先月、ライオンズクラブが主催する献血があり、私も参加させて頂き今回が丁度50回の節目となりました。立派な記念品(作家物の酒器)も頂戴して、65歳の献血可能満了日まで続ける意欲に拍車が掛かった次第です。
記念品まで
さて4月の初め、夜の街は誰も歩いていないらしいので、いつもお世話になっている「海ぼうず」さんに行ってきました。先ず電話で伺ったら、コロナの関係でお客様が殆ど来ないとの事で、3密に該当しない事が分かりました。私と相棒はいつものカウンター席に着座。乾杯のお酒は冷蔵庫から取り出した、高知県香美市で創業明治10年の(株)アリサワが醸す『純米文佳人』です。酒名の由来は、当地に約四百年前に実在した方で、「文の佳人」と呼ばれた詩歌・文学に秀でた女性がおり、その方をリスペクトし『文佳人』と命名したようです。
純米文佳人 裏書をどうぞ
この酒蔵の拘りは「無濾過」と「生貯蔵」で、活性炭素での濾過作業は香味を大切にするため敢えてせず無濾過に、また、生酒の風味が残るように火入れは1度だけで生貯蔵酒として-5℃で貯蔵しています。
『純米文佳人』の酒米は岡山県産アケボノを使い、清流物部川流域の清らかな水を仕込み水として、日本酒度+5、酸度1.6に醸しています。香りはあまり感じませんが、口に含むと鼻に抜ける爽やかな香りが強く、「エッ」と思ったほどでした。味わいは端麗辛口のお酒ですが舌にピリ感は無く酸味も少々。料理と抜群の相性で、お刺身が超美味しく頂けましたよ。
茨城の百歳 島根の出雲富士
秋田の山本 岩手の多賀多
続いて茨城県の『百歳夜桜漆黒特別純米生酒』、島根の『特別純米春の赤ラベル出雲富士』、秋田の『山本純米吟醸うきうき生酒』、岩手の『特別純米生原酒多賀多』と頂いて、次に選んだのは『福小町』を醸す秋田県湯沢市で創業は元和元年(1615年)の木村酒造のもう片方のエース、3代目の方のお名前を頂く『角右衛門特別純米生原酒直汲み』です。酒米は麹米に大粒で安定多収の「吟の精」と、掛け米にこれも多収で心白が大きい「ぎんさん」を使い、酵母は華やかな香で円やかな味わいの酵母「協会1801号」。そして雄物山系の伏流水により仕込んでいます。長期低温発酵による時間を掛けた丁寧な造りで、日本酒度-0.5、酸度1.3~1.4のお酒に仕上げました。
『角右衛門特別純米生原酒直汲み』をグラスに注ぐと少しトロミがかっていて、華やかな香りにも心が癒されます。口に含むといきなりジューシー&フルーティさがガツンときて、思わず「こりゃ旨い‼」と口を突きました。酸味はそれほど感じることなく、辛さも僅かに喉越しに感じるほどでした。これはランキングに入るなぁと思えるお酒でした。
開春備前雄町 今西備前雄町
鷲の尾白鷲 赤武結の香
その後も、島根の『開春備前雄町純米無濾過生原酒』、奈良の『今西純米酒備前雄町無濾過生原酒』、岩手の『純米酒鷲の尾白鷲』を頂戴し、ラストオーダーは同じく岩手の『赤武結の香NEWBORN純米吟醸生酒』で締めました。
この「海ぼうず」さんにさえ、私たちが店にいるあいだ他のお客は来ませんでした。そして、これだけ呑んでもあまり酔いが回らないのは、新型コロナに緊張しながら戴いているのが原因かと。やっぱりお酒は、たくさんの人たちの中でワイワイと、また心穏やかに楽しく呑まないとダメなんですねぇ。居酒屋の皆さん頑張って下さい‼。♪
\(。・_・。)ノ