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今回は昨年末に日本酒クラブの方々と寄せて頂いた「海ぼうず」さんの記事となります。他店とはお酒のレベルが違うため自然と足が向いてしまいます。という事で、慌ただしい師走に安らぎを求めて日本酒クラブのKさんそしてそのご友人と『酒と肴と男と女、海ぼうず』さんを訪れました。
3階は立派なお酒 何と吞み放題がこれ!!
乾杯のお酒は、以前Kさんがメールで是非呑んでみたいと言っていた三重県名張市木屋正酒造の『而今』で、当日は『特別純米而今火入れ』が冷蔵庫にありグラスに注いでもらい乾杯です。火入れなのですが香りは仄かにフルーティで、口に含むと無濾過のような奥深さはないものの、辛さと酸味とが調和して程よい旨味になっています。やっぱりさすが『而今』といったところでした。できることなら今度は是非無濾過を準備して頂きたいなぁ。
乾杯は而今の火入れ 不思議な山廃です
2杯目は呑み放題エリアより、山口県萩市の岩崎酒造(株)が醸す『長陽福娘山田錦山廃仕込特別純米無濾過生原酒限定直汲み』をチョイス。無加圧で槽口より流れ出たお酒をそのまま直接汲み取ったもので、日本酒度+5、酸度1.9と辛口です。立ち香はフレッシュ感があり、口に含むと酸味が口中に浸み込むのがわかります。不思議に仄かな甘さを感じているうちにスッと切れていきました。無濾過というより山廃の酸味が前面に出ているお酒です。
可愛い雪だるまが 雪だるまで盛り上がり
3杯目は『いづみ橋雪だるま楽風舞しぼりたて純米吟醸生』を頂くことに。神奈川県海老名市で創業安政四年(1857年)の泉橋酒造(株)が丹沢山系の伏流水を使い楽風舞というお米で、透明感のある淡麗な味わいに仕上げています。グラスからの香りはそれほど感じません。口に含むと辛さを感じる間もなくスッと咽喉の奥に流れ込み、ゴクリとした後には仄かな酸味がやってきます。搾りたての味わいや生酒の味わいはそれほど前面には出ておらず、吞みやすくそしてキレの良いお酒でした。
続いては大阪府豊能郡の秋鹿酒造(株)の『秋鹿純米無濾過生原酒山田錦70%精白男酒』を頂きました。この蔵は全てが純米酒ですが酒米も無農薬の山田錦を使い歌垣山からの伏流水で醸しています。日本酒度は+7と強烈な辛口なのではと構えて呑んでみましたが、無濾過の旨味とマッチして辛さ・酸味ともそれほど感じる事も無く、これはイケルと思いながら頂きました。
大阪のお酒も美味しい 九平次は別格です
さて、その後『初孫雪色ポエム純米搾りたて生酛造り』『加茂錦荷札酒黄水仙純米大吟醸滓がらみ無濾過生原酒』などいろいろ頂いたのですが、シメで頼んだお酒が愛知県は㈱萬乗醸造の『醸し人九平次 純米大吟醸雄町SAUVAGE』です。九平次の人気は国内のみならず海外でも絶大で、パリの一流ホテル「クリヨン」や「リッツ」、また同じパリの三ツ星レストラン「ギー・サヴォア」などで提供されていて日本を代表する日本酒です。フランス語でSAUVAGE(ソバージュ)は「野生」を意味し、酒米雄町の人の手で交配されていない野生の力強さを表現したお酒です。グラスに注ぐと仄かにフルーティな香りがします。口に含むと程良い甘さに心地よい酸味が相まって旨味がやってきます。キレも良くあっという間にグラスは空になりました。雄町の力強さが窺える日本酒に仕上げるところなどは、さすが九平次!!。美味しい九平次でお開きとなりました~。♪
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