2025年9月14日日曜日

盛岡の坂本酒店で-2『望 スプラッシュ純米大吟醸火入れ』

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毎年、青い朝顔を育てていますが、今年は鉢植えでピンクの朝顔を育ててみました。色合いはきれいですが、花の数が少なく、且つ咲く期間が短いので、やっぱり青い朝顔の方がいいなぁと思った次第です。



ピンクの朝顔  真っ赤な朝鮮朝顔

さて、前回に続き盛岡の坂本酒店で日本酒を購入させて頂いた話です。鉄道工事に使う資格の更新講習に参加し、講習終了後に開運橋のたもとにある「坂本酒店」さんまでダッシュして買った2本目のお酒が、今回ご紹介させて頂く『望 スプラッシュ純米大吟醸火入れ』です。

このお酒は栃木県芳賀郡益子町にある外池酒造店が醸しています。創業は幕末の文政12(1837)で、近江商人が栃木県宇都宮市に来て酒屋を創業したのが起こりです。その5男が分家という形で益子町に外池酒造店を創業し現在に至っています。創業当初の主要銘柄は『八千代鶴』でしたが、その後『燦爛』に変更となり、2012年に新ブランドの『bo:』を立ち上げました。現在では日本酒以外にもリキュールや焼酎、日本酒コスメなども製造販売しています。

また、外池酒造店は2019年の世界酒蔵ランキングで、第4位という偉業を達成しました。その際の第1位は『』の清水清三郎商店、第2位は『蓬莱』の渡辺酒造店、第3位は『陸奥八仙』の八戸酒造でした。大健闘ですよねぇ。

望スプラッシュ  ラベルが素敵

裏書をどうぞ  酒色は透明

望 スプラッシュ純米大吟醸火入れ』の酒米は、栃木県で開発された大粒の食用米「とちぎの星」を50%まで磨き、酵母は柑橘系の香りと酸味が強い「T-ND」と、協会10号酵母を変異させ甘酸っぱく瑞々しい香りになる「M310」の二つの酵母を使っています。仕込み水は、蔵の敷地に掘った160mの井戸から汲み上げた、日光連山の伏流水を使い醸しています。日本酒度-4、酸度1.5ALC16度で、1回火入れの大吟醸です。火入れなのにスプラッシュとは凄い!。

開栓するとシュッとガスの抜ける音がします。グラスに注ぐと酒色は透明で、香りは爽やかにフルーティな甘さを纏った香りが。口に含むと、ラムネのように舌にチリチリとガス感を感じます。穏やかな甘さとほっぺの内側に刺さる酸。後味に苦味がきてキレました。中3日で二回目を頂きましたが、ほぼ初回と同等な旨味でした。

講習会には、筆記用具の他に保冷バックを持参しました。当然、日本酒を買う気満々です。そんな不埒者ですが、また講習会が無いかなぁと思っている今日この頃です。♪

(。・_・。)ノ

2025年9月7日日曜日

盛岡の坂本酒店で『武勇「アイラブユー」純米吟醸吟のさと火入れ』

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今年のお盆に来ていた孫に、「おじいちゃんちのキュウリは大きいよ」と教えたところ、見たいというので庭の菜場へ。その場で収穫して持たせ、写真をパチリ!。ピーマンの実はたくさんついていたので、毎日のように収穫してくれました。








キュウリを持って

さて、私の現在の仕事は列車見張員なのですが、その資格の有効期限が近付いたので、先日更新に盛岡駅の西側にある8階建てのアイーナへ行ってきました。

午前中の講習が終わり昼食時間となったので、駅の立ち食い蕎麦屋さんでサッと食事を済ませ、ダッシュで向かったのは開運橋のそばの「坂本酒店」さんです。じっくりと品定めをしてから店員さんに「夕方、新幹線に乗る前に買いに来ます」と言って店を出ました。夕方、講習会での試験が終わり、再度ダッシュで坂本酒店へ。そこで今回購入させて頂いたお酒が武勇「アイラブユー」純米吟醸吟のさと火入れです。あともう1本買いましたけど。

このお酒は茨城県結城市にある結城株式会社が醸しており、創業は幕末の慶応三年(1867)です。創業者は越後出身の方で、城下町だった結城の土地柄から、酒名を勇ましい『武勇』としました。戦時中は酒造りに欠かせない釜を供出させられ、通常の酒造りが困難に。石数を減らして酒造りを続けましたが、戦後は食料不足から米が配給制となり、暫くのあいだ苦しい経営が続きました。そんな苦労が実り、現在のランキングでは『森嶋』『』に続いて、茨城県の第三位に付けている人気酒の酒蔵になっています。

アイラブユー  ネコが釣り?

裏書をどうぞ  酒色は透明

武勇「アイラブユー」純米吟醸吟のさと火入れ』の酒米は、福岡県で開発された酒造好適米の「吟のさと」です。父に西海222号、母に山田錦を使い交配させています。山田錦並みの粒の大きさと品質で、稈長は短いため倒れにくく、しかも多収と、山田錦を凌ぐ素晴らしい酒米です。その「吟のさと」を60%まで磨き、自家培養酵母を使い、蔵内の井戸から汲み上げた、鬼怒川水系の伏流水で醸しています。日本酒度-4、酸度1.2ALC14度の1回火入れの吟醸酒です。

グラスに注ぐと酒色は透明で、よ~く見ると細かなバブルが。香りは華やかに酸の香り。口に含むと、舌にチリチリとガス感を感じますが、直ぐにジューシーな甘味と優しい酸が。う~ん、火入れなのにガス感か~。呑み込んでも苦みはそれ程でも無く、スッキリとキレるお酒だったので、ドンドン呑める夏のお酒でした。

坂本酒店さんからもう1本購入させて頂いております。なにかというとそれは次週のお楽しみで。ヒントは栃木県芳賀郡益子町のお酒です。八戸には売ってないもんなぁ。♪

(。・_・。)ノ

2025年8月31日日曜日

微細なバブル、愛山の旨味『AKABU純米吟醸愛山NEW BORN生酒』

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早いもので9月に入りました。毎日30℃以上で異常に暑かった夏は、残暑という形で今もなお主張し続けています。いつになったら秋風が気持ちよく吹き渡るのでしょう。この時期は果物が美味しいので、体重増加に要注意の季節です。ボヨヨン腹を引き締めるため、91日から11月の国保ドックの当日まで、毎日必ず腹筋を続けます。必ず!。

さて、お盆前に日本酒通で愛山推しのF君より、お酒を2本頂戴しました。今回呑ませて頂いたのはその内の1本『AKABU純米吟醸愛山NEW BORN生酒』。こんなお酒をくれるか?普通?。

このお酒は岩手県盛岡市の赤武酒造が醸していますが、前身は東日本大震災で被災した大槌町の『浜娘』を醸す酒蔵でした。蔵の息子さんが東京農大卒業後に杜氏として実家に戻りましたが、大きく被災した大槌町の酒蔵を諦めて、2014年に盛岡で20代の蔵人たちと赤武酒造を立ち上げます。彼らが目標に掲げたのは「日本を代表する銘酒を造る」でした。その目標は現在ほぼ達成され、今では『赤武』も爆発的な人気から、入手困難酒になっています。

赤武愛山生  ラベルも凛々しく




裏書をどうぞき 酒色は透明







バブルが見える?

AKABU純米吟醸愛山NEW BORN生酒』の酒米は酒名の通り、幻の酒造好適米「愛山」で、50%まで磨いた実質大吟醸で、酵母は吟醸香の高い岩手酵母。そして北上川伏流水で醸し、火入れをしない生酒です。なおスペックは非公表となっていますが、呑んだ感じでは日本酒度-2、酸度1.7くらいでしょうか。

待ちきれずに開栓すると「ボンッ」と大きな音が。痺れる~。蛇の目に注ぐと酒色は透明で、内側に微細なバブルがたくさん張付いています。期待が高まる~!。

香りは爽やかで甘さを伴ったフルーティな香りがします。口に含むとガス感が華やかでジューシー。また、微発泡が旨味を口中に広げます。直ぐに濃い目の酸が来て、そのまま口腔に残っていますが、呑み込んでも苦みは無くキレてゆきました。さすが『赤武』は、どの銘柄も旨いと再確認させられました。

赤武酒造六代目の蔵元は、東京農業大学在籍中に唎酒大会で優勝したらしく、恐ろしく繊細な舌を持った人なのです。かくいう私は、唎酒が今一歩ダメで、美味しく呑む事には長けています。悪しからず。♪

(。・_・。)ノ