2018年8月27日月曜日

愛知県岡崎市の『純米吟醸 二兎 山田錦五十五火入』


 
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先日、ウチの奥様が東京出張の折に、東京駅地下の「はせがわ酒店」より四合瓶を1本購入してくれました。店長さんは奈良県の『みむろ杉』がイチオシでしたが、奥様はそれを去年購入したのを覚えていて、別ブランドを・・・と購入してくれたのが『純米吟醸 二兎 山田錦五十五火入れ』でした。ホームラン級の素晴らしいチョイスに脱帽です。

  二匹の兎が   向かい合って

  裏書には情報満載   酒色は無色透明

純米吟醸 二兎 山田錦五十五火入』は、かの徳川家康誕生の地、愛知県岡崎市にあって、創業は江戸時代中期の花の元禄といわれた元禄三年(1690)の丸石醸造が醸しており、主力酒は江戸時代から続くブランド『三河武士』や『萬歳』などでした。『二兎』は2016年に新ブランドとして発売するや、彗星の如く各地に光を放ちます。瓶の裏書には「二兎追う者しか二兎を得ず」とあり、既存の主力酒に甘んじていては発展が無いとの事なのでしょう。

酒米は山田錦を使い、仕込み水は南アルプス明石山系の伏流水(軟水)、酵母はお酒の種類ごとに水との相性で選んでいます。

開栓すると香りは華やかにフルーティ。酒色は無色透明で、口に含むと先ずバナナフローレットのような甘さを感じます。ピリ感は無くジューシーですが、吞み進むと咽喉の奥がヒリヒリと。後味に酸味が少し残りますが総じて旨味たっぷりのお酒なので、人気の程がよーく分かりました。女子には危険すぎて呑ますことができないお酒です。

3日後に残った2合を呑みましたが、口開けの状態を想像して口に含んだら、辛くて酸味もたっぷりで、誰か何か入れたのか・・という感じでした。『二兎』は当日の内に吞み切りましょう。♪

(。・_・。)ノ

2018年8月20日月曜日

ビアガーデンで『佐久乃花39-87純米吟醸リンゴ酸高生産性酵母』

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今年は北国八戸も連日30度を超える日々が続いていたのですが、恒例社内ビアガーデンの810日には25度くらいに気温が落ち着いて、涼を求める社員たちは絶賛しておりました。例年は「焼き肉一心亭」ですが、今年は会社の駐車場にイスや机を出して、焼き鳥や焼き肉、焼き魚などの食べ放題となりました。ポリバケツに氷と缶ビールを入れて冷やしていたので、キンキンに冷えたビールを皆さん笑顔で吞みまくっています。

さあ全員集合だ!  ゲームも楽しんで

  佐久乃花   酒色は黄色で

そのビアガーデンに準備した日本酒は、盛岡市の駅前の坂本酒店から購入してきた夏酒の『佐久乃花39-87純米吟醸リンゴ酸高生産性酵母』でした。長野県佐久市で創業が明治25年の佐久の花酒造が「ひとごこち」を59%まで磨き、清流千曲川の上質な伏流水で醸しています。何と言っても特筆すべきは酵母で、長野県食品工業試験場が開発した「長野酵母P43-14」を使用していますが、爽やかな酸味のリンゴ酸が通常の4倍以上の数値となる酵母です。日本酒度は驚きの-12、酸度はこれも驚きの3.2という甘酸っぱいお酒です。

グラスに注ぎ立ち香を利くと、フルーティでフレッシュな香りに期待はMAX。口に含むと一口目は爽やかでジューシーな甘さとすっきりとした旨さで、ホントに甘酸っぱい美味しさ。しかし、2杯目からは酸味が徐々に舌に浸み込み、何と甘さが感じません。段々と口中に辛さも感じる様になり、こんなお酒もあるんだなぁと感じ入りました。

  差入の八鶴  非売品の生酒です

  こちらは試験醸造  当然非売品です

 有難いことに、協力会社のK氏がいつも日本酒を差入して下さるのですが、今回頂戴したお酒は、八戸酒類株式会社の『八鶴28BY純米吟醸生酒』と『八鶴試験醸造純米吟醸生貯蔵酒容器番号87』でした。どちらも非売品で八戸酒類の未来を担うお酒です。フルーティでスッキリ系、酸味が気にならず素晴らしい味わいでしたよ。いつも本当にありがとうございます。

春のお花見では1升くらい呑んで、奥様にコッテリと絞られました。同じ轍は踏まない様に、水をたっぷりと飲み、お酒は程々で早めに帰宅しました。それでも酔っていると言われ、まあ確かにお酒を呑んでいるので仕方ないかと諦めた次第です。♪

(。・_・。)ノ

2018年8月13日月曜日

長男から送られた『醸し人九平次 別誂 純米大吟醸』



 
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昨年末にはカブを漬けたのですが、美味しくできたので調子に乗り今年は梅漬けを作りました。先ず買ってきた梅から蔕(ヘタ)を爪楊枝で取り、きれいに水洗いして1個づつタオルで水気を取ります。重量を量って塩を15%、酢を10%分準備します。そして酢を投入し塩を投入して、梅の重量と同じ分の重石をして、涼しい場所に置き3日後には紫蘇を投入して、それから1ヶ月ほど放置しておくと出来上がりです。お盆明けの頃には食することができそうで、待ち遠しい毎日です。

   梅は洗って    塩は15

   酢は10%    こんな感じで

さて、先日長男から日本酒が送られてきました。日本酒を呑まない長男ですが私の日本酒好きに感化されて、どこどこの何のお酒がおいしいとか、情報通にはなっているようで、「『九平次』ってとても美味しくて他の地域では手に入らないらしいですね」と言っていたら、「詳しいんだねえ、やるよ、このお酒」と頂戴した四合瓶が『醸し人九平次 別誂 純米大吟醸』でした。九平次だ~!しかも別誂!良くやった~!!

凛々しいデザインで  ワインのラベルのよう

キャップには九の文字

醸し人九平次 別誂 純米大吟醸(2015BY)は愛知県名古屋市の萬乗醸造が醸しており、日本酒のランキングで常に上位にランクされているお酒です。代々「九平次」を名乗る久野家の15代目が中心となって、友人の杜氏とブレイクさせたお酒がこの『醸し人九平次』でした。その中で、九平次シリーズのフラッグシップとしているお酒が「別誂」(べつあつらえ)で、九平次の最高峰とも言われています。また、肩ラベルにある「EAU DU DESIR(オウ・ド・デジール)は希望の水と訳され、私にとって「九平次」は正に希望の水です。

仕込み水は、給水車を長野県まで出向かせ、三百年かけて沸上がる水を汲んできて使っており、透明感のある上品な味わいはこの辺からきているのかも知れません。酒米は最高級と言われる兵庫県産山田錦を、35%まで磨いた大吟醸仕込みで、酵母は酸味が弱くきれいな味わいに仕上がる協会14号酵母。日本酒度は±0、酸度1.6と白ワインのような味わいに仕上げています。

ぐい呑みに注ぐと香りは華やかに、甘そうな吟醸香がします。口に含むとやっぱり白ワインのような甘さと仄かな酸味でピリ感無し。呑み込むとスッキリと切れて少しピリッと辛さも。バランスの良いレベルの高いお酒なんですねえ。さすが九平次の希望の水。

八戸は只今お盆休みに入っており、毎日自宅とお寺を往復しています。また、親戚に新しい仏様があると、お家に伺って「四十八あかし」という、48本のロウソクに火を灯し故人を偲びます。とにかく修行のような忙しい毎日なのです。でも、盆と正月と言いますが、GWの連休も入れて三大連休には1週間に3日のお酒が吞める暗黙の了解があるので、少し楽しみです。♪

(。・_・。)ノ

2018年8月6日月曜日

暑気払いは手打ち蕎麦と『純米吟醸 黒兜 夢一献』


 
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さて、最近は仕事に追われ蕎麦を打つ機会に恵まれません。しかも、年5回もある懇親会も、いろんな会合とぶつかるため、無念の不参加となっており会員の皆様方より遠く忘れ去られた存在となりつつある今日この頃です。

しかし、ある会合で蕎麦の会のY会長と偶然お会いした際に、「暑気払い」の日程をお聞きし予定しておいたので、後からの用事は全てお断わりさせて頂きました。(例えば第4回地酒サミットin八戸とか)


 松の寿山田錦  裏書には

「暑気払い」会場の六日町の居酒屋「ちょぼや」さんには懐かしい顔ぶれが揃っています。そして皆さんが私よりも待っているであろう、今回の持ち込みのお酒は栃木県の『松の寿 純米吟醸無濾過生原酒 山田錦』でした。5年ぶりに呑んでみましたが、以前と変わらず立ち香は仄かにフルーツの香り。まろやかな口あたりに、華やかで鮮やかな酸味とジューシーな旨味がバランスよくやってきます。選んでよかったと思える心に残るお酒でした。


御料理も美味しく  鍋で盛り上がり


七力ブラザース  シメは手打ち蕎麦で

さて、今回各会員の方が持ち込んで下さったお酒は、『純米吟醸 七力 華想い100』と同じく『七力 春しぼり無濾過生原酒』です。「七力」とは青森市内の七軒の酒屋(ななの会)が商品化に尽力し、命名された名前だそうです。酒蔵は七戸町の盛田庄兵衛が醸造元で、前述の「ななの会」が販売元になっています。酒米は青森が生んだ絶対的エース「華想い」を100%使っているので美味しくないはずがありません。

七力 春しぼり無濾過生原酒』をぐい呑みに注ぐと、立ち香は無濾過特有の原酒系の香りが。口に含むと濃厚でやさしくフルーティな味わい。その直ぐ後に口腔に酸がジワッとやってきます。無濾過なのですが、華想いのマジックでサラッと呑めて旨さをたっぷりと感じる事ができました。


福岡の黒兜  裏書をどうぞ

最後は福岡県久留米市の池亀酒造が醸す『純米吟醸 黒兜 夢一献』です。創業は明治8年で筑後川の地下水で醸し、稀な特徴としては泡盛や焼酎で使う黒麹菌で仕込んでいます。黒麹菌がまるで黒い兜をかぶっているように見えることから、この酒名は名付けられました。酒米は、麹米が「山田錦」、掛け米を久留米地方で栽培する「夢一献」で醸し、日本酒度は+2.0、酸度2.2と酸味の数字が高いお酒です。

香りはフルーティで、甘そうに感じます。口に含むとジューシーですが酸味もかなり強く、どっしりとした呑口ですが、甘さに騙されて酸味が強く感じ難いため、皆さんから人気でした。終盤にはY会長ほか師匠連の自慢の手打ち蕎麦が登場し、美味しく頂いたあとに中締めとなりました。

久々にお会いした方々より、「そばばはぁやめだがどおもったでゃ」と言われ、私は「きてがったんどもほがののさででらったんだもえ~」とお互いを気遣う楽しい会となりました。(先程の会話を訳すと:「蕎麦打ちは止めたかと思ったよ」「来たかったけど他の会に出ていたんだよ」でした)♪

(。・_・。)ノ