八戸には2月に、鎌倉時代から伝わるとされる「えんぶり」という行事があります。町内毎にえんぶり組を構成し、内訳は親方、大夫、舞子、お囃子の20~30人で、烏帽子を被った大夫が種蒔きから稲刈りまでを舞いで表現しています。市内では12のえんぶり組がメインストリートや市庁前広場他で舞いを披露し、春を告げる催し物として伝わっているのですが、先日、八戸ポータルミュージアム「はっち」に入ったときに、その「えんぶり」人形を見ました。精巧に作られていて、感心した次第です。
さて、何年か前から立春のお酒を見るようになりましたが、「日本名門酒会」に加入している酒蔵が挙って販売しているようです。だいぶ前に購入した際には、確か本醸造だったような気もしますが、最近は生酒が主流の様で、今回「やまや」さんに買い物に出かけた際に、購入予約の紙を目ざとく見つけ申し込んできました。
そのお酒とは『雪の松島 立春搾り特別純米生原酒令和二年庚子二月四日』で、節分の翌日の2月4日の立春の朝に搾ったもので、「新しき春を迎え、身を清めるために呑むお酒」が立春搾りです。
雪の松島立春搾り 令和二年庚子
酒色はほぼ透明 えんぶりの人形
この『雪の松島
立春搾り特別純米生原酒』は、宮城県黒川郡大和町で酒類販売大手のやまやグループが手掛ける、東北屈指の近代的設備を備えた大和蔵酒造のお酒で、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019」で『雪の松島 旨辛純米酒』が金賞を受賞しています。「雪の松島」は平成18年に宮城酒類より譲り受けたブランドで、杜氏は南部杜氏、仕込み水は船形山系の伏流水(軟水)を使って醸しています。
酒色は透明で、香りは優しくフレッシュな香り。口に含むと生酒の甘さを感じ、ピリ感はありませんが、呑み込むと咽喉がカーっと熱くなりました。辛さは仄かで優しい酸味、そして十分な旨味のあるお酒でした。
お酒は工業製品と違い、その年の気候に伴う米の出来具合や、一瞬一瞬の判断で味わいが違い、前年と、例年と違う味わいになることがありますが、そう考えると酒造りは大変なんだろうなぁと、今更ながら思った次第です。♪
\(。・_・。)ノ