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以前、立ち寄った酒屋さんで、美味しい日本酒が二千円で飲み放題の「海ぼうず」という居酒屋を知っていますか?と聞かれました。それ以来、「海ぼうず」が気になっていたのですが、ようやく念願が叶い先日マラソン仲間のS君と一緒にお邪魔できました。仲間とは言っても、マラソン歴は私より遥かに長く、しかも春から秋まで数々の大会に参加して「走りを楽しむ」、別の次元の人です。
「酒と肴と男と女」 中段・下段が飲み放題
早速、乾杯のお酒を捜しに冷蔵庫の中を見渡すと・・イヤ見渡す必要も無く眼前の『新政No6R-type生酒』をチョイス。S君はビールで、私は『新政』で乾杯です。皆さん、二千円で飲み放題で、『新政No6R-type生酒』はあんまりですよねぇ。凄すぎる~!。
秋田市にある新政酒造株式会社の創業は1852年幕末の頃、米問屋の佐藤卯兵衛が酒造りを始め、五代目が協会六號酵母の抽出に成功し、今では酒蔵に棲む六号酵母により美味しいお酒を醸す『新政』となっています。グラスに注ぐと果実のような香りが仄かに。口に含むと無濾過の味わいに果物の様な甘さが混じり合い、まるでアウスレーゼのワインの様でした。
新政はなかなか買えません しかもこんな立派な酒を
続いて『萩の鶴特別純米生原酒』は蔵人全員がメガネを使用しているので、メガネの人専用の日本酒を造ったのですが、私も老眼鏡を掛けながらなのでセーフ。こだわりは10月01日の「メガネの日」に合わせて発売されたお酒で、宮城県の銘酒『日輪田』を世に出した、宮城県栗原市の萩野酒造が奥羽山脈は栗駒山の軟水により醸しているお酒です。グラスに注ぐと白く濁り、立ち香はフルーティで華やかな香り。日本酒度+4が嘘のように甘さとジューシーさを備えている美味しいお酒でした。
遊び心のあるラベル 白く濁っています
次は『花巴酵母無添加「水もと純米」無濾過生原酒』。こちらは千本桜で有名な奈良県吉野郡の美吉野醸造が大峰山系の伏流水を井戸から汲み上げ、酒造好適米「吟の里」で醸しました。日本酒度が-8と大分甘口のお酒ですが思ったほどの甘さは感じず、酸味との協調がお酒をビシッと引き締めているのでしょう。これもまた美味しいお酒でした。通常の日本酒は、蒸した酒米に麹米と水を混ぜて乳酸菌を呼びますが、この銘柄の「水もと純米」は、蒸した酒米に生米と水を加え乳酸菌を呼ぶという、室町時代から続いていた古くからの手法で今も醸しています。
華のあるラベルで 酵母無添加の訳は
続いては『東洋美人雄町IPPO』。山口県萩市で1921年創業の株式会社澄川酒造場で醸しています。この蔵は2013年の豪雨で被災し、代々伝わった歴史的な家屋や道具類まで浸水しましたが、多くの方々の手助けで酒造りが復活した時を契機に、原点に戻った『東洋美人』を造り上げました。
蔵元は山形の『十四代』で修業して、おいしいお酒の造り方は習得済みという事で、期待度は高まります。麹米に山田錦、掛け米に雄町の正統派強の酒造好適米を使い、日本酒度は±0、酸度は1.5と甘めのお酒でしょうか。香りは薄っすらとフルーティ。口に含むとややジューシーさを感じますが、優しい辛さと酸、そして仄かな甘さがハーモニーを奏で、口腔に旨味を残してスッと切れてゆきました。
一度は呑んでみたかった 原点からの一歩です
まだまだ頂戴しお酒は勧みましたが、自家製塩辛も超美味しくてお代わりした程です。あまり日本酒は・・というS君も『陸奥八仙【赤】無濾過生原酒直汲み』を呑んで大満足。未だ大切に持っているんですねぇ、こんな凄いお酒。こんなに美味しい日本酒が揃い、しかもお手頃な単価の居酒屋さんを発見できて、超うれしい気持ちで家に帰りました。また行きたい・・。すぐに行きたい・・。♪
\(。・_・。)ノ