雛祭りがやってきますが、今年は玄関の下足箱の上に雛人形を飾りました。サイズは小振りですが五段の飾りで六曲一双の屏風付きの本格的なひな人形に、お客様の評判も上々です。仕舞うのが惜しいくらいですが、娘が嫁に行きそびれると大変なので4日には仕舞われます。
ひな人形
さて、今回は仕事で御世話になっている同業者のS氏と「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんにお邪魔させて頂きました。その方は、私が八戸市で№1監督と勝手に思っていた方で、私の監督人生の目標だった人です。建設省の現場を担当した監督時代の辛かった話で盛り上がり、お陰様で楽しいひと時となりました。
乾杯は当然の如く日本酒の私ですが、S氏はビールで。私が冷蔵庫より乾杯に選んだのは、最上段から『澤屋まつもと 守破離 山田錦生酒うすにごり』でした。
このお酒を醸すのは京都市伏見区にある松本酒造で、蔵の後継者でもある専務さんが杜氏として頑張っている酒蔵です。創業は寛政三年(1791)で火付け盗賊改方の長谷川平蔵(鬼平犯科帳)が丁度活躍した時期となります。
酒名の『澤屋まつもと
守破離 山田錦生酒うすにごり』にある守破離は、主にブドウや茶道で用いられる言葉で、「守」は、伝統を守る。「破」は新たな感性でその伝統を破る。「離」は守と破の両方を大切にして新たな価値を創造するという意味だそうです。酵母は秘密の様ですが、酒米は超1級品の兵庫県特A地区山田錦を使い、鴨川水系と木津川水系が入り混じる蔵内の井戸「伏見桃山の伏水」を仕込み水として醸しました。
栓を抜くと酒色は美味しそうな白濁で、香りは華やか。口に含むと唇にピリッときて、フレッシュな発泡感とうすにごりの甘さがジューシーな味わいを醸しています。「旨い!!」の一言に尽きる乾杯酒でした。
来福雄町 町田酒造五百万石
庭のうぐいす生 東洋美人ippon
ゆきの美人生 開運無濾過生
乾杯酒の後は呑み放題を満喫するように、いろんなお酒を頂きました。『来福純米吟醸生原酒雄町』『町田酒造55特別純米五百万石直汲み』『特別純米庭のうぐいすしぼりたて生』『東洋美人ippon直汲み生』『純米吟醸ゆきの美人しぼりたて生』等々頂戴し、ラストオーダーのお酒は『開運無濾過純米生酒』です。
このお酒は静岡県掛川市で創業が明治5年の土井酒造場が醸しており、能登流の杜氏が蔵主と共においしいお酒を造っています。酒米は兵庫県産特A地区山田錦を55%まで磨き、酵母は静岡県で開発し県内の蔵元のみが使用を許される香り華やかな静岡酵母。仕込み水は高天神城跡の湧水(軟水)で、地元では「長命水」と呼ばれています。日本酒度は+5、酸度1.4に仕上げました。
グラスに注ぐと無濾過ですがほぼ透明で、香りは華やかにフルーティ。美味しそうなのは香りから分かります。口に含むと無濾過ならではの麹の旨味が濃厚で、甘さと微かな酸味、辛さのバランスの良いキレも抜群のお酒でした。スーパージューシー&スーパーフルーティで、おりがらみの旨味が甘味や酸味とバランス良く混じり合い、私の要求を全てクリアする完璧なお酒でした。
紹介したお酒以外にも何杯か頂きましたが、S氏にもお付き合い頂き、結構酔わせてしまいました。しかし、店を出ると帰りの足取りも軽く、繁華街へ消えて行ったのです。尊敬するSさんは、「仕事」「人柄」は抜群だと思っていましたが、プライベートでの「人づきあい」も抜群でした。♪
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