『残草蓬莱四六式特純槽場直詰無濾過生原酒』
いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。
毎度、感動する日本酒の品揃え、居酒屋「海ぼうず」さんに行って参りました。日本酒の種類は写真の通りなのですが、これで二千円呑み放題は犯罪に近い感じもして、お店の経営が大丈夫か心配になります。いろんな人に声を掛けさせてもらい、皆様方に喜んでもらいたいと思っておりますが、そんな中、声掛けに応じて下さった日本酒クラブ会員の方と行って参りました。
今回も3階は立派なお酒 1階2階も超VIP感が
乾杯のお酒は御主人に勧められた未開封の『残草蓬莱四六式特純槽場直詰無濾過生原酒』。このお酒は、創業が文政13年(1830年)の神奈川県愛甲市の大矢孝酒造が中硬水にあたる丹沢水系の伏流水と、美山錦を使って醸した日本酒度±0、酸度3.0のお酒です。ネーミングは『ざんそう・・』と読んでしまいがちですが『ざるそう・・』が正解らしく、代々酒造りをしていた集落の名前からきているようです。
特筆すべきは酸度が3.0とあり、通常のお酒が1.3~1.6とすると何と倍!。香りには酸っぱさがなく控えめなので、恐る恐る口に含むとそんなにスッパイ訳ではなく、きれいな酸味が口中を占拠しますが、淡麗辛口のような味わいと旨味、そしてキレも良く、肉系のお料理が合いそうでした。
神奈川の雄、残草蓬莱 酸度が赤書で「3.0」と
乾杯後には怒涛の選択を繰り返しながら、これはというお酒を頂きました。2番手は宮城県石巻市の墨廼江酒造より、個人的に思い出深い『墨廼江純米吟醸しぼりたて生酒BY-1号』。グラスからは爽やかで若干柑橘系果実を思わせる立香がします。口に含むと搾りたての新酒の華やかさを感じ、すっきりと辛口。五百万石を酒米に北上川の伏流水で醸したお酒は、日本酒度は+4、酸度1.7のしっかり辛口でした。絶品イカの塩辛とガッツリとマッチし、旨味を口中に残してキレていきました。
墨廼江しぼりたて 秋田の銘酒山本
次は秋田県八峰町の山本合名会社が醸す『白瀑純米吟醸生原酒“山本”6号酵母』です。「六号酵母」とは、そう、あの銘酒『新政』を醸し出す蔵付きの六号酵母のことで、このお酒には同名酒で7号酵母というお酒も存在するようです。酒米は酒こまちを使い、蔵からは少し離れている白神山地より湧水を蔵まで頑張って引いて醸しています。香りは甘さを予感させますが、酸味を感じさせない上品さがあります。日本酒度+1と、酸味や辛さ、旨味が混じり合った「六号酵母」の奇跡を感じるお酒でした。
浜娘の蔵から赤武 昇龍蓬莱は+14
弥山も美味しく頂き 杜氏の顔で澤の花
その後も、岩手県盛岡市の赤武酒造の『赤武(あかぶ)純米酒』、滋賀県甲賀氏の美冨久酒造の『三連星無濾過生原酒純吟滋賀渡船六号』、『残草蓬莱』の姉妹品で日本酒度+14の超辛口『昇竜蓬莱生酛純米吟醸山田錦60』、広島県廿日市市の中国醸造が醸す『弥山おりがらみ生酒』、杜氏さんの顔がラベルにプリントされた長野県佐久市の伴野酒造の『澤の花純米無濾過生原酒』などなどたくさん頂きました。
締めに登場の而今 コップは少し黄色く
最後の締めには、冷蔵庫3階より三重県の至宝にして入手困難なお酒『而今山田錦無濾過生』を注文しました。以前紹介した而今の火入れと同じ、日本酒度+1、酸度1.6でスペックは普通ですが、酒米が絶対王者の「山田錦」を使って無濾過で搾っており、やっぱりこのお酒が本日のイチバ~ンおいしいお酒でした。無濾過だなぁ~やっぱり。
香りはフレッシュな果実の香り。口に含むと濃厚な甘さを纏った珠玉の旨味がガツンときて、今まで味わった全てを吹き飛ばしてしまいました。文句なしのジューシーさで、そのまま奈落へと誘います。値段以上のお酒と言ったところでしょうか。同伴の日本酒クラブ会員の方も満足して頂けたとの事でした。
ご覧の皆様も「海ぼうず」さんに是非通ってみませんか。因みにコマーシャル料金は戴いておりませんので・・・あしからず。♪
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