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昨年の今頃はコロナの影響で居酒屋さんの営業自粛が叫ばれ、当八戸市でも軒並み休業となり、居酒屋「海ぼうず」さんも「オープン五周年記念イベント」が自粛となってしまいました。しかし、今年の5月は市内の感染がほぼ無かったため、5月21、22日にイベントを開催するとの情報を得て、日本酒クラブ仲間のN氏、H氏の三人で参加致しました。
全て呑み放題 店前に告知
乾杯のお酒は、迷いに迷って未開封の『鍋島特別純米生原酒』をチョイス。超有名なこのお酒は、佐賀県鹿島市で創業が大正末期の富久千代酒造が醸しており、創業当初は『泉錦』、『富久千代』を造る四百石の小規模な酒蔵でした。酒販の規制緩和による生き残りを懸け、平成十年に『鍋島』を新ブランドとして立ち上げましたが、馴染みが無い銘柄ゆえに売り上げは激減し、酒蔵存続の危機に直面。しかし、平成十四年の「第十四回国際酒祭りinTOKYO」の純米部門で日本一を皮切りに受賞を重ね、平成二十三年の「インターナショナルワインチャレンジ」には純米酒、大吟醸酒の部門で金賞と大躍進を遂げ、入手困難酒の仲間入りとなりました。
『鍋島特別純米生原酒』の酒米には山田錦と佐賀の華を使い、多良岳山系からの良質な地下水で醸しています。香りは生原酒特有の麹のフルーティな香り。口に含むと先ずジューシーな甘さを感じ、穏やかな酸味と後味の仄かな辛さのバランスが良く、『鍋島』らしい旨味となって我ら3人を大満足させてくれました。
町田酒造 天美純米吟醸
山本ストロベリーRed 櫛羅にごり
その後続けざまに長野県の爆発酒『特別純米55町田酒造にごり』、山口県の女性杜氏が醸す『天美純米吟醸生原酒』、超入手困難酒山形県の『十四代本丸秘伝玉返し生詰め』、愛知県と云えば『醸し人九平次うすにごり黒田の庄産山田錦』、秋田県一ジューシーな『山本純米吟醸StrawberryRed生原酒』を頂きました。
そして、冷蔵庫に見たことのないお酒を発見。それが『櫛羅純米山田錦80にごりざけ生原酒』です。くじら・・・?。このお酒は奈良県御所市にある創業明治六年の千代酒造が醸しており、御所市は天孫降臨伝説のある神話の里でもあります。主力酒は第16回日本酒クラブでもご紹介した『篠峯』で、今回の『櫛羅純米山田錦80にごりざけ生原酒』は酒蔵のある御所市大字櫛羅の田んぼで自作した山田錦だけを使った限定ブランド酒です。酒米は山田錦を80%に磨いた低精白、酵母は吟醸香が華やかな協会7号を進化させた11号酵母で、葛城山からの伏流水で仕込んだ、日本酒度+8、酸度2.4の辛口酒です。
一升瓶を少し振ってグラスに注ぐといい感じの濁りで、香りはフルーティな吟醸香が強めに。口に含むとピチピチの微発泡感があり、日本酒度を感じさせない甘旨味。酸味も爽やかで、何かが違うなぁと思ってアルコール度数を見ると何と14%。生原酒なのに。スッキリ夏酒のようで感動モノでした。
寫樂純米酒 荷札酒Ver4
銀嶺月山 6周年を祝う
その後も福島の王道『寫樂純米酒』、N氏の本日第一位だった新潟県『荷札酒槽場汲み純米大吟醸VER4火入れ』、青森の有名酒『田酒純米大吟醸四割五分』、三重県の至宝『而今特別純米火入れ』、最後に山形県の『銀嶺月山純米吟醸生酒天に月、地に山』でお開きとなりました。
せっかくの6周年でしたが、コロナ禍のためHPでは告知できず、お客様はとても少ない状況で一昨年の比ではありませんでした。ワクチン注射で状況が好転するのでしょうか。♪
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