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退職してからはバレンタインデーとは無縁となっていましたが、今年とうとうチョコを頂戴しました。やったー!。立派な箱に入り高価な雰囲気を醸しています。実は健康のために、毎日72%のチョコを1欠食べているのですが、戴いた品も楽しみに食したいと思っています。
さて、年が明けて1月10日に今年最初の「酒と肴と男と女
海ぼうず」詣でに伺いました。メンバーは元日本酒クラブのN氏、H氏、彼らの友人が1名入り、計4名での宴会です。
呑み放題エリア こちらも呑み放題
量り売りエリア
先ず、新年の挨拶をしてから乾杯です。私とH氏が日本酒で後の二人はビールで。私たちの乾杯酒は、群馬県渋川市で幕末天保十二年(1841)創業の聖酒造が醸す『聖純米吟醸五百万石50生酒』をチョイス。「聖」とは良く澄んだ酒という意味で、万葉歌人の大伴旅人が「酒の名を聖とおほせし古の
大き聖の言のよろしさ」と詠んでいます。主力酒は『かんとうのはな』で、八代目の蔵元が『聖』ブランドを立ち上げました。
聖純米吟醸生酒 裏書をどうぞ
酒米は酒造好適米の五百万石を50%まで磨き、酵母は酸味が少なく香気の高い1801号酵母、仕込み水には、赤城山西南麓に流れる伏流水が木曾三社神社の池から気泡を含んで湧き出す清水を使い、日本酒度-1、酸度1.5に仕上げています。グラスに注ぐと酒色は透明で、乾杯の発声とともに口に含むと、鼻から甘さを感じさせる吟醸香が抜け出ます。口腔には甘さを感じ、優しい酸と僅かな辛さを伴ってスッとキレてゆきました。美味しかったので、もう一度グラスに注いだ次第です。
結人純米吟醸生 流輝初搾り生
続いては群馬県前橋市の柳澤酒造が醸す『結人純米吟醸生酒あらばしり』の吟醸香と微発泡の滓の旨味に感動していたら、ビールで乾杯の二人も日本酒に参戦です。4人で同じく群馬県藤岡市の松屋酒造『流輝純米吟醸初搾りおりがらみ生』を頂き、山田錦・五百万石・酒こまちの配合の妙による、強い甘さと強めの酸味を共有しました。N氏が発した「これは旨い!」が全てを物語っています。
特純ささまさむね 十六代九郎右衛門
手取川純米生原酒 豊盃 ん
嘉美心冬の月 ほしいちフォレスト
4人で怒涛の日本酒呑みが始まりました。2020年のランキングの次点のお酒で、福島県喜多方市の『特別純米ささまさむね生酒』、長野県木曽郡の『十六代九郎右衛門山廃美山錦13生原酒』、日本酒クラブで披露した石川県白山市の『手取川純米生原酒』、青森県弘前市の三浦酒造が醸す『豊盃 ん 純米酒』、岡山県浅口市の嘉美心冬の月シリーズで100本に1本でるツキを呼ぶお酒『嘉美心純米吟醸生酒冬の月』、長野県大町市の伝統的な山廃造りと異色のラベル市野屋『ほしいちフォレスト山廃仕込み特別純米原酒』を頂き絶好調。酒杯は止まる事を知りません。広島の代名詞『純米吟醸 雨後の月 無濾過生原酒』を呑んだ後に頂いたのが、宮城県栗原市の萩野酒造が醸す『萩の鶴特別純米しぼりたて無濾過生原酒』でした。主力酒は『日輪田』と『萩の鶴』。ラベルにメガネと肩ラベルにランドルト環でお馴染みの『メガネ専用』も醸しています。
萩の鶴しぼりたて
酒米は宮城の食用米のひとめぼれとササニシキを60%まで磨き、酵母は真澄酵母とも云われ華やかな香気の協会7号酵母を使い、仕込み水には奥羽山脈の栗駒山の軟水を使い、日本酒度+3、酸度1.8のお酒です。グラスに注ぐと酒色はしっかりと濁り、濁り酒特有の香りが華やかに。口に含むとピチピチ感が舌先に。滓がらみの米の旨味がフレッシュに口中に巡ります。酸は優しく辛さはさほど感じません。お代わりをして頂きました。
亀泉純大吟亀の尾 特純Beppin
その後、高知県土佐市の『亀泉純米大吟醸亀の尾』を呑んだところでラストオーダーが掛かり、シメは山形県の『純米吟醸Beppin DEWA33生酒』でしたが、物足りなさを感じたN氏が注文したのが、埼玉県南陽酒造が醸す『花陽浴純米吟醸美山錦無濾過生原酒おりがらみ』でした。こりゃスゴイ‼。
花陽浴美山錦おりがらみ
このお酒は、埼玉県羽生市にある創業が明治三年の南陽醸造が醸しており、『十四代』『而今』と並ぶ入手困難酒の三本指に入る一つです。旨さは天下一ですが250石と造る量が少ないため、入手困難のお酒となっています。酒蔵では定価での直売も行っているのですが、販売当日は当然行列となるそうです。
『花陽浴純米吟醸美山錦無濾過生原酒おりがらみ』は酒造好適米の美山錦を使い、酵母は自社培養酵母。利根川水系の伏流水(軟水)を井戸水から汲み上げ醸しています。酒色は薄っすらと滓がらみで、香りは華やかな果実香。口に含むと果実のようにジューシーで、甘酸っぱい酸も果実のよう。仄かな辛さと相まってバランスよく旨味を讃えます。今年のランキングに入るお酒だと確信しました。
ノリの良い女将さん
三人と店の前で分かれましたが、未だ呑み足りない三人は、きっとどこかに流れたに違いありません。ジジイの私はもちろん、足腰の立つうちにタクシーで帰宅いたしました。ありがとうございました。♪
\(。・_・。)ノ