2016年10月31日月曜日

再会の時『モダン仙禽無垢 中汲み無濾過原酒瓶囲い火入れ』

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八戸では最低気温が5°と毎日寒い朝を迎えていますが、我が家の草花は元気にそしてきれいに咲き誇り癒しを与えてくれています。狂い咲きでしょうかイチゴも実を付けておりヨーグルトに入れて食べました。

今も朝顔は朝から夕方まで咲き  ガザニアもたくさんの花を

さて先日、高校の同期2人とお酒を御一緒する機会があり、私が自信満々で段取りをしてお迎えしたのが「酒と肴と男と女 海ぼうず」さんでした。日本酒の品揃えに満足して頂けると思い、胸を張ってこのお店を予約した次第です。

 毎回の3階は立派なお酒   1階2階も素晴らしい

S君とは小、中、高校と同じ学校に通った幼馴染で、仙台が本社の大きい会社に就職して、今では本社勤めのため自宅もあちらに購入し、羨ましくも仙台人となっています。

もう一人のM君は高校で同じ部活に入り、最後の高校総体まで一緒に楕円のボールを追いかけました。会社は盛岡にあり新幹線通勤しているようです。因みに前述のS君とM君は高校で同級生でした。

やっと叶った再開の乾杯は二人が生ビールで私は日本酒を。長かった時間を埋めるように話が弾みました。

乾杯は、栃木県さくら市の株式会社せんきんが超軟水で醸す『モダン仙禽無垢 中汲み無濾過原酒瓶囲い火入れ』でした。前回、このお店で「亀の尾」を頂きましたが、それがまた旨くて旨くて、うれしい会の乾杯酒に決めた次第です。「仙禽」とは仙人に使える鶴の事だそうで、縁起の良いお酒でもあります。

これが仙禽と読めるか  あぶくまも美味しく

香りは華やかで、口に含むとパッとジューシー&フルーティ。繊細な酸味と甘さを感じますが、呑み込んだ後でジワッと辛さがやってきます。「無垢」は金銀のように混じりけが無いという事で、仕込み水の水脈で酒米を育て、他所の米と混じらない拘りを持って醸しています。

宮寒梅三米八旨   吟望天青純米おりがらみ

あれやこれやと頂き、最後には一度は呑んでみたかったお酒『天青 純米酒吟望 おりがらみ』をチョイス。神奈川県茅ケ崎市で明治五年創業熊澤酒造株式会社が醸すお酒で、近年知名度がグングン上昇中の『天青』は、中国の故事「雨過天青雲破処」のように、突き抜けるような涼やかさと潤いに満ちた味わいを目指しているそうです。日本酒度+4、酸度1.9はバリバリ辛口を連想させますが、実際に口に含むと「おりがらみ」の濃い目の味わいにややジューシーな旨味があり、辛さはさほど感じません。酔ったからかなあ・・。キレが良く「イカの塩辛」にも力負けせずに美味しく頂けました。

高校を卒業してもう40年になりそうです。お互いに年はとったものの、話をしていると、ふと高校時代に戻っている自分がいて、あれから何も変わっていない様にも思えます。単にオメデタイだけかも知れませんが、あの瞬間の3人の周りの空間は確実に高校生の時代にタイムスリップしていました。懐かしい顔ぶれは、またの再会を誓って店を後にしました。♪

(。・_・。)ノ

2016年10月24日月曜日

現場研修会のお土産は『百春特別純米無濾過生原酒』


 
 
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 先日、鉄道会社の現場研修会があり、かれこれ4回目の参加となりましたが新沼謙治の故郷の大船渡まで行ってきました。彼の地では震災復興の工事が今も盛んに行われているのですが、震災の規模も大きかったため、復興にも多大な時間と費用を伴っています。

 震災を忘れない様にと献身的な「語り部」の方々より貴重なお話を聞いたり、巨大な防潮堤建設現場も見学しました。また利便性を高めるための新道建設に付随する鉄道を跨ぐ橋の近接工事も説明を受けながら見学しました。岩手県沿岸部は壊滅的だったため、なかなか進まない復旧復興の大変さを痛感しました。

防潮堤は14mで    跨線橋橋台現場見学

 現場の研修を終えて向かった先は岩手県大船渡市の「大船渡温泉ホテル」でした。2年前に新築された建物は、海沿いでしたが高台にあり津波を警戒した場所に建てられています。大船渡湾を望む露天風呂で疲れを癒し、懇親会では約30人全員にお酌させて頂き、同業者の皆様方とも大いに懇親を深めました。

大船渡の語り部の方    ホテル一の前で

研修会は盛岡駅前に戻り解散したのですが、私はその足で駅前の坂本酒店さんに寄り、八戸では購入できないお酒を探しました。そこで出会ったお酒は、店の若奥様イチオシ、『百春特別純米無濾過生原酒』です。このお酒は岐阜県美濃市の安永元年(1722)創業の株式会社小坂酒造店が醸しており、酒蔵曰く「うだつの上がる酒」との事ですが、うだつはもともと防火壁として建物の両端に掲げたもので、このお酒を呑んでいればうだつが上がるのでしょうか。また、数年前には茨城の酒蔵の超ベテラン杜氏を招き、従来のお酒の味を一新しており、その味わいを後継者の杜氏が受け継いでいるようです。

坂本酒店さんの冷蔵庫   いろんなお酒が

さて、富山県産雄町で醸し日本酒度+2.5、酸度1.5の『百春特別純米無濾過生原酒』をぐい呑みに注ぐと香量が多く、華やかな洋ナシのような果実系の香りがドーンとやってきて、細かな滓も見え旨味をそそります。味わいは完熟フルーツの様な甘酸っぱさを感じ、その後で酸味と辛味と旨味をバランスよく感じる事ができます。キラメク酸味とでも言うのでしょうか。呑み込んだ後で仄かな渋みがやって来てジワジワ感に繋がります。あまり呑んだことの無い味わいのお酒でした。うーんこいつは旨い!!ランキング入りは確実ですねぇ。

これが百春だ !!   これで百春と読みます

裏書を読んで下さい  透明でも滓が見えます

次回の研修会はどこへ行こうかと幹事さんが悩んでいましたが、できる会社のできる担当者は仕事が早いと思った次第です。暮から正月に入り、すぐにまた暮の準備とは、桂歌丸の落語のマクラのようですが、並みの人にはマネできません。また来年も是非参加したいと思います。♪

(。・_・。)ノ

2016年10月17日月曜日

地酒で乾杯!!『特別純米会津中将ひやおろし』


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待ちに待った101日は「日本酒の日」です。毎年「八戸ポータルミュージアムはっち」においてお酒のイベントがあり、今年も『第5回 日本全国地酒で乾杯!』に小幡建設日本酒クラブ会員7名で参加させて頂きました。この企画は「地酒研究会はちのへ」様が2012年より主催しており、今年は【八戸横丁月間「酔っ払いに愛を2016」】の企画にコラボしているようです。

  市長も参加で乾杯    日本酒クラブ会長はお手伝い

今回のイベントでは、前月の「心温まる銘酒の集い」に参加できなかった会員の方々も多数参加され、盛り上がった事は言うまでもありません。今年は参加者がハンパない大勢が建物内に溢れ返っており、お酒やつまみを買うにも行列が並び、その盛況ぶりがうかがえました。

  岩手のお酒      秋田県のお酒

  宮城のお酒      山形のお酒

  福島のお酒      青森は陸奥八仙

乾杯酒は福島県の『特別純米会津中将ひやおろし』を選びました。会津若松市の寛政六年(1794)創業、鶴乃江酒造()が醸すお酒です。現在は七代目が蔵主を務める350石ほどの酒蔵で、会津中将とは松平容保公を指しています。立ち香は仄かにフルーティさもありますが、「ひやおろし」なので辛さと酸味のコンビネーションを期待し、一口目を頂きました。微かなジューシーさを感じますが酸味が顔を出し後味に辛さを残し切れていきます。甘さと酸味と辛さがバランスよく纏まっているお酒でした。

  日本酒クラブの面々と  新会員も募集中

その後も次々と各蔵のお酒を美味しく頂戴し、全蔵を制覇することができ、他の会員方も満足して頂いたようです。昨年は8時の乾杯の時刻には、肝心のお酒が売り切れて無くなっており空のコップで乾杯しましたが、今年は地酒を多めに準備した様で、まだまだ供給していました。しかし、私の手元のチケットが無くなってしまい、そそくさと撤収致しましたが、今年の人気No1はおいらせ町の桃川株式会社でした。おめでとうございま~す。♪

(。・_・。)ノ

2016年10月10日月曜日

「新蕎麦の会」に『富久長ひやおろし純米吟醸 秋櫻』


 
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やっと新蕎麦の季節がやってきました。年内は現場で多忙のため青森蕎友会の蕎麦打ちには残念ながら参加できない状態でおり、手順などを忘れてしまわないかが本当に心配でなりません。しかし、今回も会員同士の親交を深めるための「新蕎麦会」と銘打った懇親会にはしっかりと参加させて頂きました。

今回の「新蕎麦会」にも沢山の日本酒が持ち込まれましたが、私が準備したお酒は広島県広島市で明治元年創業の株式会社今田酒造本店より、『富久長ひやおろし純米吟醸 秋櫻(日本酒度+3、酸度1.6)でした。この蔵では、幻といわれる「八反」系の酒米を復活させており、『秋櫻』は「八反錦」100%で醸しています。軟水で仕込み、瓶のまま火入れし10ヶ月を掛けて熟成させています。

「秋櫻」でコスモスです  お酒の色はほぼ透明

八仙・浦霞・秋櫻・田酒  今年の鑑評会金賞「桃川」

開栓すると立香は華やかさを感じます。Y会長の乾杯の音頭で口に含むと予想していたジューシーさは無かったのですが、フレッシュな酸味に旨味で、口腔にはジワジワ感はありません。コップに注がせて頂いた皆さんから「美味しい、辛口だけども吞みやすい!!」と言って頂き、思わずニンマリ。後味もスッキリと切れていき申し分のない食中酒でした。

御料理にはヒラガニも   出ました新蕎麦、いいぞ!!

当会に、宮城県の『純米吟醸生酒浦霞春酣(はるたけなわ)』が持ち込まれていたのですが、残念ながら常温で保管されていたため、甘酸っぱくなっており酸味が強調されたお酒となっていて本当に本当に残念でした。やはり日本酒は保管が命です。保管には最新の注意を払う事を再確認致しました。♪

(。・_・。)ノ

2016年10月3日月曜日

『天の戸 美稲・クラシックラベル《吟の精》仕込み・生』


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お陰様で当「日本酒パラダイス(酒パラ)」も、遊びに来たホロ酔いさんの数が30.000Pを超える事ができました。ひとえに足を運んで頂く皆様のお蔭と、心より感謝申し上げます。当ブログは私が定年になるまでは続けたいと考えておりますが、あと少しの間ですが御付き合い頂ければと願っております。

さて、今回ご紹介するお酒は、「秋田こまち」で有名な日本屈指の米どころ秋田県横手市にある大正六年創業、浅舞酒造株式会社の『天の戸 美稲・クラシックラベル《吟の精》仕込み・生』無濾過生酒です。この蔵の主力酒『天の戸』は、古歌にある【天の戸は静かに明けて神路山 杉の青葉に日影さすみゆ】の冒頭より頂戴した立派な名前です。また『天の戸』は日本書紀の「天の岩戸」のことで、お酒のラベルには薄っすらと勾玉があしらわれています。

美稲は誕生20周年   クラシックラベルです

このお酒は旭ヶ丘の「日本酒ショップくるみや」さんより購入したもので、酒米は「吟の精」を使い日本酒度-2、酸度1.7の甘口に仕上がったお酒ですが、そんなに簡単な味わいではありません。

利き猪口に注ぐと仄かな琥珀色で、香りはあまり感じません。口に含むとスッキリとした甘さが舌の上に広がる刹那、すぐに酸味が甘さを押しのけて一面に広がり、僅かの辛さもやってきます。呑み進むと酸味のせいか舌がヒリヒリ、唇がヒリヒリしますが、甘さと酸味の重複が快感になり、何度も繰り返し米の旨味を味わう事ができました。

裏書には情報満載   仄かに琥珀色で

秋田は『新政』が群を抜いて入手困難酒となっていますが、『雪の茅舎』や『白瀑』、『高清水』に『刈穂』『飛良泉』などなど美味しい日本酒がキラ星のようにある地で、東北でも指折りだと思っています。♪

(。・_・。)ノ