2021年2月15日月曜日

鶴田町よりお祝いに『一本義生酛造り純米酒』を

 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

コロナ禍ですが、なんと日本酒好きに朗報です。長崎大学が、ワインや日本酒に多く含まれている5-アミノレブリン酸(5-ALA)がコロナウイルスに強い感染抑制効果があることを発見し、それが今年2国際学術誌「Biochemical and Biophysical Research Communications」に正式に掲載されました。私としては、これからは週2回ではなく、毎日吞んだ方がいいのか迷うところです。

さて、1月は私の誕生日がありましたが、先日、鶴田町のN氏より「御社に伺いたいけど居りますか」とラインを頂きました。文面の後ろの「何故かは内緒()」でピンときた私は「お待ちしております」とすかさず返信。という事で、この時期に遠路、津軽よりホワイトアウトの雪道を車でお越し頂きました。有難いなどと云うものではなく、私ごときには真似のできない正に神の対応です。

応接室に入って頂くと、「柳町さん!誕生日おめでとう!」と有難いお言葉。それと同時に、お酒が入っているであろう包を頂きました。やっぱり神対応。常人と違う‼。


お祝いの文字  箱を明けると

N氏より頂戴したのは、福井県勝山市で明治35年創業の一本義久保本店が醸す『一本義生酛造り純米酒』でした。蔵名の「一本義」は、禅語の「第一義諦」に由来し、最高の真理、優れた悟りの知恵を極めた境地の事を意味するそうです。

この酒蔵では、江戸時代に確立されたという大変手間の掛かる生酛造りを行っています。麹造りを終えた後に酒母を造りますが、通常であれば蒸したお米に麹と水を加え混ぜ合わせてから酵母、乳酸を加え2週間程待つことになります。しかし、生酛造りは人工の乳酸ではなく自然界に存在する天然の乳酸菌を使うため、乳酸菌が発生しやすいように米や米麹を櫂でどろどろにすり潰して澱粉の糖化を促進させる必要があり、通常の方法の2倍に中る約1ヶ月の期間を掛けて酒母を造ります。でき上ったお酒は、コクが深く濃厚でスッキリした味わいになるそうです。




凛々しい一本義  ラベルをアップ




裏書をどうぞ   酒色は琥珀色に

一本義生酛造り純米酒』の麹米は、この福井県の風土に適した酒造好適米「五百万石」を使い、九頭竜川の伏流水を使って日本酒度+2.0、酸度2.5に南部杜氏の手で丁寧に造られています。

蛇の目に注ぐと琥珀色が少し強く感じます。香りは酸が強いかなと思ったらスッキリと爽やかな香り。口に含むと舌にピリ感も無く、辛さはそれ程ではありません。酸味があるのですが、ほんのりと甘さもあり濃厚で、呑み込んだ後に辛さがやってきました。気付くと歯にジワジワくるようでしたが、キレも良く呑み飽きしない、そしてお料理も美味しく頂けるお酒なので、肴はガンガン戴き全て食べきった程です。

いろんな方に誕生日を祝って頂いておりますが、N氏の神対応はその域を超えています。頂戴したお酒の中には、心のこもったお手紙も添えて下さっており、何度も読み返し元気を頂きました。晩酌はいつも2合だけの私でしたが、生酛の美味しさに3合程も頂いてしまい、奥さまには「あまりの美味しさにスイスイ呑んで、呑み過ぎたのに気付かなかった」と言い訳をする私でした。♪

(。・_・。)ノ