2019年5月6日月曜日

『天明冬めく生セメ』暗号のようなネーミング


 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

3月の日本酒クラブの定例会で、協力会社のN氏が常務に昇進したとの発表を受け、目出度いことは目出度い内にと、主役のN常務、友人のH氏と私の3名で早速昇進祝いの宴を催しました。場所はもちろん「海ぼうず」さんです。

誰よりも先に店に着きましたが、グッと我慢して乾杯の練習はしません。定刻に全員揃い、乾杯は『而今特別純米おりがらみ生』です。やっぱり而今は死ぬほど旨い‼。

而今で乾杯!  天明冬めく生セメ

而今』をしっかりと味わった後は、腕まくりで呑み放題の棚より『天明冬めく生セメ』を選びました。今が旬な酒どころ福島県河沼郡の創業は明治37年の曙酒造合資会社が醸しています。このお酒は中取りを3種類と、純米大吟醸の「責め」をブレンドしたお酒で、酒米も瑞穂黄金、五百万石、美山錦、夢の香がブレンドされています。酵母は福島県が平成3年に開発した「うつくしま夢酵母」で日本酒度+2、酸度1.6のお酒は、フルーティな香りと酸味の少ないお酒に仕上がっています。

二兎生原酒  戦勝正宗

今西朝日米  辰泉うすにごり

グラスに注ぐとフルーティな香りがして、口に含むと甘さを感じます。酸味と辛さ・甘さがバランス良く旨味を醸していました。

その後は、『二兎純米山田錦六十五生原酒』、『特別純米戦勝正宗生酒』を矢継ぎ早に頂いた後、『今西純米吟醸朝日』を頂戴しました。このお酒は、『みむろ杉』で有名な奈良県桜井市で創業万治三年(1660)の今西酒造が醸しており、蔵の名前を冠した限定ブランド酒です。酒米は今話題の「朝日」を100%使用しており、絶対王者「山田錦」にも引けを取らない味わいは、その昔「西の朝日・東の亀の尾」と称えられたほどです。酵母は吟醸香の高い協会901号で仕込み水は蔵内の井戸より湧き上がる三輪山の伏流水を使って醸し、日本酒度±0、酸度1.8となっています。

グラスに注ぐとフルーティで華やかな香り。口に含むとスッキリとした甘さがしますが、後味に酸味もあり甘酸っぱい感じでしょうか。キレも良く食中酒として抜群でした。

辰泉うすにごり生純米しぼりたて』、『純米吟醸一白水成袋吊り生酒』の後に頂いたのが『純米大吟醸 尾瀬の雪どけ 生酒秋田酒こまち』です。

一白水成袋吊り  尾瀬の雪どけ

このお酒は『龍神』でお馴染みの、群馬県館林市の龍神酒造株式会社で醸していますが、創業は私が知る限り一番古く、驚きの南北朝時代(1300年代)の酒蔵です。尾瀬の雪解け水が地中の岩盤を伝って流れ込み、180mの井戸よりそれを汲み上げて仕込み水とし、麹造りは機械を使わない「手磨き洗米」で行われ丁寧に造られています。香量は少なめですがフルーティで、口に含むと柔らかな甘さとフルーティさで、辛さはありません。さすが龍神酒造のお酒と思いました。

加茂錦黄水仙  十四代愛山生詰

呑み足りない3人は「海ぼうず」さんを後にして、同じく六日町の「家庭料理ぼたん」さんに河岸を変えました。頂いたお酒は何と『十四代播州愛山中取り純米吟醸生詰』でした。エミちゃんはどっからこんなお酒を買ってきたのか・・・。私はここで皆さん方と別れて家路へと向かいますが、あとの二人がいつまで呑むのかは、誰も知る由もありません。♪

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