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先日、お得意先のお客様兼、住宅アドバイザー兼、高校の同期生である友人と一緒に居酒屋「海ぼうず」さんへ行ってきました。このごろはコロナのせいでお酒のイベントが激減というか全く無い状況で、活気の無い日々となっています。そんな日常に一服の清涼剤となるのが「海ぼうず」さんでした。店は混んでたなぁ。
千代むすび
乾杯は久々に二人揃って日本酒の『千代むすび純米吟醸強力50』です。鳥取県境港市にある慶応元年(1865)が創業の千代むすび酒造が醸しており、酒蔵の命名は「千代に八千代に契りを結ぶ目出度い酒」を醸すことから名付けられました。
酒名の「強力50」は、戦前に鳥取県の奨励品種だった大粒の酒米「強力」を復活させて50%まで磨き、本来は大吟醸ですが純米吟醸としています。酵母は協会9号で7号と並び酵母の横綱といわれており、短期間の醪で華やかな香りと吟醸香が高いのが所以です。仕込み水には秀峰大山の麓の地下水を使用し、日本酒度+5,酸度は1.6に仕上げています。
香りは仄かに優しく、口に含むと+5の辛さはそれほどでもなく、適度な酸味が心地よさと旨味を醸しています。バランスがいいのかなぁ。魚系のお通しが美味しく頂けました。
話も盛り上がり5杯目は山梨県大月市で創業寛文元年(1661)の笹一酒造が醸す『旦 純米吟醸火入れ』です。創業時は花田屋となっていましたが、大正八年に現在の笹一酒造としており、笹は酒の符丁で一は日本一と、日本一の酒を造る志を酒蔵の名前としています。大量生産方式の設備を導入してお酒を造っていましたが、2013年にその設備を全廃し、手造りでの酒造りに原点回帰しています。その時に立ち上げたブランドこそが『旦』でした。
『旦』とは、富士山頂からの日の出を表し、また全ての始まりの意味が込められ、漢字を分解すると「日」に「一」と、こちらも日本一のブランドを目指しているのです。
酒米は麹米、掛け米とも絶対王者の「山田錦」を使い、仕込み水は富士山の雪解け水が地下で何十年という歳月を掛けて濾過された「御前水」を井戸から汲み上げて使っています。「御前水」とは明治天皇が京都に御行幸された時の携行水として選ばれたことから名付けられました。日本酒度は+3、酸度1.6は特別辛いイメージではありませんが、『旦』というと「辛い」が私のイメージになっています。
香りは穏やかにフルーティ。口に含むとやはり辛さのインパクトが強く、酸も負けずに主張します。堪らずマグロのお刺身を頂くとこれが甘くて絶品に感じます。食中酒としての味わいは素晴らしいものがありました。
無窮天穏雨雲 W純米強力
その後もいろんなお酒を頂きながら定年の話で盛り上がりました。友人はまだまだ働くと言っておりましたが、定年後はやりたいことを好きな分やれる時間を得る事ができるので、私はスローライフを楽しめるような人生がいいなぁと思っています。狭い庭を花でいっぱいにして、狭い畑で野菜を育て、ランニングやウエイトトレーニング、散歩しながらのゴミ拾いのボランティア、大好きな杉浦日向子や池井戸潤の小説を読み(既にほぼ3回位は繰り返し読んでいるが)、音楽を聴きながらマンガ本も読んで…。本当に1年で飽きるのかなぁ、足りない気もしますが…。♪
\(。・_・。)ノ