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10月18日(金)に「第19回小幡建設日本酒クラブ定例会」を開催致しました。場所はお馴染みの食べ放題「熊八珍」です。今回も女性会員4名とともに、合計18名の多くの方々に御参加頂き、6種9升のお酒でスタートしました。
十四代大吟醸 裏書をどうぞ
乾杯のお酒は、入手困難の大代表といわれる山形県村山市の高木が醸す『
十四代 酒未来純米大吟醸
』です。驚きましたか?。高木酒造は元和元年(1615)創業で、主力酒は『朝日鷹』でしたが、平成6年に十五代目の杜氏の高木顕統(あきつな)さんが、初めて造ったお酒に命名したのが『十四代』でした。当時は未だ新潟の『越乃寒梅』を筆頭に『久保田』『田酒』等の端麗辛口のブームでしたが、それに逆行したフルーティなお酒を醸して、その地位を不動のものとし今に至っています。
酒米は「山田錦」を麹米に、「酒未来」を40%まで磨いて掛け米に使い、仕込み水には蔵内にある「桜清水」と呼ばれる井戸から、葉山山麓の伏流水を汲んで醸しています。
グラスに注ぐとトロッとしたとろみを感じます。香りはフルーティで、香量も多く感じます。口に含むとフルーティ&ジューシーで、甘みも強く華やかな味わい。呑み込むと仄かな酸味が口に残りました。参加者たちは珍しさからの驚きの喚声から美味しさへの歓声に変わり、皆様から賛辞を頂戴しました。
グラスに十四代を 吾有事無濾過
2本目は山形県鶴岡市、奥羽自慢株式会社の『吾有事(わがうじ)純米無濾過生原酒』です。もともと『奥羽自慢』を作っていた享保9年創業の佐藤仁左衛門酒造場が前身ですが、後継者不足と経営難が相まって休業。それを楯の川酒造が再建に向けて支援し、平成29年より新体制で造ったお酒が『吾有事』でした。
『吾有事』は、曹洞宗の開祖である道元禅師の言葉で、自分の「存在」と「時間」との一体感を表す意味が、酒造りも同じように自身や時間を忘れて向き合っているという意味合いから名付けています。
酒米は出羽燦燦で、香りが高く酸の生成が少ない山形酵母を使い、井戸水を仕込み水にして醸した、日本酒度±0、酸度1.4のお酒です。香りは果実のようで、口に含むとフルーティ&ジューシー。甘さがありますが爽やかな酸味を強く感じました。それもこれも前酒の『十四代』がフルーティ&ジューシーだったからで、口開けに頂くと甘さと酸、辛さのバランスが良いお酒だったと思います。
天明ちょいリッチ 裏書もどうぞ
3本目は『天明亀の尾ちょいリッチ純米大吟醸無濾過原酒』で、福島県河沼郡で創業は明治37年の曙酒造合資会社が醸しています。名前の通りに酒米は亀の尾を掛米にして、麹米は山田錦という贅沢この上ない造りで、酵母は華やかな香りが特徴の自社酵母NATSUKIです。日本酒度は-1、酸度1.8の1回火入れの生貯蔵酒ですね。
酒色は透明で香りはフルーティな吟醸香。口に含むと先ずジューシーさを感じ、米の甘さも十分にあって辛さや酸味は穏やかでした。この味わいは「ちょいリッチ」なんて代物ではなく、「だいぶリッチ」ですねぇ。
差入れの農口 裏書をどうぞ
ここで、本日欠席しているA氏からの極上の差し入れのサプライズ酒が登場。それは『農口尚彦研究所プレミアムヌーボー無濾過生原酒』で、日本酒好きなら農口尚彦さんの名前を聞いたことがあると思いますが、平成27年に農口酒造を引退し、石川県小松市の農口尚彦研究所で杜氏を務め「現代の名工」にも選ばれている方が造ったお酒です。
酒米は五百万石で醸造アルコールを使っており、一般的にいうアル添酒です。しかし、アルコール度数が18%っていったい‥?。それが「日本酒の神様」ともいわれる農口杜氏にかかると、辛口のボジョレーヌーボーワインのような味わいに変えてしまいます。
香りは華やかで上品。口に含むと米の味わいというより、熟成したワインの酸味と少しの渋みも感じます。口腔には僅かの辛さを置いたままスッと切れてゆきました。「日本酒の神様」のお酒は若輩達には衝撃的だったかも。
会の長老たち (右)乾杯発声のK氏
いつも仲良し 日本酒通のふたり
こっちも日本酒通 社長3人衆
T氏もお酒に詳しい 私はマイペース
これで小幡建設日本酒クラブの前半戦は終了です。次週のブログは後半戦となり、まだまだ美味しいお酒が出てきます。乞うご期待!。♪
\(。・_・。)ノ