2020年5月18日月曜日

『作(ざく)レギュラーシーズン3本セット』を呑む

 いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

1月に60歳の還暦となりました。私の干支は庚子(かのえ・ね)ですが、干支は十二支(じゅうにし)と十干(じっかん)を組み合わせたもので、全部で60パターンあり1周するのに60年掛かるため還暦と言うようです。

さて、今回のお酒は還暦のお祝いに頂戴したお酒第2弾で、三重県鈴鹿市で明治2年創業の清水清三郎商店が醸す『(ざく)レギュラーシーズン3本セットです。内訳として『(ざく)穂乃智純米酒』『(ざく)恵乃智純米吟醸』『(ざく)玄乃智純米酒』となっています。

古より京の都から伊勢神宮へのお伊勢参りの道中で呑む鈴鹿の酒はとても美味しいと旅人の間で広く認知されており、今でも鈴鹿川流域の川俣神社では毎年123日には「味酒祭(うまさけまつり)」が開催されているようです。

また、『』はSAKE COMPETITION2017の純米酒部門で1(作 恵乃智純米吟醸)2(作 玄乃智純米酒)を独占するという快挙を成し遂げ、関係者をアッといわせたそうで、若き伊勢杜氏の力量の高さを知らされました。

作 穂乃智  裏書には屋号も

酒色は透明

そんな『3本セットの中から、先ず最初に頂戴したのは『作 穂乃智 純米酒』です。このお酒は、2017KURA MASTER純米酒部門で720銘柄の中でプラチナを獲得しています。酵母は協会1401の別名金沢酵母で、フルーティな吟醸香で酸の生成が少ない酵母です。何といっても米の旨さを伝えるために作られたお酒なのです。

利き猪口に注ぐと香りは穏やかで、口に含むとこちらも舌にピリ感は無く、淡麗辛口で酸味もしっかり伝わりスッキリとした味わいにキレも抜群で米の旨味が伝わりました。

作 恵乃智  裏書に酵母が

こちらも透明

次に頂いたのは『作 恵乃智 純米吟醸』でした。酒米は「みえのゆめ」で60%まで磨いています。鈴鹿山脈の清冽な伏流水を仕込み水に使い、自社酵母で醸します。

利き猪口に注ぐと酒色は透明で、フレッシュ感のある香り。口に含むとピリ感は無く、先ず甘さを感じ辛さや酸味は後から舌の奥にジワーっと続きましたが、スッキリとしたキレと旨味を十分に味わいました。

作 玄乃智  精米歩合60%

蛇の目がクッキリ

最後に頂いたのが『作 玄乃智 純米酒』です。以前紹介させて頂いた『作プロトタイプG純米無濾過槽場直汲み』の『』は、この玄乃智の醪を使った事から来ており、玄人好みというところから名付けられています。酒米は「みえのゆめ」を使い、泡の少なく華やかな香りの協会701号酵母で造られたお酒は、2018KURA MASTER純米吟醸酒部門でこちらもプラチナを獲得しており、日本酒度+4、酸度1.8のお酒です。

香りは爽やかで仄かにフルーティ。口に含むと先ず嫌みの無い優しい酸味が。呑み込むと咽喉の奥がヒリヒリとしますが、辛さはあまり感じないままスッとキレてゆきました。米の旨味が伝わり、数多の鑑評会で選ばれる味だと思い知らされました。

今回の『』は、20歳の甥から頂いたお酒で、生まれた頃から成長を見守っていましたが、もう20歳とは私もジジイになる訳です。私ごときに日本酒をくれる様な人間に成長するのは、本人の資質はもちろんですが義兄と奥様の教育の賜物でしょう。感謝の気持ちで有難く、有難く呑ませて頂きました。♪

(。・_・。)ノ