2023年11月13日月曜日

『Kamosu mori(醸す森)純米吟醸生酒』今年の出来は?

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

「敬老の日」は、読んで字の如く老人を敬う日と記憶しており、おじいさん・おばあさんの日だと認識しておりました。愛知の孫娘から届いた敬老の日のプレゼントに、私も立派なジイさんになっていたことを再確認させられました。







靴下と絵(靴下を履いたジジババ)

さて、コロナ禍の令和33月に居酒屋海ぼうずさんで初めて頂き、あまりの旨さにトンデモなく驚いたお酒がR2BYの『kamosu mori(醸す森)純米吟醸生酒』でした。しかし同9月に、地元の加藤酒店さんで新酒(R3BY)の『kamosu mori』を発見し、仰天しながらも購入させて頂いたのですが、甘味が減少しそして少し酸味がパワーアップしていました。全く同じ味わいにならないのは、その年の気候、仕込み水の水質の変化、酒米の出来などなど色んな事象が関係しています。今年令和4年のお酒はどうだろうかと、加藤酒店さんで再度購入させて頂きました。

Kamosu mori  葉っぱのマーク?

ALC14度  いい感じに濁ってます

この『kamosu mori(醸す森)純米吟醸生酒は、新潟県中魚沼郡津南町で創業1907年の苗場酒造が醸しており、20年前より『苗場山』を主力酒としています。令和33月に呑んだ際には、日本酒度が-36というハンパない甘口で、旨さもハンパありませんでした。その旨さの秘密は、通常3段仕込みで醸すところを、たったの1(1)で仕込み、アルコール度数が1314と糖がアルコールに分解される途中の若い段階で搾っているからで、その搾るタイミングは、酵母が醗酵力を出し切っているかどうかを見極めなければならず、かなりの技術と判断力が必要とされます。しかも、搾りは雑味を最小限に抑えるために圧搾機を使わず昔ながらの袋搾りで、生原酒で出荷する事にも拘っています。

酒米は麹米に新潟県産「五百万石」で、掛米には「コシヒカリ」の味・香り・ねばり等の旨味を受け継いだ食用米の「こしいぶき」、酵母は爽やかな吟醸香と酸の生成の少ない「M310酵母」を使い、標高2145mの苗場山の伏流水で醸しました。日本酒度は-30、酸度が3.0と云う、貴醸酒のような甘口で酸強めのお酒です。

開栓すると「プシュッ」ガスが抜ける音がします。蛇の目に注ぐと少しとろみがかっており、サイダーのようにシュワシュワと泡が立ち上がります。薄濁りの中で滓が舞っており、蛇の目の内側には微炭酸の細かなバブルが、ピチピチと付着しています。香りはフルーティで甘酸っぱい果実香。口に含むとやはりシュワシュワと泡立つ炭酸ジュースのよう。チリチリと心地良いガス感があり、ジューシー&フルーティで口当たりも上々。爽やかな甘さもありますが、スッキリとした呑み口に興奮しっ放しです。酸っぱいジュースです。呑み込むと咽喉に酸と苦みが追いかけてキレてゆきました。今年の『kamosu mori(醸す森)』は間違いなく旨い!。超超旨い!!。

日本酒度が-30のお酒はなかなかお目に掛れません。因みに高知県の亀泉 純米吟醸生原酒 CEL(セル)-24は甘すぎる印象のお酒でしたが、日本酒度が-15でした。『kamosu mori(醸す森)』の日本酒度-30はその2倍もあり、数値的に貴醸酒の領域でハンパありませんが、呑んでみるとそれ程の甘さではありませんでした。味わいを数値でと云うのは難しいと思います。♪

(。・_・。)ノ