2024年1月28日日曜日

誕生日に娘から『栄光冨士 仙龍純米吟醸無濾過生原酒しぼりたて』

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1月は私の誕生日があり、日本酒が大好きと公言しているため、いろんな方々より頂戴します。また、何をあげたら喜ぶだろうと苦心させるより、日本酒が好きだから‥で、私も相手方も「WIN - WIN」となるのでは。それで誕生日の夜、娘が冷蔵庫から驚かすように取り出したお酒は、何と『栄光冨士 仙龍純米吟醸無濾過生原酒しぼりたて』でした。やるなぁ、『栄光冨士』とは。

このお酒は、山形県鶴岡市の冨士酒造が醸すお酒で、創業は江戸時代後期の安永2(1778)です。創業時の主力酒は、日本一の酒造りを目指すように『冨士』という銘柄でした。実は冨士酒造は加藤清正ゆかりの酒蔵で、九州の熊本藩主だった加藤清正が二条城で家康と謁見後、帰途に就いた船上で怪死し、その後すぐに嗣子忠廣は改易され、山形県鶴岡に配流されました。その地で忠廣が授かった娘とゆかりがあるそうで、清正愛用の手槍の柄が今もなお蔵主宅にあるそうです。

酒名は、昭和30年に「栄光」の二文字を加えた『栄光冨士』となり現在に至っています。左右対称の文字には、表裏の無い酒造りの意味合いも込められていて、手間暇を惜しまずに旨い酒を追求してきたことが、200年余りにもわたって続く所以です。平成24年には殆どのお酒を無濾過生原酒として醸しており、且つ大企業が行っている四季醸造にも舵を切っています。

栄光冨士仙龍  青いラベル




スペックは  酒色は透明

この『栄光冨士 仙龍純米吟醸無濾過生原酒しぼりたて』の仙龍という酒名は、新しい仕込みの始まりに、搾り立ての新酒を捧げる龍神様へのイメージから名付けられています。辰年にピッタリとマッチしたお酒ではないでしょうか。

酒米は酒造好適米の「美山錦」を60%まで磨いた純米吟醸で、酵母は香り高く華やかな酒質になる「山形酵母」。仕込み水は日本一のきれいな水道水と言われる鶴岡の地下水で醸し、日本酒度-4、酸度1.6ALC16.6度のお酒です。

蛇の目に注ぐと酒色は無色透明で蛇の目がクッキリ。香りはフレッシュな吟醸香で、甘さに満ち満ちています。口に含むとジューシー&フルーティな味わい。酸は大人し目で、呑み込むときに微かに苦みを感じます。

先にも書きましたが『栄光冨士』は四季醸造の酒蔵で、年間を通して33種の新酒が毎月出ます。しかも、殆どが私の好きな無濾過の生原酒なので、本当にありがたいと思っております。

令和3830日アップの『栄光冨士純米大吟醸無濾過生原酒 酒未来』が一番気に入っていますが、令和444日に掲載した『栄光冨士GMF24LEGEND OF THE CREYSTAL純米大吟醸無濾過生原酒も唸るほどの旨さでしたが、『栄光冨士 仙龍純米吟醸無濾過生原酒しぼりたて』も勝るとも劣りません。美味しく戴きました。栄光富士に栄光あれ!。♪

(。・_・。)ノ

2024年1月21日日曜日

超リーズナブルで旨い『特別純米ささまさむね生酒』

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昨年の11月に横浜のカップヌードルミュージアムに行き、自分だけのカップヌードルを作り持ち帰りました。一年以内の賞味期限で、いつ食べるか悩みましたが、お正月に食べようと思い立ち3日に戴きました。当日の楽しかった事が思い起こされ、美味しさに拍車が掛かった次第です。(ベースはチリトマトヌードル。具材に謎肉、コーン、カボチャ、そしてひよこちゃん)

日本に一つの  パックから取出し







オリジナルの具

さて、昨年の12月に小川原へ仕事で行った際、早めに終了したので帰りに三沢市の中居酒店に立ち寄りました。『山本』『雅山流』『』『たかちよ』『天明』『口万』等など数多の日本酒が並ぶ中、購入させて頂いたのが『特別純米ささまさむね生酒』でした。以前、居酒屋海ぼうずさんで頂いた『特別純米ささまさむねにごり酒』が、超美味しかったので「これだ!」と速攻で買い求めました。値段も超リーズナブルだったしね。

ささまさむね  生酒です



裏書きをどうぞ 微かに濁って

このお酒は、福島県喜多方市の創業文政元年(1818)の笹政宗酒造が醸しており、主力酒は創業より蔵名を冠した『笹正宗』ですが、平成26(2014)より新銘柄といってよいのか『ささまさむね』を立ち上げています。蔵名は「笹の葉が常緑で生命力が強い」ということから命名されています。

また、蔵では過度の近代化や量産化を良しとせず、昔ながらの器具で造りを行っている数少ない酒蔵の一つとなっています。2015年のIWC(インターナショナルワインチャレンジ)では、純米酒の部門で『特別純米ささまさむね』がトロフィーを獲得している本物の酒蔵です。

酒米は喜多方県産の酒造好適米「夢の香」で、平成3年から10年の年月を掛けて開発した酒米です。八反錦を母に、出羽燦々を父にしたサラブレットで、大粒米そして醪に溶けやすいという特徴を持っています。酵母は平成3年に福島県が生んだ期待の「うつくしま夢酵母」で低酸性・バナナやメロンのような香りが特徴です。仕込み水には飯豊山の伏流水を使い、日本酒度-2.0、酸度1.4に醸した生酒です。

特別純米ささまさむね生酒』をグラスに注ぐとトロミがありそうで、酒色は微かに濁っているような気がします。香りはフルーティですが香量は控えめ。口に含むと甘さを感じた刹那、直ぐに強めの酸がストレートにきて、慌てて呑み込むと咽喉の奥にビターな苦味を感じて、そのままキレてゆきました。

平日月曜日に入ったカップヌードルミュージアムは、小学生や観光客などで激混みでした。楽しそうな声や笑い声があちこちから上がり、こんな素晴らしい施設が八戸市にも造れないものかと思いました。♪

(。・_・。)ノ

2024年1月14日日曜日

昨年に続き令和6年のお正月も『廣戸川純米にごり生酒』

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昨年のお正月に初のお節造りに挑戦し、手応えはまずまずでしたが、一の重なのが納得できず、今年は二の重のお節に挑戦しました。原価は五~六千円程でしょうか。もう少し頑張れば、もっと安価になったかも知れません。







今年のお節

さて、一昨年までは元旦に届く茨城の『来福純米超しぼりたて生原酒』をお正月に頂いておりましたが、購入方法が代引きでは無くインターネットで支払いとなり、全く時代に付いて行けない私は直ぐに諦め購入を辞退していました。お正月には何を呑もうと思案していたところ、日本酒通のF君から『廣戸川純米にごり生酒』を分けて貰い、昨年は事なきを得ました。そのF君から、何と昨年に続き今年も、同じ『廣戸川』を購入して頂きました。ありがと~。うれし~。

廣戸川にごり  堂々のラベル




裏書をどうぞ  まず上澄みを

滓が積もって  撹拌後は濁って

廣戸川純米にごり生酒』は福島県岩瀬郡で創業明治25年の松崎酒造店が醸しており、地元の名水「釈迦堂川」がその昔「廣戸川」と呼ばれていたのに因んで名付けられました。私の「日本酒気に入りましたランキング2019」には第2位にランキングされており超美味しかったお酒です。

杜氏は平成23年に26歳で後を継いだ息子さんで、その年から毎年金賞を獲るほどの研究熱心な若手杜氏です。酒蔵では洗米や浸漬などの原料処理に気を遣い、米の旨味を活かした柔らかで呑み飽きしないお酒に仕上げており、その結果20196月の大阪サミットで、各国首脳に振舞うためのお酒にも選ばれています。蔵人たちが目標に掲げた「飲み手に寄り添うお酒を醸す」を愚直に守った酒造りを行っています。

廣戸川純米にごり生酒』の酒米は福島県産「夢の香」で、父を出羽燦燦、母を八反錦1号で誕生しました。大粒米で心白も同様に大きく、また吸水性が良いため醪で溶けやすい特徴を持っています。その「夢の香」を60%まで精米して使っています。また酵母は「福島県煌酵母901-A113」で、リンゴや洋ナシの香りのカプロン酸とバナナの香りの酢酸イソアミルが出る酵母を使い、仕込み水はミネラルの豊富な天栄村の地下水を井戸より汲み上げて使い醸しています。日本酒度は非公開で、アルコール度数は16度の活性にごり酒です。

さて、今年の『廣戸川純米にごり生酒』はどんな出来か、期待しながら一升壜を確認。壜の底には滓が3cmほど沈殿しており、それから上は少し滓が舞っています。今年は首ラベルには噴出注意の表記は無く、大丈夫かなあと心配しながら開栓。シュッと音がしましたが問題なく開栓。蛇の目に注ぐと上澄みは薄っすらと濁っています。香りは甘さを湛えフルーティ。口に含むとピリッとした口当たりでフルーティ。口腔には優しい酸がラムネのようにピリピリと。撹拌すると酒色はすっかり濁って、口に含むと炭酸の強いジュースのように甘く、そして口腔にはピリピリ感が無くなって、ジューシーさが占めています。昨年より旨味が強く、さすが『廣戸川純米にごり生酒』と思った次第です。呑んだ感じでは、日本酒度-2,酸度1.5位でしょうか。

また、昨年は数日経ってから呑んだら、ビックリするほどジューシーな味わいだったので、今回はどうかと期待を込め後日頂きましたが、今年もジューシーさや旨味が増し、お正月から美味しいお酒に大満足でした。

インターネット「SAKE TIME」の福島県ランキングでは現在『廣戸川』が第一位を堅持しています。今福島は日本酒王国とも云われていますが、その中での一位は凄過ぎます。まぁ、お酒を吞んでみれば何故か一位なのかがよく分かりますが。♪

(。・_・。)ノ

2024年1月8日月曜日

五所川原のM氏から頂戴した『鷲の尾 結の香 純米吟醸酒』

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昨年の10月に転倒し重篤な擦過傷を負ったために、腕や手、足が包帯だらけとなり、とても献血したいなどと言い出せず、10月初旬の白鷗ライオンズ主催の献血に行くことが叶いませんでした。やっと傷が癒えた12月初旬に58回目の献血に臨むことができ、誰かのために役に立ったものと思っています。皆さんも血液を必要とする人たちのため、どうか献血に御参加願えればと思っています。







献血バスの前で

さて、昨年の5月吉日、私が在職中に大変お世話になった五所川原のM氏の「退職を祝う会」が八戸で催されましたが、その際私に過分なお土産として頂戴したのが『鷲の尾 結の香 純米吟醸酒』でした。しかも化粧箱入り~‼。こりゃ立派だなぁ。いいのかなぁ。ありがとうございます。2023年を総括する大晦日に頂きましょうと、冷蔵庫に長く仕舞って置いた、いわゆる取って置きです。M氏に感謝しながら頂きました。

化粧箱も凛々しい  鷲の尾結の香




スペックは   酒色はほぼ透明

このお酒は、岩手県八幡平市で創業が文政十二年(1829)の澤口酒店が醸している主力酒で、大鷲が住んでいたという厳鷲山(岩手山の別称)の山麓より湧き出る水で醸したため、『鷲の尾』という銘柄としたそうです。

また、このお酒は「岩手の最上級酒」を目指し醸しており、2017年から2021年までの「KuraMaster」の純米大吟醸部門で、2020年こそ「金賞」でしたが、それ以外の年は「プラチナ賞」を受賞している、折り紙付きのお酒です。スッゴイ!。

酒米は岩手の酒造好適米の最高峰「結の香」で、山田錦に負けない酒米を開発すべく2002年より試行錯誤した後、「華想い」と「山田錦」を掛け合わせる事によって、寒さに強く大粒で、且つ高精白に耐え華やかな香りと、優しい甘みの「結の香」2012年に誕生しました。様々な人たちとの縁の「結」を大切にし、人と人の「結」を繋ぐようにと名付けられています。

鷲の尾 結の香 純米吟醸酒』は、酒造好適米「結の香」を40%まで磨いて使い、酵母は華やかで繊細な味と香りの岩手独自の酵母「ジョバンニの調べ」、仕込み水に前述の岩手山の山麓の湧き水で醸し、日本酒度-2,酸度1.25の実質大吟醸酒です。

蛇の目に注ぐと酒色はほぼ透明で、香りは概ねフルーティですが、微弱にアルコール臭が少々。口に含むと呑み口は淡麗で、軽やかな口当たりがフルーティに甘さも含み、後半には強めの酸と口腔に穏やかな辛さが順次やってきます。呑み込んだ後は口の中がスッキリと爽やかになりました。スペック的には日本酒度+3、酸度1.4位に感じる味わいでしたが、「結の香」の米の旨味をしっかりと感じることができたものと自認しております。

昨年は行けなかったので、今年こそは津軽方面に車で行きたいと考えています。今回は黄金崎不老不死温泉に入るのが目的ですが、私が勝手に師と仰ぐ故杉浦日向子さんがポアール(日向子マニアなら分かる)と入湯しているので、師匠を偲ぼうと思っている次第です。♪

(。・_・。)ノ

2024年1月1日月曜日

元旦恒例「日本酒気に入りましたランキング2023」

新年、明けましておめでとうございます。

いつも当ブログをご覧頂きまして、本当にありがとうございます。心より厚く御礼申し上げます。当ブログは皆様方の温かな御厚誼や励ましのお言葉を頂戴し、お陰様で12年目を迎えることとなりました。今年もまた懲りずに週一回の更新を続けたいと思っておりますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

それでは今年も元旦から当ブログへお出で頂いた方々に心より感謝しつつ、恒例の昨年一年間呑ませて頂いたお酒を、温故知新の精神で私個人の勝手な主観により総括した2023年 日本酒気に入りましたランキング11(年目分)」として発表したいと思います。(注)歴代の第1位酒は「殿堂入りお気に入り酒」としてランキングには入っておりませんのであしからず。また、過去のランキングも宜しければ御覧下さい。

それでは恒例のドラムロール!スタート!!!ダラララㇻㇻ・・・ダダン‼

第1位:而今特別純米にごり酒生(三重)320

2位:あべ一本〆純米吟醸おりがらみ生原酒(新潟)73

3位:花陽浴純米吟醸美山錦無濾過生原酒おりがらみ(埼玉)821

4位:咲耶美純米吟醸直汲みうすにごり生酒 (群馬417

5位:飛鸞Special Edition限定搾り(長崎)109

1位 而今純米にごり  第2位 あべ一本〆

3位 花陽浴美山錦滓絡 第4位 咲耶美薄濁り

5位 飛鸞限定搾り   次点 桂月夏の生酒

以上の結果となりましたが、次点には桂月CEL24純米大吟醸50夏の生酒(高知)717日、AKABU中獲六拾生(岩手)724日、豊醇無盡たかちよ扁平米無濾過生原酒氷点貯蔵SunRise(新潟)87日、『陸奥八仙夏どぶろっく』(青森) 925日、信州亀齢ひとごこち純米吟醸無濾過生原酒(長野)1211日、田酒NEWYEARボトル2023純米吟醸生酒()(青森)1211日、楽器正宗混醸愛山純米吟醸(福島)1218日などを選びました。1位から5位までは本当に甲乙付けづらいのですが、敢えて云えばこのような顛末となってしまいました。

昨年は体力を付けたいと、春先から筋トレを始めましたが、異常な猛暑、奥さんの股関節の手術、自身の飲酒転倒によるケガ、母の背骨の座屈等々、殆ど筋トレもランニングもできずじまいでした。今年こそ充実した筋トレとランで、一年を通して動ける体にして、仕事にプライベートに頑張りたいと考えています。そして、深酒をしないように心掛けつつ、楽しいお酒をたくさんの仲間たちと頂けるように願い、また当ブログをご覧の皆様方にとりまして、今年一年が益々良い一年となりますよう御健康と御健勝、そして御多幸を願っております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。♪

(。・_・。)ノ