いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。また、今年も年末まで辛抱強くご覧頂き、心より感謝申し上げます。
とうとう今年最後の更新となりました。今年一年良く続いたものだと我ながら感心しております。これもひとえに、「見てるよ」「楽しみにしてるよ」と応援してくださっている方々のお力添えのおかげと感謝しております。来年のどこの時期まで頑張れるか、行き当たりばったりですがブログを更新したいと思っておりますので、今後とも暖かく見守って頂ければ幸いです。
さて、県内外はもとより関東方面からもお客が集まる八戸市の八食センターでは、年末が近づくと「酒蔵祭り」のイベントが開催され、多くの日本酒ファンで混み合います。今年も青森、岩手、秋田、山形県の蔵元が大集結し賑やかに開催されました。
入口の風景 所狭しと
いろんな酒が 蔵ランク1位八仙も
そんな目移りする中で、私が購入させて頂いたお酒は岩手県北上市に唯一残る200石の小さな蔵で、創業明治27年の喜久盛酒造株式会社が醸す『喜久盛 純米生原酒嫉み』でした。平成15年に四代目の蔵主が急逝し、30歳で蔵主となった五代目が、先ず行ったのは「純米酒を造る」と云う事でした。また、営業面では漫画家やデザイナー、ミュージシャン等とコラボし、商品開発やプロモーションをする事で販売強化に繋げ、独自の発展を遂げている酒蔵です。
そして今回のお酒は、五代目が東京のサンシャインシティで開催された日本酒フェアで、徳島県の三好菊酒造の蔵主と酒造りで意気投合し、酵母を交換して精米歩合55%の純米酒を造ろうとコラボが決定しました。
嫉み(そねみ) 画江戸川ずるこ
裏書をどうぞ 酒色は琥珀色
喜久盛酒造では酒米を岩手県産「ひとめぼれ」に、交換した「徳島県オリジナル酵母」で酒を仕込み、名前を『嫉み』とし、三好菊酒造では酒米を徳島県産「日本晴れ」、酵母は岩手県オリジナル酵母「ゆうこの想い」で仕込み『妬み』としました。この奇妙なネーミングの名付け親は2つの蔵主の共通の知人であり、ラベルのデザインを担当した江戸川ずるこさんで、『嫉み』は山里を疾る風神を、『妬み』は甘美に泣く雷神をイメージし製作したようです。
日本酒度-1、酸度1.3の『喜久盛 純米生原酒嫉み』を蛇の目に注ぐと、酒色は琥珀色で酸を感じさせますが、香りを利くと甘そうな気がします。口に含むと果物ジュースのように甘く、直ぐに濃厚な酸味が追いかけてきます。呑み込むと酸が咽喉に刺さるようにジワッときますが、スッキリとした味わいも口腔に残ります。甘いのに飲み飽きしないお酒でした。こうなると三好菊の『嫉み』も気になるところです。
喜久盛酒造のお酒のネーミングには驚くしかないものが多く、『タクシードライバー』や『ビクトル投げからの膝十字固め』、『電気菩薩』『死後さばきにあう』等々、どんな味か想像を絶するネーミングのお酒が揃っています。気になる方は蔵のホームページをご覧になって下さいね。
今年一年、応援頂き誠にありがとうございました。元日には恒例の、2021年「日本酒気に入りましたランキング」を発表致しますので、期待して下さいませ。それでは皆様良いお年を~。♪
\(。・_・。)ノ