2015年10月25日日曜日

一ノ関の「世嬉の一 辛口生原酒」

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 先日、鉄道工事の現場研修会があり、常磐線の浜吉田~山下駅間の災害復旧現場を視察に行ってきました。集合は盛岡駅。そこからJRバスに乗り、東日本大震災時の津波で被災した常磐線の復旧現場へ。元の路線は海に近く風光明媚だったのですが、それを山側に1km程度シフトし、且つ、盛土や高架橋として再度の津波襲来にもびくともしない線路に復旧しています。山下駅は未だ整地中の状態で殆ど手つかず。自治体もJRも頑張ってはいるのですが、なかなか進まない復旧復興の大変さが分かりました。

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    災害復旧現場見学     事故に学ぶ館も見学

 現場の研修を終えて向かった先は、宮城県松島の「ホテル一の坊」でした。建物の大きさがハンパなく、内部が広すぎて風呂に行くのに迷子になってしまうほど。さっそく松島を望む屋上露天風呂で疲れを癒しました。懇親会では約30人全員にお酌させて頂き、返杯を頂戴したため飲み過ぎたのは疑う余地がありません。

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   前年もこの方、Nさんでした    ホテル「一の坊」に宿泊

 翌日の昼食は、もち食文化圏と言われる一ノ関市の「世嬉の一(せきのいち)酒造株式会社」でした。ここは大正期の酒蔵をレストランに改造したもので、名物のお餅を頂戴しました。酒蔵なので当然日本酒も販売しており、たくさんのお酒を試飲後に『世嬉の一 辛口生原酒』を購入しました。お昼からお酒とは豪勢ですねぇ。この酒蔵は江戸時代から続いており、初代横綱「谷風」の後援者として知られた蔵でもあります。社名は1957年に閑院宮載仁親王殿下がお越しになられた際に、「世の人々が嬉しくなるようなお酒を造るように」と言われて、現在の社名が誕生したようです。

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   国の登録有形文化財です   タンクより直接注ぎ

 さて、自宅に戻り購入した『世嬉の一 辛口生原酒』を頂きます。ぐい呑みに注ぐと穏やかな酸の利いた香りが立ちます。口に含むと舌の上に爽やかさと生酒の優しい味わい。・・・と思いきや、「うあっ辛っ!!」。呑み込むときに咽喉が熱くなるような辛さも。舌がビリビリして、呑み込んだ後もヒリヒリ感は続きます。ずっしりとした辛さ、その中にもほんのりフルーティさが感じられ、北上山系の水で南部杜氏が丁寧に造った旨味を感じました。

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手造りのラベルで   元気が出ますように

 今回の研修会も、現場では人間の逞しさや努力の大切さ、研修会の行程では人と人の繋がりや暖かさを感じ、本当に有意義なものでした。また来年も是非参加したと思いました。♪

\(。・_・。)ノ

2015年10月19日月曜日

長野『豊香 純米大吟醸たかね錦無濾過生酒』

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 10月11日に「第20回十和田駒街道マラソン大会」が行われ、昨年より新設されたハーフの部に出場しました。久々のハーフ(21km)が思いのほか強敵で、自己記録の更新には至りませんでしたが、目標とした2時間を切ってゴールでき感無量でした。沿道で応援して下さる方々の温かな声援で、出し尽くしたはずの力が、お腹の底から更に湧き上がり足も軽くなりました。完走後にはおにぎりと馬鍋を頂き、満足・満腹・満面の笑顔で十和田市を後にしました。

 さて今回、陸奥八仙の駒井専務様に声を掛けて頂き、金剛ビル5Fの「八戸THEワイン倶楽部」様で行われた、「豊香』醸造元 林氏を囲む会with8000(八仙)」に参加させて頂きました。

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   入口には『豊香』の瓶     ウエルカムドリンク

 受付を済ませると『陸奥八仙プロトタイプ2015試験醸造酒』がそれぞれ手渡され、ウエルカムドリンクとなっていました。このお酒は「sweet」「light」「syuwasyuwa」をキーワードに醸しだされたお酒で、アルコール度数も13度と私のような者には物足りなさも感じそうですが、とんでもない。グラスのお酒は少し濁りもあり、また細かな泡が表面に漂い微炭酸を思わせます。微かにフルーティな香り、そして口に含むとピリッとした仄かな甘酸っぱさにジューシーさが見え隠れし、後味にジワー感。舌には辛さは感じず、そのへんのお酒を軽く凌駕するような完成度の高さです。女性にはとても喜ばれるのではないでしょうか。

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  お料理とお酒の品書き    平内町の辻村酒店の挨拶

 さてさて今日の主役の『豊香』は極寒の地、長野県岡谷市の株式会社豊島屋で醸されています。仕込み水は鉢伏山の伏流水を使い、県産米に拘って諏訪杜氏の手により美味しい日本酒が出来上がります。6種類の内で、私が一番気に入ったお酒は『豊香 純米大吟醸たかね錦無濾過生酒』でした。酒米は古くから伝わっている県産米の「たかね錦」を使っており、なんと有名な「美山錦」の親にあたります。

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    知人も多く参加されて    セレブな奥様方と私

 給仕の方が後ろの方からグラスに注いでくれて、私はまるで立派な来賓のよう。作業着で来なくて良かった~。『豊香 純米大吟醸たかね錦無濾過生酒』の香りは文句なしのフルーティさで、味わいは爽やかにジューシー。酸味が少しありますが気になりません。逆に味わいに幅を持たせているようで、後味も辛さをそれほど感じる事も無くスッと切れてゆきました。

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   豊島屋の林清酒部部長     テーブルメンバーです

 お料理は八戸市内でも一目置かれる「素材礼讃 丹念」より届けられた懐石料理のような逸品で、お酒に合うようにキメ細かに造られた肴は、正しく美味しいの一語に尽きます。美味しいお酒を隣の美女に「どうぞ」と言って注いで頂き、余計に美味しく感じたお酒の会でした。♪

\(。・_・。)ノ

2015年10月12日月曜日

福島の美酒『雪小町純米大吟醸原酒生』

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 月1回は実家でお袋様の手料理を頂きながら、お酒を呑ませて頂いております。お料理は旬の野菜を中心に、お刺身や鍋物なども肴にして、また世間話も肴になります。いつまでも元気で母子の時間を持ち続けたいと思っていますが、お袋様も高齢なのでこの先あと何年続くかは分からないのが現状です。

 さて、今回準備したお酒は、福島県郡山市の有限会社渡辺酒造本店で、南部杜氏が醸す『雪小町純米大吟醸原酒生』でした。平成24年度の全国新酒鑑評会での金賞蔵で、美酒を美人に例えて『雪小町』としています。原料米には契約栽培の「美山錦」を使用し、あぶくま鍾乳洞からのカルシウム分を含む、ミネラルたっぷりの地下水で醸す限定2千本のお酒は、女性に大人気とのこと。日本酒度+5はわりと辛口で、酸度1.5は程々の酸味。そんな福島県を代表する銘柄の一つを頂きます。

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  遮光の包みも華やか  この清く清楚な立ち姿

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 力強く雪小町と揮毫      色あいは無色透明

 ぐい呑みに注いでも、あまり香は感じません。お酒の色合いも無色透明です。口に含むと優しい口当たりと、ややフルーティな味わいがして、その後で爽やかな酸味が口の中に伝わります。生酒の味わいが口の中で主張し、ピリ感はありませんがジワジワと辛さが咽喉の辺りからやってきます。この日本酒はクセがなく呑みやすいため、女性ファンが多いというのも頷けます。

 実家のお袋様には、毎回お土産に岩手県陸前高田の「酔仙酒造」で醸す『活性原酒 雪っこ』を買って行きます。『雪っこ』というだけに真っ白い濁り酒で、日本酒度-13の甘口のお酒は、お袋様の大好物です。しかし、8月頃から売り切れとなるので、10月までもう少しの間待っていて下さい。♪

\(。・_・。)ノ

2015年10月5日月曜日

地酒で乾杯『豊盃特純秋あがり』も旨い

 

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 前にもご紹介しましたが、10月1日は「日本酒の日」です。酒という文字は偏が「氵」、つくりの「酉」は壷を表す象形文字で、壷に入れる水ということから酒という漢字ができたようです。「酉(とり)」は十二支の中の10番目。10番目の月はお米の収穫の月で、酒造りは10月の収穫から始まるため、10月1日が「日本酒の日」となりました。

 その10月1日に「八戸ポータルミュージアムはっち」において、『第4回 日本全国地酒で乾杯』のイベントがあり、小幡建設日本酒クラブ会員の弊社H君と参加させて頂きました。この企画は「地酒研究会はちのへ」様が2012年より主催しており、東北6県+東京連携の各地で、夜8時に一斉に地酒で乾杯する壮大な企画です。

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  豪華セットで盛り上がり    福島県のお酒

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  宮城・山形県のお酒    秋田県のお酒

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  岩手県のお酒    青森県(松緑・豊盃)

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  青森県(駒泉・じょっぱり)   青森県(八鶴・鳩正宗)

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  青森県(菊駒・陸奥八仙)   青森県(亀吉・桃川)

 因みに今回のイベントでも投票による【蔵元ランキング】が行われており、昨年度の第1蔵は『陸奥八仙』、第2蔵は『桃川』、第3蔵は『豊盃』。今回は県外県内の酒蔵が一同に会しているので、むつ市や津軽地方、他県のお酒も開拓するチャンスと色々味わい、気づけば紙コップで20個も呑んでいました。

 今回のイベントでは、先日屋形船で御一緒させて頂いた会員のSさんたちや「くるみや」の店主様も一緒のテーブルで盛り上がり、「様子を見に来ました」と、やはり会員のKさんも駆け付け元気付けてくれました。私のお気に入りは『陸奥八仙』でしたが、『豊盃特別純米秋あがり』も完成度が高く、辛さと酸味が丁度良く旨味を上手に醸していました。

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 日本酒クラブのKさんが      みんな仲良く

 8時になり乾杯の時刻となりましたが、肝心のお酒が売り切れて無くなっており、声高らかに「かんぱ~い」は空のコップでした。ざんねーん。岩手県は久慈グランドホテルで、秋田県ではゲストハウスフォーシーズンで、宮城県は南町紫市場、山形県は港南防災センターで、福島県は會津っこで、そして東京は千住の炭火焼ごっつり、北の台所おんじきの新橋店・立川店・八王子店と全国一斉に乾杯し、日本酒の絆でみんなの心が一つになった瞬間でした。因みに今年の第一蔵は・・・、おめでとうございます『陸奥八仙』でしたー。♪

\(。・_・。)ノ