2021年12月13日月曜日

弟と語る、呑む『森の風 秋津穂507純米無濾過無加水生酒』

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八戸市が誇る八戸酒造は『陸奥八仙』で人気の酒蔵ですが、今年は世界酒蔵ランキングで全国の有名酒蔵を抑えて、とうとう日本一に輝きました。第二位は『紀土』の平和酒造(和歌山)、第三位は『蓬莱』の渡辺酒造店となりました。因みに、昨年は第一位が渡辺酒造店、第二位八戸酒造、第三位は『』の清水清三郎商店でした。インターネットで検索してみて下さい。上位を獲得し続けると云う事は、単純に万人が呑んでも美味しいお酒なのだと思っております。八戸に生まれてラッキ~!!。

さて、先日弟が2ヶ月ぶりにお酒を御相伴にやって参りました。弟は米焼酎で私は日本酒を勝手気ままに手酌で酌み交わします。子供たちの話や仕事の話など尽きることが無く、四合瓶が空になるまで懇親を深めましたが、当日の懇親のためにと弟が持参してくれたお酒が森の風 秋津穂507純米無濾過無加水生酒でした。



風の森507  無濾過無加水




裏書をどうぞ  酒色は透明

このお酒は享保四年(1719)創業で、日本酒発祥の地、奈良県御所市の油屋酒造が醸しており、元々慶長年間に製油業を営んでいた当主が油屋長兵衛と名乗っていたのですが、享保四年に酒造業となっても屋号は変えずに現在に至っているのです。

また、酒蔵の近くには日本書紀にも登場した風の神を祭る「風の森神社」があり、そこから酒名を頂いています。すべてのお酒を純米無濾過生酒にこだわって醸し、消費者にお酒の優劣を誘導する吟醸・大吟醸と云う表記をせずに、消費者の舌で好みのお酒を決めてほしいと自信満々の酒蔵です。

森の風 秋津穂507純米無濾過無加水生酒』の酒米は契約栽培米の奈良県産「秋津穂」を使い、酵母は醗酵力が強く華やかな香りの自社培養7号酵母、そして仕込み水は大阪と奈良の県境の金剛葛城山系より岩盤の下を流れてきた深層地下湧水の硬水を井戸から汲み上げて使っています。因みに酒名の『507』は、50%精米の大吟醸で7号酵母使用と云う意味です。

開栓すると発酵中を示す「ポンッ」と音がして、蛇の目に注ぐと微炭酸の細かな泡が、ぐい吞みの内側に張りつきます。お酒の色は仄かに琥珀…いや透明で、華やかな果実の香り。口に含むと舌にピリッと辛さを感じますが、直ぐにジューシーな味わいが覆います。上品な甘さと呑み込む際の酸味、キレもよく美味しいお酒でした。

焼酎派の弟には、今回、五所川原の立佞武多がラベルになったお酒を準備しましたが、美味しく呑んでくれたものと思っています。しかし、米焼酎は種類が少ないため、選択の余地があまり無く、焼酎メーカーの方々には焼酎ファンのためにも、もう少し頑張って銘柄を増やしてほしいと思っています。♪

(。・_・。)ノ