毎年、聖護院かぶの種まきが遅かったせいで収穫が殆どできていなかったので、今年はお盆前に種を蒔きました。大きく育ってくれるといいのですが、トマトの陰になってひよひよと力ない苗となっています。
さて、前回の『田酒』の続きで、『純米大吟醸田酒山田穂』『純米大吟醸田酒短稈渡船』の四合瓶のセットを購入し「山田穂」を頂いたので、今回は「短稈渡船」を頂きました。
2本セットでござる 純米大吟醸田酒短稈渡船
酒米の最高峰といわれる「山田錦」は「短稈渡船」を父に、そして「山田穂」を母に人工交配して、昭和11年に誕生しています。それ以来80年間「山田錦」を凌ぐ酒米が出来ていない事を考えると、何と凄い酒米なのでしょう。
「短稈渡船」は、元々「雄町」より「渡船」が品種改良で生まれ、大粒で心白も大きいため醸造する側からは評価が高かったのですが、稲丈が非常に高いため風雨に倒れやすく栽培の難しさから途絶えてしまったものを、稲丈を短くする品種改良を行い「短稈渡船」として普及させました。それが「山田錦」に繋がっていくとは、ありがたいものですねぇ。
凛々しい短稈渡船 色合いは透明っぽく
お気に入りのぐい呑みに注ぐと、「山田穂」と同様に少しとろみがあるような。香りは濃厚そうなフルーティで甘さを予感させる香りが。口に含むとジワジワ感は無く、優しい甘さの中にほんのりと酸味と辛味がして上品な日本酒といった感じ。口に含んでいる間、口の中は凪の状態ですが、呑み込んでいるうちに咽喉の奥が少しヒリヒリと。『純米大吟醸田酒短稈渡船』は「山田穂」に負けず劣らず心血を注いで造ったのが判るようなお酒でした。国賓にでも呑んで頂くようなお酒ですねぇ。
当日本酒パラダイスは、低価格でも美味しいお酒を紹介することにしていましたが、今回は少し高価な日本酒になりました。しかし、世の中は広くて、昨年末に高校の同級生だったK君に頂戴したお酒は、今回の『田酒』の倍の価格です。勿体無くて未だに呑めていません。♪
\(。・_・。)ノ