今年で5回目となる高善酒店主催の「心温まる銘酒の会」が9月2日開催されました。一昨年は「八戸ポータルサイトはっち」、昨年は「デーリーホール」、そして今年は、八戸パークホテルでの開催で段々にステップアップしているようにも感じます。今回も小幡建設日本酒クラブ会員4名で参加させて頂き、「酒門の会」を代表する酒蔵が持ち込んだ、自慢の日本酒を頂きました。地元青森県からも『豊盃』や『陸奥八仙』のほか、県外からは福岡県の『美田』や『庭のうぐいす』、滋賀県の『喜楽長』、山形県の『麓井』、秋田県の『ゆきの美人』、石川県の『益荒男』などなど今年も多くの酒蔵が参加しています。胸が高鳴る~!!。
山口酒造場 庭のうぐいす 鹿野酒造 益荒男
大澤酒造 明鏡止水 日本酒蔵部の面々
チケットと交換に小さなカップを頂戴した私は、早速、昨年お世話になった御担当者がいる三重県名張市の瀧自慢酒造のブースへ伺い、平成の名水100選の「赤目四十八滝」の伏流水で伊賀産山田錦を45%まで磨いて仕込んだ『瀧自慢純米大吟醸』を頂戴しました。このお酒は、伊勢志摩サミットのワーキングランチ乾杯酒として選ばれています。香りは吟醸香が華やかで、口に含むと雑味が無くフルーティ。日本酒度+4、酸度1.2で適度な酸味と辛さもあり一段高いレベルのお酒でした。声を掛けたら憶えてくれていましたよ~。
瀧自慢のお兄さん 明鏡止水の35%磨き
出店した酒蔵を全部制覇する野望とともに順に巡りましたが、『瀧自慢純米大吟醸』に続いて気に入ったお酒は『明鏡止水純米大吟醸磨き35』でした。長野県佐久市の大澤酒造が醸す有名なお酒で、酒米は兵庫県東条町特A地区山田錦を使うのですが、惜しげも無く35%まで磨いています。蓼科山の伏流水(硬水)を使い低温発酵させ槽で丁寧に搾っている、日本酒度+3、酸度1.7の大吟醸です。超高価なのでカップの底に1cmほどしか注いでもらえませんでしたが、香りは上品な吟醸香が薄っすらと。フルーティさと酸味が合体しており、咽喉越しで辛さも主張します。2015年は40%だった磨きを現在35%にしているのは、旨さを追及しているからなのでしょう。
謎の美女と日本酒倶楽部員 あずまみねの御担当者と
私的な当日の第一位は、山田錦を45%、35%磨き込んだお酒を抑えて『あづまみね純米吟醸美山錦生原酒無濾過中取り』でした。岩手県紫波町の創業天明元年(1781年)、合名会社吾妻嶺酒造店が醸しており、酒米は美山錦を50%まで磨き、東根山を源流とする伏流水(軟水)で仕込んでいます。香りは仄かにフルーティで、口に含むと生酒特有の旨さが美山錦の旨味を乗せてやってきます。ジューシーさと酸味が合体しキレもしっかり。年間5百石の少量生産で丁寧に造っているのが味わいで分かりました。
カップは小さいのに、全ての蔵を廻っていたら酔いも深くなり、日本酒クラブの人たちと又の再会を祈念してお別れし、パークホテルから家まで走って帰りました。・・・それも皮靴で。♪
\(。・_・。)ノ