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11月も半ばで寒さも一入です。余りの寒さに、あんなに暑かった夏が恋しくさえなります。防寒のグッズは準備していますが、そんなもので何ともならないのが冬の寒さです。未だ冬にもなっていませんが、早く春が来るのを祈っています。
さて、先日お酒の在庫が切れてしまい、筋トレの帰りに沼館の「セプドールアン」に立ち寄りました。お酒の冷蔵庫には、所狭しと日本酒が並んでおります。何を買おうか悩みに悩んで、決勝に残ったのが『栄光冨士グラビティ』と『醸す森』からブランド名を変えた『ゆきのまゆ純米吟醸生酒』です。産地から日本酒度、酸度などを考慮し、迷いに迷って『ゆきのまゆ純米吟醸生酒』を購入させて頂きました。
ゆきのまゆ 「ゆ」の文字が
このお酒は、新潟県中魚沼郡津南町で創業1907年の苗場酒造が醸しており、20年前より『苗場山』を主力酒としています。『kamosu mori(醸す森)』というお酒も新ブランドとして立ち上げ、人気を博していましたが、商標の利用上の制限などにより、『ゆきのまゆ』にリブランドしています。
「ゆきのまゆ」とは、川の丸い石などに湿った雪が丸く積もることを、「雪繭」とよんでいますが、この「雪繭」のように、丸みを帯びた味わいと、しっとり溶けてゆく湿り雪のイメージが、上質の味わいを連想させるため名付けられました。
苗場酒造の拘りは、一般的な酒蔵が、通常3段仕込みで醸すところを、たったの1回(1段)で仕込み、アルコール度数が13~14と糖がアルコールに分解される途中の若い段階で搾る事です。搾るタイミングは、酵母が醗酵力を出し切っているかどうかを見極めなければならず、かなりの技術と判断力が必要とされます。しかも、搾りは圧搾機のヤブタ香を出さないように、且つ雑味を最小限に抑えるために圧搾機を使わず昔ながらの袋吊りで行い、生原酒で出荷する事にも拘っています。恐るべし、越後杜氏。
『ゆきのまゆ純米吟醸生酒』の酒米は、麹米に新潟県産「五百万石」で、掛米には「コシヒカリ」の味・香り・ねばり等の旨味を受け継いだ食用米の「こしいぶき」を、60%に精米して使っています。酵母は爽やかな吟醸香と酸の生成の少ない「M310酵母」。そして名峰苗場山の生み出す清冽な伏流水で醸しました。日本酒度は何と驚きの-32、酸度も何と3.2の生酒です。
蛇の目に注ぐと少しとろみがかっており、薄濁りの中で滓が舞っています。美味しそー。香りはフルーティで甘酸っぱい果実香。口に含むと呑み口には辛さを感じますが、仄かな甘さもあり、フルーツのような優しい酸。それでも結構咽喉に辛さを感じます。でも、日本酒度-32の甘さは無かったなぁ。ともかく、一筋縄ではいかない味わいでした。う~ん、伝わるかなぁ。♪
\(。・_・。)ノ