべきお酒です。

八戸はコロナの発症が止まらないために、行きつけの居酒屋「海ぼうず」さんにお邪魔できずにいます。早くワクチンを2回接種したいのですが、八戸市民は10月中に打ち終われるかどうか本当に心配です。♪

(。・_・。)ノ

2021年8月16日月曜日

爆発注意『にいだしぜんしゅ生酛はつゆき生』

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今年の夏は八戸市でも30℃超えの暑さが続いておりましたが、お盆の少し前から最高気温が20℃を下回っており、過ごし易いのレベルを超えて、逆にストーブを点ける生活となりました。

さて、退職した際に頂戴したお酒を呑ませて頂いておりますが、偶には自身でもチョイスしたお酒が吞みたいと思い立ち、八食センターへ車を進めました。キラ星の如く並ぶお酒の中で発見したのがにいだしぜんしゅ生酛はつゆき生です。




にいだしぜんしゅ  はつゆき




裏書をどうぞ  酒色は白く濁り

このお酒は、福島県郡山市で創業正徳元年(1711)の仁井田本家が年末年始のためのお酒として醸しており、主力酒は『金寶』で屋号の「寶来屋」から取っています。また蔵元の名前から一文字頂いた『』も人気酒となっているようです。この蔵は、全国に先駆け全てのお酒を農薬や化学肥料を一切使わず、且つ純米酒だけを造っており、体に優しい日本酒です。ラベルの文字は簡素で美しい仮名の流れに未来への願いを託しているそうです。

酒米は無肥料・無農薬のトヨニシキを使い、酵母は蔵付き酵母、仕込み水は自社近くの「竹ノ内の井戸」から汲み上げたミネラル分の多い準硬水で醸し、「あらばしり」の部分を瓶に詰めています。

にいだしぜんしゅ生酛はつゆき生』の開栓のため、アルミのキャップシールをほどいたとき、「ドンっ」という衝撃の音とともに栓が勝手に吹っ飛びました。中身は噴出しなかったものの超驚きです。利き猪口に注ぐと蛇の目が見えないくらいに白く濁っています。口に含むと穏やかな口当たりで、爽やかな甘さと舌にピリピリと心地よい刺激が。酸はキラキラ酸で、辛さは呑み込んだ後にジワッと追いかけてきました。お酒の詳細は非公開ですが、日本酒度は-10くらいでしょうか。とても美味しく当ブログの元旦のランキングに入りそう。

因みに醗酵の強いお酒の瓶を冷蔵庫内で横にして保管してはいけません。そう、蓋が吹っ飛んで中身が冷蔵庫内にこぼれておりました。美味しいお酒だったのに本当にもったいない。♪

(。・_・。)ノ

2021年8月9日月曜日

近所のスーパーに『阿櫻特別純米無濾過生原酒中取り限定品』

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わが家の庭で春一番に咲く花がチューリップですが、今年も色とりどりの花を咲かせてくれました。花が終わった頃には肥料をあげて球根を育てていましたが、7月に入り掘り上げました。10月には再度植え付ける予定でおります。


掘り上げた球根  日陰に干し

さて、奥様の荷物持ちとしてスーパーに連れ立って行くのですが、なかなか「おっ」っという日本酒には出会えません。が、先日、沼館にある「カブセンター」に行った際にとうとう見つけたのが『阿櫻特別純米無濾過生原酒中取り限定品』でした。しかもリーズナブルなお値段で。

このお酒は、豪雪地帯ならではの「かまくら」で有名な、秋田県横手市で明治19年創業の阿櫻酒造株式会社が醸しており、寒冷な気候を利用し醪の仕込みから醗酵までを低い温度で長い時間を掛けじっくり醸す「秋田流寒仕込み」の手法を使っています。因みに、インターナショナルワインチャレンジ2020では、『阿櫻大吟醸』が金賞を獲得しています。

酒米は秋田を代表する「秋田酒こまち」で、酵母は「協会7号」の改良版でオレンジのような華やかな香りが特徴の「協会701号酵母」。仕込み水は、洗米からの全ての工程で奥羽山系の伏流水を使い醸していますが、ベニーマートに専用に卸しているためか、ラベルには「紅(ベニー)」の文字が入った限定品となっています。


横手の阿櫻 ちょっとアップ




裏書をどうぞ 酒色は仄かに琥珀

蛇の目に注ぐと酒色は仄かに琥珀色です。立ち香は仄かで、口に含むと爽やかな甘さの後に直ぐに酸味が。舌にピリ感はなく、呑み込むと辛さと酸味がやってきました。日本酒度は公表されていませんが、+5位で酸度は1.6位だと思いました。

二日後の買い物の際にお酒売り場に伺いましたが、5本くらいあった『阿櫻特別純米無濾過生原酒中取り限定品』は既に売り切れて、別のお酒が並んでいました。さすが『阿櫻』と思った次第です。♪

(。・_・。)ノ

2021年8月2日月曜日

リンベルで『蔵人秘蔵純米吟醸純生しぼりたて』

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昨年花壇を造った事でいろんな花の種や球根を植え、今年はグラジオラスやユリ、アスターなどたくさんの花を付けました。次々に咲く花を見ていると心が癒され、時間が経つのも忘れて見入ってしまいます。


グラジオラス  アスター

さて、本当に有難い事に私の退職祝いにと、たくさんの方々よりお酒を頂戴しました。今回呑ませて戴くのは、S社様より頂戴したリンベルカタログギフトにあったお酒の中から選んだ『蔵人秘蔵純米吟醸純生しぼりたてです。分厚いギフトの本には雑貨から家電、食品など種々の品物が並んでいたのですが、日本酒好きの私に下さったので、選ぶとしたらやっぱり日本酒かなぁと思って選ばせて頂きました。

このお酒を醸す山形県山形市の寿虎屋酒造は創業が享保年間と八代将軍徳川吉宗の頃で300年の歴史があり、「めでたい時にめでたいお酒」をコンセプトに今に続いています。主力酒は『寿久蔵』『霞城寿』でしたが、最近は『三百年の掟やぶり』が人気です。しかし、この蔵は平成元年の山形市市制百年の際に、良い水を求めて市の繁華街より移転しており、そのかいあって仕込み水は清冽で蛍の舞う高瀬川を水源とする蔵王山系伏流水(軟水)を、敷地の井戸から汲み上げて使っています。




スウィングボトル  山形の極み


裏書をどうぞ  蛇の目に注ぎ

蔵人秘蔵純米吟醸純生しぼりたて』の酒米は、山形が誇る酒造好適米の出羽燦々を50%まで磨き仕込んでおり、搾ったばかりの何も手が加えられていない無濾過の中取りの部分の原酒を直接瓶詰めしたお酒で、日本酒度は+1位のやや甘口です。予想では。

利き猪口に注ぐと酒色は透明で、少しとろみがある様な気がします。色合いはほぼ透明、香りは爽やかに清涼飲料水のよう。口に含むと先ず驚きの甘さが口中を満たします。吞み込むや否や咽喉にじわーっと辛さを感じ、総じて山田錦の重厚な旨味と味わいなっています。蔵人はこんなに美味しいお酒を呑んでいるのでしょうね。うらやましい。

退職後に筋トレとジョギングをほぼ欠かさずに行っており、体脂肪が10%前後となっています。「継続は力なり」という言葉をよく聞きますが、体調も良くお酒も美味しいのでこれからも続けたいなぁと思っています。♪

(。・_・。)ノ