2024年1月14日日曜日

昨年に続き令和6年のお正月も『廣戸川純米にごり生酒』

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

昨年のお正月に初のお節造りに挑戦し、手応えはまずまずでしたが、一の重なのが納得できず、今年は二の重のお節に挑戦しました。原価は五~六千円程でしょうか。もう少し頑張れば、もっと安価になったかも知れません。







今年のお節

さて、一昨年までは元旦に届く茨城の『来福純米超しぼりたて生原酒』をお正月に頂いておりましたが、購入方法が代引きでは無くインターネットで支払いとなり、全く時代に付いて行けない私は直ぐに諦め購入を辞退していました。お正月には何を呑もうと思案していたところ、日本酒通のF君から『廣戸川純米にごり生酒』を分けて貰い、昨年は事なきを得ました。そのF君から、何と昨年に続き今年も、同じ『廣戸川』を購入して頂きました。ありがと~。うれし~。

廣戸川にごり  堂々のラベル




裏書をどうぞ  まず上澄みを

滓が積もって  撹拌後は濁って

廣戸川純米にごり生酒』は福島県岩瀬郡で創業明治25年の松崎酒造店が醸しており、地元の名水「釈迦堂川」がその昔「廣戸川」と呼ばれていたのに因んで名付けられました。私の「日本酒気に入りましたランキング2019」には第2位にランキングされており超美味しかったお酒です。

杜氏は平成23年に26歳で後を継いだ息子さんで、その年から毎年金賞を獲るほどの研究熱心な若手杜氏です。酒蔵では洗米や浸漬などの原料処理に気を遣い、米の旨味を活かした柔らかで呑み飽きしないお酒に仕上げており、その結果20196月の大阪サミットで、各国首脳に振舞うためのお酒にも選ばれています。蔵人たちが目標に掲げた「飲み手に寄り添うお酒を醸す」を愚直に守った酒造りを行っています。

廣戸川純米にごり生酒』の酒米は福島県産「夢の香」で、父を出羽燦燦、母を八反錦1号で誕生しました。大粒米で心白も同様に大きく、また吸水性が良いため醪で溶けやすい特徴を持っています。その「夢の香」を60%まで精米して使っています。また酵母は「福島県煌酵母901-A113」で、リンゴや洋ナシの香りのカプロン酸とバナナの香りの酢酸イソアミルが出る酵母を使い、仕込み水はミネラルの豊富な天栄村の地下水を井戸より汲み上げて使い醸しています。日本酒度は非公開で、アルコール度数は16度の活性にごり酒です。

さて、今年の『廣戸川純米にごり生酒』はどんな出来か、期待しながら一升壜を確認。壜の底には滓が3cmほど沈殿しており、それから上は少し滓が舞っています。今年は首ラベルには噴出注意の表記は無く、大丈夫かなあと心配しながら開栓。シュッと音がしましたが問題なく開栓。蛇の目に注ぐと上澄みは薄っすらと濁っています。香りは甘さを湛えフルーティ。口に含むとピリッとした口当たりでフルーティ。口腔には優しい酸がラムネのようにピリピリと。撹拌すると酒色はすっかり濁って、口に含むと炭酸の強いジュースのように甘く、そして口腔にはピリピリ感が無くなって、ジューシーさが占めています。昨年より旨味が強く、さすが『廣戸川純米にごり生酒』と思った次第です。呑んだ感じでは、日本酒度-2,酸度1.5位でしょうか。

また、昨年は数日経ってから呑んだら、ビックリするほどジューシーな味わいだったので、今回はどうかと期待を込め後日頂きましたが、今年もジューシーさや旨味が増し、お正月から美味しいお酒に大満足でした。

インターネット「SAKE TIME」の福島県ランキングでは現在『廣戸川』が第一位を堅持しています。今福島は日本酒王国とも云われていますが、その中での一位は凄過ぎます。まぁ、お酒を吞んでみれば何故か一位なのかがよく分かりますが。♪

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