お盆休みもアッという間に過ぎ、夏休みで帰省していた長男も名古屋へ帰ってしまい、賑やかだった家の中が急に寂しくなりました。室内犬のココアちゃんも遊び相手がいなくなり、つまらなそうにしています。
さて、いつもお世話頂いている加藤酒店さんより「『田酒(でんしゅ)』の手に入りづらいお酒があるけど如何ですか」と連絡が入り、青森県を代表する銘酒の別誂えを呑んで、この枠で紹介しなければ・・との使命感から購入を即決しました。それは『純米大吟醸田酒山田穂』『純米大吟醸田酒短稈渡船』の四合瓶のセットで、プレミアはついていないのにかなり高額です。
青森と言えば『田酒』 2本セットでござる
その『田酒』は青森市油川の株式会社西田酒造店で醸しているお酒で、日本酒ランキングでは常にベスト5に顔を出している、地元青森でも入手困難でプレミアがついているお酒です。酒名の『田酒』は「大切な米の獲れる大切な田んぼ」を尊重して命名したようです。今回は酒米の最高峰といわれる「山田錦」の、その親の酒米に注目し「山田穂」(母)「短稈渡船」(父)のそれぞれで仕込んでいます。
大吟醸田酒山田穂 大吟醸田酒短稈渡船
「山田穂」は、兵庫県の山田三郎氏が自身の田圃で、たくさん実をつけた大きな稲穂を偶然に見つけ、茎も固いため耐倒伏性に優れている事から、近隣に奨励し「山田穂」として承認採用されたものです。
今回頂戴した『純米大吟醸田酒山田穂』は、「山田穂」を40%になるまで精米して低温で仕込み、できあがったお酒を氷温で一年間じっくりと熟成させたもので、価格以上の価値があると思って頂きました。
凛々しい山田穂 色合いは透明っぽく
利き猪口に注ぐと少しとろみがあるような。香りは薄っすらとフルーティで、口に含むと優しく仄かな甘さを湛えており、舌の上で旨さが弾けます。ピリ感は無く、上品な甘さに包まれた辛さが、咽喉の奥でベールを脱ぐように優しくやってきます。『陸奥八仙』のようにインパクトはありませんが、「山田穂」から旨味の塊として大切に造って大切に保管したのが判るようなお酒でした。
下世話な話ですが、これが居酒屋ならばプレミア無しで1合3千円位でしょうか。当然プレミアがつくと1.5~2倍くらいの価格になり・・・。次回はセットの『純米大吟醸田酒短稈渡船』を呑ませて頂いて紹介します。♪
\(。・_・。)ノ