2025年11月11日火曜日

八食センターから『蓬莱ひやおろし蔵元鑑査無濾過原酒』

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先日、八戸市の体育館の管理指定者であるエスプロモさんが主宰する、「南部山ウォーク」に参加しました。総延長8.4kmを歩くイベントで、早さを競う訳では無く、風光明媚を楽しみながら歩きましょうとの事です。数日前にクマが出たとの情報もありましたが、当日は天気にも恵まれ、楽しく歩くことができました。

スタート前  ゴール!

さて先日、お刺身を買うために八戸市の台所、八食センターに出掛けました。日本酒のラインナップもハンパないので、日本酒コーナーを眺めていたら、ウチの奥様が何か発見したらしく、「リーズナブルなお酒を発見したよ」とのこと。どれどれと見てみると、そこにあったのは、岐阜県飛騨市で明治3年に創業の、渡辺酒造店が醸す『蓬莱ひやおろし蔵元鑑査無濾過原酒』でした。無濾過の原酒が税込み1.375円は、超破格の値段なので即購入させて頂きました。




ラベルが無い  裏書をどうぞ







酒色は透明で

渡辺酒造店の主力酒は『蓬莱』ですが、そもそも創業者は当地で両替商を営み、五代目になってから酒造業を起こしました。五代目が京都へ所用で出かけた際に、呑んだお酒がとても美味しく、自分もこんなお酒を造ってみたいとの思いから酒造業を起こします。造ったお酒は「珠玉のしずく」と評判を呼びました。ある時宴会で、五代目が聴いた謡曲「鶴亀」で、謡われていた「池の汀の鶴亀は蓬莱山もよそならず」から、「蓬莱」と名付けました。その美味しさは今でも変わりなく、2020年には世界酒蔵ランキングで第1位を獲得した酒蔵です。素晴らしい。

蓬莱ひやおろし蔵元鑑査無濾過原酒』の酒米は、酒造好適米の「ひだほまれ」で、1972年に岐阜県高冷地農業試験場で開発されました。大粒でタンパク質が少なく、味のバランスが良い酒質の酒米は、現在では岐阜を代表する酒米です。その「ひだほまれ」を70%まで精米して使い、中硬水の飛騨川の伏流水を仕込み水に使い醸した、日本酒度-2、酸度1.6ALC19度のお酒です。でも純米酒では無く、醸造アルコールを使った所謂アル添のお酒です。リーズナブル過ぎるので、アル添はまぁ当然かもしれません。

酒色は透明で、香りは爽やかに酸が香ります。口に含むと酸が立って鼻に抜けます。舌にジワジワと辛さがきますが、後味に日本酒度-2の甘さを感じ、咽喉に酸が染みるようでした。味も濃いのですが、やっぱり醸造アルコールの味が気になりました。また、ALC19度はやっぱり只者ではなく、二合なのにガッツリ酔いました。

因みに「ひやおろし」は、昔、新酒が劣化しないように一回火を入れ、「冷や」のまま大桶に貯蔵し、秋に二度目の火入れをせずに、木桶におろして出荷された事から、「ひやおろし」と呼ばれています。♪

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