昨年の1月末に初めて「酒のあで雪見列車」のツアーに参加させて頂きました。因みに「酒のあで」とは酒の肴の事で、列車で車窓より雪景色を見て、それを肴にお酒をという企画なのです。風流ですねぇ。今年もご案内を頂き社員3名ウキウキと参加致しました。前回も日本酒を持ち込ませて頂きましたが、列車内で配られたお酒では物足りない我々が、今年持ち込ませて頂いたお酒が『穏(おだやか)純米吟醸無濾過生』と『豊盃純米しぼりたて無濾過生原酒』でした。
八戸駅にて 雪っ子と
2月初旬、三沢の星野リゾート青森屋と青い森鉄道がコラボしたイベント「酒のあで雪見列車」は、11時45分三沢駅発の列車で、青森屋に宿泊した観光客を含み40名の参加者が乗込みました。地酒と酒の肴となる珍味やお寿司の入った折を頂戴し、はやる気持ちを抑えて出発の時を待っていると、列車は静かに動き出しました。
配布された「あて」 祭り囃子隊
穏無濾過生 3人で
今回の乾杯に準備したのが『穏純米吟醸無濾過生』で、今は日本一の酒どころ福島県の郡山市で創業正徳元年(1711)の仁井田本家が醸しており、主力酒は『金寶』で、屋号の「寶来屋」から取っています。この蔵は、全国に先駆け全てのお酒を農薬や化学肥料を一切使わず、且つ純米酒だけを造っており、体に優しい日本酒です。酒名の『穏』は、お客様方が穏やかでありますようにとの願いがこもっているようです。
酒米は美山錦で醸造用乳酸を一切使わず、自然派白糀酒母を使い、蔵の敷地内にある「竹の内の井戸」から汲み上げた軟水で仕込みました。香りはフルーティで口に含むとジューシー&フルーティな味わいで、酸味はほぼ感じません。舌にピリ感も無く、呑み込む際に、喉の奥が少し熱くなりました。
豊盃しぼりたて 車内で陸奥八仙
2本目の日本酒は、観光客250万人を数える「日本一の桜」弘前公園のすぐ近くで昭和5年創業の三浦酒造が醸す、豊盃といえばこのお酒『豊盃純米しぼりたて無濾過生原酒』です。
酒米は青森県の造った酒造好適米の華吹雪を使用し、酵母は自社酵母、仕込み水は軟水で、津軽富士といわれる岩木山の伏流水で醸し、日本酒度+1、酸度1.8と酸度が高めのお酒です。
香りは仄かに酸の香り。口に含むと仄かにフルーティですが無濾過の味わいが舌に感じます。呑み込むと爽やかな酸味と辛さが一緒に咽喉にやってきました。米の旨味を上手に引き出したお酒でした。
一応、気持ち的には、列車は厳寒の吹雪の中を走り、暖かな車内で冷たく美味しい日本酒と肴を頂くのが一番うれしいのですが、今年は暖冬のせいで殆ど雪が積もっておらず、13時14分に青森駅へ到着し解散となりました。帰りの列車で私たちは三沢駅を通り八戸まで向かうのですが、一般乗客が乗り込んできた中に、真っ昼間から結構酔っている男3人。車掌さんに注意されながら(話声がデカイ‼)十分に気まずい雰囲気で帰ってきました。♪
\(。・_・。)ノ