2016年4月25日月曜日

『クラッシック仙禽山田錦無濾過生原酒』

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大切なお客様とお酒を御一緒する機会を得て、私が自信満々でお誘いしたのが「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんでした。日本酒の品揃えは全く問題無いこのお店は、「通」の通うお店としてのステータスを備えており・・・まあ早い話、私が行きたいだけかも知れませんが・・。

毎回の3階は立派なお酒    1階2階も素晴らしい

乾杯は『栄光富士』でお馴染みの、山形県鶴岡市の冨士酒造株式会社が醸す『 [Ver.千利休]特別純米無濾過生原酒虎穴侘一輪』でした。少し変った名前ですが、このお酒は講談社に連載している歴史漫画「へうげもの」連載200回を記念しコラボしたもので、広島県産の酒造好適米「八反」が使われており、日本酒度+2、酸度は1.5の正統派の無濾過生酒。グラスに注ぐと優しい香りがふくよかで、味わいは落ち着いたジューシーさがあり『栄光富士』ばりの華やかさも。その華やかさに気を取られていると仄かな酸味がやって来ます。乾杯にふさわしい美味しいお酒でした。

「へうげもの」とはひょうげ者、おどけ者

2本目は『播州一献純米吟醸「ののさん」生酒』をチョイス。「ののさん」とは丹波地方の方言で観音様を指すようですが、観音様の慈愛に満ちたお酒の味わいなのでしょう。兵庫県宍粟市の揖保川の畔にある山陽盃酒株式会社が醸しています。この播州地方は酒米の絶対王者「山田錦」の生産拠点であり、日本屈指の酒米生産地となっています。

そんな訳で当然のように麹米は「山田錦」を使用し、掛け米に「兵庫夢錦」、仕込み水は湧き上がる天然水で醸します。日本酒度+1、酸度2.0の『播州一献純米吟醸「ののさん」生酒』は、「2015-1グランプリ」クールジャパンの部グランプリにおいて総合で2位を獲得した優れもの。吟醸香の香量は多く、口に含むとフルーティさがありますが、酸味も隠れていて、甘さにその酸が同調しサッパリとした味わいでした。本日一番か?とも思ったお酒でした。

 播州は兵庫県    酒米の磨き方に注目!
 
3杯目に素晴らしい日本酒との出会いが待っていました。その名は『クラッシック仙禽(せんきん)山田錦無濾過生原酒瓶囲い瓶火入れ』と超長~い名前。栃木県さくら市で文化3年(1806)創業の、株式会社せんきんがこだわりをもって造っているのですが、そのこだわりとは、①全てのお酒を袋搾りで、②低精白で(米を80%しか削らない)、③方向転換の全部木桶仕込みとなっており、酒米も傑作と評判の高い「ドメーヌさくら山田錦」を、甘口になりやすい超軟水で醸しています。しかし、無濾過の原酒なのにアルコール度数は1415°と、こんなにこだわる酒蔵って・・。

香りは仄かにフルーティですが、口に含むとパッとジューシー&フルーティで、繊細な酸が口当たりをベタつかせずに旨味を持続させます。この「仙禽」とは仙人に使える鶴の事だそうで、縁起の良いお酒でもあります。

クラッシックラベル フランス語と英語表記って
 
次のお酒は『義侠山田錦純米原酒60%生酒』。愛知県愛西市で江戸時代より続く造り酒屋の山忠本家酒造が、木曽御岳の地下伏流水を仕込み水に、山田錦で醸し古式ゆかしい槽で丁寧に圧搾しています。『義侠』は明治の頃、酒の価格が高騰し他の酒蔵が値上げしたのに、この酒蔵は採算を度外視して最初の値段で売り続けた事から、小売りの人々より『義侠』という名で呼ばれたことが由来のようです。

香りは仄かにフルーティ。味わいはフルーティさもあり、山田錦の持つ米の旨味を前面に出して酸でアクセントを付けています。日本酒度+4なのですがあまり辛さを感じないのは旨味が勝っているからでしょう。

Aの山田錦で義侠  開春はキレが抜群

静岡のめでたい酒開運  山間(やんま)は旨い

  口万は3階より     こだわり満載

あれこれザッピングして吞ませて頂き、徐々に意識が朦朧としてきて、「何を呑んでもモード」に入って参りましたが、次は「非吞み放題エリア」の冷蔵室最上階より、店主の御好意で一瞬降臨した『花見口万純米吟醸低アルコール一回火入』を、グラスに表面張力を駆使して注ぎ頂戴しました。福島県南会津郡の主力酒に『花泉』を醸す花泉酒造合名会社が独特な技法を使い美味しいお酒を搾ったもので、瓶の裏書きにもあるように、米(会津産コメ)・水(超軟水の名水高清水)・蔵人(会津人)・酵母(うつくしま夢酵母)・業(もち米四段仕込み)の集合体が『花見口万純米吟醸低アルコール一回火入』の旨さの秘密となっています。

香りは仄かにフルーティ。口に含むと華やかジューシーで結構な甘さに酸味は押さえ気味に感じます。火入れとは思えぬ完成度に驚きを隠せません。アルコール度数が13°と低いので、サラッとした味わいに何杯でもイケそうですが、既に『口万』は最上階へと帰っておりました。

今回もパラダイスな居酒屋さんで美味しい日本酒が満喫でき、ありがたや、ありがたや。519日~21日は一周年記念で、冷蔵庫の1階から3階まで全種類吞み放題になるとの事でした。絶対に駆け付けます。何があっても!!。♪

(。・_・。)ノ

2016年4月18日月曜日

富山の銘酒「羽根屋純米吟醸煌火生原酒」


 
 
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 週末から今日まで八戸も強風が吹き荒れ、玄関先のビオラやペチュニアも家の中に避難させました。しかし気温は春らしくなって、桜や水仙、カタクリなどが咲いています。先週、新聞記事にあったカタクリを見に「種差少年自然の家」に行ってきました。

 
   咲き始めた桜       可憐なカタクリ   

さて、ウチの奥様は東京出張のお土産として、最近日本酒を都度購入して来てくれますが、本人は全く飲まないのに美味しい日本酒を選んでくれるので、私は小躍りしながら喜んでいます。

今回購入してくれたのは、棚に並んだたくさんのお酒の中から「これだ!」と、富山県富山市の富美菊酒造が醸す『羽根屋純吟煌火(きらび)生原酒』をチョイスしてくれました。以前、居酒屋「海ぼうず」さんでも頂いた美味しいお酒で、日本酒度+3、酸度1.5、山田錦・五百万石の酒米に、立山水系の伏流水で醸し、口に含むと煌めくようなお酒です。前回のブログでも書かせて頂きましたが、20148月の全米日本酒歓評会で300点の日本酒の中から金賞を獲得したのが、富美菊酒造の主力酒『羽根屋純吟煌火生原酒』でした。

家では四合瓶で   佐野屋のHPでイチオシ

 裏書きに煌火の全容が   色は無色です  

利き猪口に注ぐと無色透明で仄かにフルーティな香りが。口に含むとフレッシュ感がありややフルーティさもあります。上品な旨味が先に来て、酸味が遅れてやって来るようで、舌にヒリヒリ感があり、咽喉越しにも酸味を感じます。呑み進むと旨味を伴った辛さも感じるようになって、咽喉が少し熱くなるようでした。

  ウルトラマンが大集結    中身は普通のお弁当

 東京から購入してきたのはお酒だけではなく、実は駅弁も買って来てくれました。その名も「帰ってきたぞ!ウルトラ幕の内」。ウルトラ6兄弟が凛々しくファイティングポーズを決めています。ウルトラマン世代の私は「うお~」と声を上げて喜び、蓋を開けたらなんとそこには・・・普通のお弁当。卒倒したのは言うまでもありませんでした。♪

(。・_・。)ノ

2016年4月11日月曜日

鶴田町のN氏より『特別純米じょっぱり秋上がり』

 
 
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昨年の10月末に、津軽のN氏、高校時代の1コ先輩のT氏と「酒菜屋」でお酒を御一緒させて頂く機会に恵まれ、その際N氏が私のためにわざわざ抱えて来て下さった一升瓶が、今回ご紹介する『特別純米じょっぱり秋上がり』です。

N氏は以前に仕事で大変お世話になった方ですが、仕事の打合せで伺うと、少し離れた高い席からいつも笑顔でにこやかに声を掛けて下さる、思い遣りのある暖かい方でした。しかし、良い物は良く悪い物は悪いと、考え方にはビシッと芯が入っています。そんなN氏から「酒菜屋」では挨拶の大切さや、前向きに頑張ることなど基本中の基本をしっかりと教えて頂き、今回担当している現場で大いに活かしています(つもりです)。本当に立派な方なので、私のような優柔不断な者にはマネできそうにありません。

さて、そのN氏より頂戴した『特別純米じょっぱり秋上がり』は、何かの記念の日を待ちながら冷蔵庫の奥深くに大切に仕舞い込んでおりましたが、現在施工させて頂いている現場の完成を機会に、ついに頂く日がやって参りました。ジャジャーン。このお酒は、弘前市の六花酒造の代表銘柄で、海外のコンテスト「インターナショナルワインチャレンジ2014」のSAKE部門で「GOLDメダル」を戴いた、青森県を代表する酒蔵です。

数量限定の秋上がり   赤だるまが目印

  キャップにもだるま   お酒の色はやや琥珀色

特別純米じょっぱり秋上がり』は白神山系の地下伏流水で醸し日本酒度は+5.5、酸度1.7の辛口です。ぐい呑みに注ぐと色はやや琥珀色で、香りは酸味が強いように感じます。口に含むと、+5.5の辛口の割にはピリ感が無くスッキリ系で、1.7の酸味もそれ程ではなく、呑み込んでもスッと切れてしまい、辛さは口に残りません。呑み進むと咽喉の上が少し熱くなって、丁度良いところで終宴としました。

「酒菜屋」でのお開きの際には、春にまた御一緒したいと言う話になりました。お酒はいいねえ、お酒で語り合える事は幸せだねえ・・等々、結局、N氏の発した合言葉は「日本酒パラダ~イス」でした。♪

(。・_・。)ノ

2016年4月4日月曜日

人気№1は『白瀑純米吟醸生「山本ピュアブラック」火入れ』日本酒の会後半

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先週に引き続いて、318日に開催致しました「第12回小幡建設日本酒クラブ定例会」の後半です。参加者18名、9(6)のお酒で食べ放題の宴会も後半戦でいよいよクライマックスを迎えます。

入手困難酒の雪女神   裏書きの薀蓄を

四番手は、造っている全部のお酒がフルーティ&ジューシーという山形県鶴岡市の冨士酒造が醸す『栄光富士純米大吟醸無濾過生「ザ・プラチナ(雪女神33)』を準備しました。前回の会で提供した『栄光富士美山錦純米大吟醸無濾過生原酒』が当日の一番人気となり超美味しかったので、今回はその栄光富士の更にバージョンアップ版として、極めて出荷本数の少ない「ザ・プラチナ」で臨みます。鶴岡の地下水を使用し、岡山県産「雄町」と山形県産「雪女神」で丁寧に造った日本酒度-3、酸度1.5のやや甘口のお酒は今回も絶賛されるはず。立香は仄かですが、味わいは文句なしのフルーティ&ジューシー。酸味も仄かで吞みやすく煌めく酸と言った美味しいお酒で、本日の一番に推す方々もいらっしゃいました。・・・が、しかし、一番多く美味しいと言って頂いたお酒は、実は次の五番手のお酒でした。

秋田の山本    美味しいと書いてます

実際に呑んでみて、その五番手のお酒にビックリの私。みんながイチバンと言っていたのも理解できます。そのお酒は、秋田県山本郡八峰町で「山本合名会社」が醸す『白瀑純米吟醸生「山本ピュアブラック」火入れ』でした。日本酒度+3、酸度1.9と一応辛口です。開栓するとフルーティで上品な香りが微かに感じます。口に含むとピリッと口腔に刺さる甘酸っぱい酸、そしてジューシーさに圧倒されました。スッキリとした呑み口なのに濃厚なジューシーさと旨味と酸味が混じり合い、それが「火入れ」とは何と見事なお酒でしょう。皆さんもこの美味しさにビックリの様子。今年のランキングに顔を出しそうな予感がするお酒でした。因みに会長は、何故かこのお酒を口にできなかったそうです。残念!って言っておりました。

どピンクのラベル   この濁りを見よ!

トリのお酒も私が自信満々で準備した、千葉県香取郡にある鍋店(なべだな)株式会社の『不動出羽燦々純米吟醸おりがらみ無濾過生原酒』でした。鍋店()は、元禄二年(1689)に鍋座(金座や銀座と考え方が同じ)の製造権を持っていましたが、その他に1050石の酒造株も加えて与えられ、成田山新勝寺の門前で酒造りを興したという老舗です。

コップに注ぐと「おりがらみ」の鑑のようにグラスが白く濁り、香りは果実のようにジューシーな吟醸香です。口に含むとジューシーで上品な甘さが瑞々しく感じます。なのに日本酒度+2、酸度1.3の辛口で、おりがらみの炭酸ガスが舌先にピロピリして、呑み込む直前に辛味が若干やって来ます。口当たりが柔らかでやさしいため、女性会員には大変気に入って頂けたのではないでしょうか。

 
   美女二人に挟まれ     結構きている3人

   二人のオススメを披露    長老様同士か

   会長の眼光鋭く       さあ二次会へGO!
 
ラストオーダーで今回もラーメンを美味しく頂戴し、中締めとなりました。体重と体脂肪がどれだけハネ上がるのか怖くなります。持ち込んだコップや酒瓶を片付けて、代行を頼んで帰路に着きました。今回も皆様方から「おいしかったよ」と有難いお声をたくさん掛けて頂き、準備や後始末の疲れが吹き飛びます。13回目は11月に予定しますので、また御参加頂ければと願っています。♪

(。・_・。)ノ