2020年7月20日月曜日

「日本料理 太一」で『水府自慢10号純米大吟醸無濾過原酒』

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今回は日本酒クラブの仲間と3人で「日本料理 太一」にお邪魔させて頂きました。このお店は懐石・会席料理を提供しているお店で、八戸ではかなり有名なお店です。が、しかし、日本酒の品揃えに少し疑問があった私は、用心のために差し入れでお酒を持ち込みました。

お見せの佇まい  差し入れのお酒


当日乾杯したお酒は差し入れのお酒で、千葉県山武市で明治16年創業の寒菊銘醸が醸している『寒菊OCEAN99 純米吟醸おりがらみ生原酒 青海Summer Sea』。千葉の九十九里浜海岸を感じてほしいというコンセプトで生まれたOCEAN99シリーズの「夏限定」のお酒です。酒米は千葉県産の「五百万石」を60%まで磨き、酵母はリンゴ酸で貴醸酒に使う77号酵母で、蔵内の樹齢200年を超える柿の木の根本より湧き上がるミネラルたっぷりの清水で醸し、日本酒度-14、酸度3.0の超甘口に仕上げています。

寒菊OCEAN99 純米吟醸おりがらみ生原酒 青海Summer Sea』をグラスに注ぐと、酒色は仄かに琥珀色で、香りは穏やか。酸度3.0からは酸っぱいお酒を想像しますが、口に含むとピリ感は無く、甘酸っぱくてジューシーなお酒、というよりド直球のフルーツジュースの味わいにビックリ‼。こんな日本酒もあるんだなぁと感激しながら美味しく頂きました。

水府自慢純米大吟醸   裏書をどうぞ

続いての開栓は、茨城県水戸市にある明利酒類が醸す、季節限定の『水府自慢10号純米大吟醸無濾過生原酒1回火入れ』です。この酒蔵は10号酵母の発祥蔵として有名で、また2017年に『残草蓬莱』を醸す大矢孝酒造の菊池杜氏が明利酒類に移籍して初めて拘わったお酒が『水府自慢』です。

酒米は人気の酒造好適米「秋田酒こまち」を使い、フレッシュな香りに甘みと酸味のバランスが良い当蔵発祥の10号酵母を使っています。仕込み水は、かの水戸黄門が愛した水といわれる「笠原水源」より湧き出る水で醸し、搾ってから時間を置かない直汲みなので、滓が少し瓶の底で漂っており、見た目も美味しそうなアルコール度数13度の夏酒となっています。

水府自慢10号純米大吟醸無濾過生原酒1回火入れ』の酒色は仄かに琥珀色で、香りも仄かにフルーティ。口に含むとこちらもビックリ。完熟メロンがセメダインの香りがするように、不快ではないセメダイン感がズバッと口腔に刺さります。ジューシーで甘さと酸味のバランスも良くお勧めできる逸品でした。

四合瓶2本の持ち込みはアッという間に空になって、お店のお酒の品書きから『三千盛』と『くどき上手』を頂いてお開きとなりました。私はここでお暇しましたが、あとの二人はお蕎麦を食べようと、人通りの少ない道をフラフラと暗闇に向かって歩いてゆきました。♪

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