2024年7月28日日曜日

これが日本酒?『天美純米吟醸うすにごり生原酒(桃天)』旨い!!

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春先に、ジャガイモの芽が出てきたので、ウチの奥様が「種芋にしたら?」という事で「猫の額」に植えてみました。7月初旬には花が咲き、茎や葉が枯れたためスコップで掘り起こしてみたところ、23回は食べられる分のジャガイモが収穫できました。お盆が過ぎたらこの後に、大根の種を植える予定でおります。

花も終わり   ジャガイモを収穫

さて、日本酒愛飲家のF君より、以前にも譲ってもらい感動した味わいの天美』をお中元として頂戴しました。超超美味しい『天美』をお中元で貰えるなんて、日本国中で何人いらっしゃるのでしょうか。超うれしー!ありがとう。F君!。

天美純米吟醸うすにごり生原酒(桃天)』は山口県下関市の長州酒造が醸しており、酒名は天照大神から「天」を、酒を意味する天の美禄から「美」を頂き『天美としています。ラベルの色が桃色の天美なので「桃天」という略称で呼ばれているようです。

このお酒は、明治4年創業の児玉酒造から、太陽光発電システムを製造する長州産業が、主力酒『長州菊川』と共に平成30年に酒造事業を引き継ぎ、長州酒造として新規の酒蔵を建築し、最新鋭の機器を揃え、香川の川鶴酒造で蔵人となり、その後、三重の清水清三郎商店などで杜氏をしていた藤岡美樹さんを杜氏に迎え開発したお酒でした。しかも、とってもとっても美味しいお酒でした。

しかし、その藤岡美樹さんは残念ながら昨年11月で退社されたらしく、今年の造りは蔵主さんと残った蔵人が見よう見まねで行うとか・・・。『天美』は本当に大丈夫だろうか。心配しかありません。今は藤岡美樹さんが新たな飛躍を遂げることができるように祈り、造ってくれた美味しいお酒をしっかりと味わう事が彼女への感謝となると思っています。



桃色の天美   裏書をどうぞ







酒色は滓がらみ

天美純米吟醸うすにごり生原酒』の酒米は酒造好適米の王者「山田錦」を60%に磨いた純米吟醸とし、酵母は香露酵母といわれる酸が少なく香気の高い901号酵母で、仕込み水を蔵内の井戸から汲み醸しています。日本酒度などのスペックは非公開としていますが、日本酒度は-3、酸度1.5くらいのお酒でしょうか。

ぐい呑みに注ぐと、滓のかたまりがトロリトロリと流れ落ちます。細かなバブルが舞い、蛇の目を薄らと浮かび上がらせました。またぐい呑みの内側にもバブルの泡がびっしりと張付いています。酒色は滓で半透明に。香りは華やかで甘酒のような、原酒特有の米の旨味の香りが。口に含むと舌にピリピリとバブルが刺さる、桃のサイダーのような刺激を感じます。程好く甘酸っぱく、呑み込むとバランスの良い穏やかな酸と辛み、苦味がアクセントとなって、さすが『天美』と思わせる旨味に、今年のランキング上位に入るお酒だなぁと再確認させられました。

今年の『天美』の造りはどんな感じになるのか心配です。そして、前杜氏の藤岡美樹さんがどこの酒蔵で酒造りに臨むのかも気になります。情報があれば藤岡美樹さんのお酒を購入したいと考えております。♪

(。・_・。)ノ

2024年7月21日日曜日

7月でも生原酒 『秀鳳 純米吟醸出羽の里生原酒』

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今年も菜場に県南発祥とされる「糠塚キュウリ」を植えました。すくすく育ち収穫の時期を迎え、形の良い物がたくさん採れました。これからトマトやナス、シシトウなど、次々にいろんな野菜が収穫の時期を迎えます。もう超うれしー毎日です!。

糠塚キュウリ  中玉トマト

さて、先日冷蔵庫のお酒が無くなってしまい、現場の帰り道に八食センターに寄り、先日紹介させて頂いた『谷川岳T4生酒』の他に、もう1本購入したのが秀鳳 純米吟醸 出羽の里 生原酒でした。

このお酒は山形県山形市にある創業明治二十三年の秀鳳酒造場で醸しており、戦時中は企業整備令のため、一時的に廃業していましたが、昭和42年に酒造りを再開し、その時に蔵名を秀鳳酒造場としています。昨年も全国新酒鑑評会は金賞を受賞しており、地力のある作蔵です。まぁ、私的には『秀鳳』はどれを戴いてもハズレが無いお酒というイメージですが。

肩ラベルに山田穂  裏書をどうぞ







酒色は仄かに琥珀

秀鳳 純米吟醸 出羽の里 生原酒 』の酒米は山形県が開発した「出羽の里」で、「美山錦」や「出羽燦々」より美味しい酒米を造ろうと、試行錯誤し「吟吹雪」と「出羽燦々」の交配で開発しました。心白が大きいので、米を削る量が僅かで済むため、お米が無駄にならず、値段にも跳ね返りリーズナブルな価格を実現しています。

その「出羽の里」を55%になるまで削って使用した吟醸酒で、酵母の山形酵母YK009は、リンゴの香りのカプロン酸エチルと、バナナの香りの酢酸イソアミルをバランスよく生成する酵母として使っています。蔵王連峰の伏流水を水源とする水道水を仕込み水に醸し、日本酒度は-2、酸度は1.3の甘口のお酒です。

開栓して利き猪口に注ぐと酒色は透明で、香りは酵母が証明するように、フルーティさを感じます。口に含むとフルーティで穏やかな甘さで、その後に酸と苦み。スッキリとした呑み口とキレのよさが気に入りました。

これから夏・秋と、生酒がどんどん少なくなってくるので、選ぶことができなくなります。日本中の酒蔵が無濾過生原酒しか造らない『栄光冨士』のような酒蔵ばかりだと嬉しいのですがねぇ。♪

(。・_・。)ノ

2024年7月14日日曜日

精米歩合が不明の酒『谷川岳T4生酒フローラルブルー』

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庭の花壇はユリやダリヤなどの花でいっぱいになっており、切り花にして花瓶に挿して楽しんでいます。色とりどりになるはずのユリですが、思い通りにならないのも一興で、お盆頃まで楽しめると思っています。

黄色の百合が咲き  オレンジのユリも

さて、八戸市民の台所「八食センター」は、最近では芸能人が度々訪れる事から、全国区になりつつあると勝手に思っています。菓子や乾物、お惣菜に鮮魚と見どころ満載の「八食センター」ですが、実は日本酒の品揃えがハンパありません。巨大な冷蔵庫群には青森の地酒や、全国各地のお酒も所狭しと置かれています。

谷川岳T4  フローラルブルー

裏書をどうぞ  酒色は透明

そんな中で今回購入させて頂いたのは、群馬県利根郡の永井酒造が醸す谷川岳T4生酒フローラルブルーです。創業は明治19年で、主力酒は『谷川岳』と平成4年に発売開始した『水芭蕉』の二つのブランドで勝負しています。

このお酒の特徴は、精米歩合が不明という事です。従って特別純米酒なのか純米吟醸酒なのか、大吟醸酒なのかが不明です。またその酒米ですら何の重めを使っているのか分かりません。

酵母は、酸の生成が少なく、円やかな味わいと華やかな香りの協会1801号酵母を使い、仕込み水には上州武尊山に降った雨雪を尾瀬の大地が濾過し、ミネラルを多く含んだ天然水で仕込んでいます。日本酒度は+1、酸度1.7ALC16%お酒です。

蛇の目に注ぐと酒色はほぼ透明で、香りは仄かですが爽やかに甘やか。口に含むと、サッパリとした呑み口なのに濃厚なジューシーさで、呑み込むと酸と苦みが残ります。後味には苦みと渋味がきてキレてゆきました。呑ませて頂いた感じでは、純米吟醸クラスだと思います。3日後に再度頂きましたが、フルーティさや甘さ、酸味は変わらず、美味しく頂く事ができました。

我が家の冷蔵庫の野菜室には日本酒がほぼ空になっており、その名の通り野菜が入っています。週2回で4合壜を1本呑むため、一ヶ月で4本必要ですが、現在同じ八食センターで購入した『秀鳳1本だけとは情けない。♪

(。・_・。)ノ

2024年7月8日月曜日

東京駅地下はせがわ酒店で『六十餘州純米吟醸夏吟』

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5月吉日に柳町家の嫡男が誕生し、お宮参りに行ってきましたが、帰りは三河安城駅まで長男に送ってもらい東海道新幹線「こだま」に乗車。次駅の「豊橋駅」で降り、東海道新幹線「ひかり」に乗り換え東京まで帰ってきました。東京駅では限られた僅かな時間の中、八戸の家族の分の駅弁、そしてお土産の箱菓子を買い、漸くはせがわ酒店で日本酒を購入と思ったら、発車の時間が迫っています。義兄には愛知土産として『醸し人九平次』を即決し購入しました。が、いざ自分のお酒となると迷います。時間ギリギリまで考えた結果『六十餘州純米吟醸夏吟』を購入させて頂きました。購入後にレジを振り返ると何とお客が並んでいるではありませんか。マズイ!と思っていたら、レジがもう一台開き速攻で会計。無事に新幹線に間に合いました。ヤッター‼。

六十餘州夏吟  花火が上がって




裏書をどうぞ  酒色は透明で

このお酒は、長崎県東彼杵郡波佐見町の今里酒造が醸している夏酒です。創業は江戸時代中期の明和九年(1772)で、江戸時代に建てられた本蔵をはじめ、十数棟の内の6棟が、国の登録有形文化財に指定された由緒ある酒蔵です。

主力酒は『六十餘州』で、以前の日本には60余りの国々があったことから、日本全国の全ての皆様に呑んで頂きたいという想いを込めて名付けられています。夏酒のラベルには花火が打ち上っており、涼やかさが感じられるお酒になっています。

酒米は酒造好適米の王者「山田錦」を50%まで磨いた吟醸で、本来であれば大吟醸の造りとなっています。酵母は不明ですが、仕込み水には急峻な岩山の黒髪山の伏流水を使って、日本酒度-0.4、酸度1.5ALC15度で1回火入れに仕上げました。

蛇の目に注ぐと酒色は透明で、香りは爽やかで甘さも感じます。口に含むとフレッシュで、夏酒らしくスッキリと呑み易い第一印象。まずまずの甘さと仄かな酸味でフルーティさが際立ちます。呑み込むと辛みや渋味は無く、若干酸味が主張していました。よくこのお酒を買ったものだと、自分を褒めてあげたいと思いました。

帰りの東京駅では、慌ただしく改札を通って、新幹線のホームに並んでから、あれを買えばよかったなぁとか、あそこまで行ってこれを買えばよかったと思ってしまいます。勿論、お酒だってあと23本買えばよかったと考えました。実際には無理でしたが‥。新幹線の車内清掃も終了し、アナウンスと共にドアが開きました。重いバックと菓子がビッチリと入った紙袋を持って指定の席に。E席でしたが八戸まで隣のD席には誰も来ませんでした。うれしー。♪

(。・_・。)ノ