2016年8月29日月曜日

『純米大吟醸田酒山田穂』『純米大吟醸田酒短稈渡船』をセットで

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お盆休みもアッという間に過ぎ、夏休みで帰省していた長男も名古屋へ帰ってしまい、賑やかだった家の中が急に寂しくなりました。室内犬のココアちゃんも遊び相手がいなくなり、つまらなそうにしています。

さて、いつもお世話頂いている加藤酒店さんより「『田酒(でんしゅ)』の手に入りづらいお酒があるけど如何ですか」と連絡が入り、青森県を代表する銘酒の別誂えを呑んで、この枠で紹介しなければ・・との使命感から購入を即決しました。それは『純米大吟醸田酒山田穂』『純米大吟醸田酒短稈渡船』の四合瓶のセットで、プレミアはついていないのにかなり高額です。

青森と言えば『田酒』  2本セットでござる

その『田酒』は青森市油川の株式会社西田酒造店で醸しているお酒で、日本酒ランキングでは常にベスト5に顔を出している、地元青森でも入手困難でプレミアがついているお酒です。酒名の『田酒』は「大切な米の獲れる大切な田んぼ」を尊重して命名したようです。今回は酒米の最高峰といわれる「山田錦」の、その親の酒米に注目し「山田穂」()「短稈渡船」()のそれぞれで仕込んでいます。

大吟醸田酒山田穂  大吟醸田酒短稈渡船

「山田穂」は、兵庫県の山田三郎氏が自身の田圃で、たくさん実をつけた大きな稲穂を偶然に見つけ、茎も固いため耐倒伏性に優れている事から、近隣に奨励し「山田穂」として承認採用されたものです。

今回頂戴した『純米大吟醸田酒山田穂』は、「山田穂」を40%になるまで精米して低温で仕込み、できあがったお酒を氷温で一年間じっくりと熟成させたもので、価格以上の価値があると思って頂きました。

凛々しい山田穂  色合いは透明っぽく

利き猪口に注ぐと少しとろみがあるような。香りは薄っすらとフルーティで、口に含むと優しく仄かな甘さを湛えており、舌の上で旨さが弾けます。ピリ感は無く、上品な甘さに包まれた辛さが、咽喉の奥でベールを脱ぐように優しくやってきます。『陸奥八仙』のようにインパクトはありませんが、「山田穂」から旨味の塊として大切に造って大切に保管したのが判るようなお酒でした。

下世話な話ですが、これが居酒屋ならばプレミア無しで1合3千円位でしょうか。当然プレミアがつくと1.52倍くらいの価格になり・・・。次回はセットの『純米大吟醸田酒短稈渡船』を呑ませて頂いて紹介します。♪
(。・_・。)ノ

2016年8月22日月曜日

爽やかな酸味の『山形正宗 夏の純米 花火ラベル 夜の部』

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工事の受注が増えるに従って、わたしも現場を担当する機会も増え、青森蕎友会の蕎麦打ちに最近は参加できなくなっております。しかし、皆様方の記憶から忘れ去られないようにと、夜の懇親会には参加させて頂いております。先日も「暑気払いの会」が、八戸では老舗の割烹「さんりく」で行われ、気合十分で乗り込みました。

  本日のお酒です      お料理も美味しそう

 Y会長の挨拶       お寿司も美味しく

今回、私が持ち込ませて頂いた日本酒は、山形県天童市の水戸部酒造が醸す『山形正宗 夏の純米 花火ラベル 夜の部』でした(夜の部って・・)。この酒蔵は「徹底した手造りで最高品質の日本酒を醸す」を基本理念として、無農薬にて山田錦、出羽燦々などの酒米を自給しています。このお酒は、茶色の遮光瓶に夜空に咲く大輪の花火をラベルにあしらっており、「夜の部」としています。「昼の部」は青い瓶に青空と大輪の花火となっており、どちらもスグに売り切れる希少なお酒です。

華やかな花火が目印  ブタの香取がカワイイ

山形正宗 夏の純米 花火ラベル 夜の部』は、自家栽培の山田錦を使用し、日本酒度+5、酸度1.4、アルコール度数は16度と、夏のお酒にしては本格的です。立香は仄かにフルーティですが酸の香りもします。Y会長の乾杯の音頭で口に含むと、フルーティさもあり+5の辛さは感じませんが、優しい酸味が前面に出ておりスッキリとした吞み口に仕上がっていて、後味には辛味がほんの少し。美味しさはかなりのもので、スグに売り切れは尤もだと感じた次第です。

いつも「イイネ」を頂戴するUさんともお会いする事ができ、お話しをさせて頂く機会にも恵まれました。今回も『純米大吟醸八甲田華想い40』をはじめ『特別純米豊盃』など、たくさんの日本酒が持ち込まれましたが、前回の「萬鱗」同様にあっという間に空瓶となりお開きに。会長さんたちに準備して頂いた手打ちのお蕎麦も美味しく頂戴し、大満足の「暑気払い」となりました。♪

(。・_・。)ノ

2016年8月15日月曜日

IWCでトロフィー『陸奥八仙大吟醸』


IWCでトロフィー『陸奥八仙大吟醸』

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今年、『陸奥八仙』の八戸酒造株式会社でIWC(インターナショナルワインチャレンジ)の大吟醸酒の部で最高賞(TROPHY)を受賞し、また吟醸酒の部門でも金賞と、いよいよ『陸奥八仙』の時代がやってきた感がありますが、先日、パークホテルにおいて同蔵主催の「陸奥八仙末広がりNIGHT」が開催され、小幡建設日本酒クラブ会長と参加させて頂きました。

当日本酒クラブからはN氏とH氏が参加されていましたが、総合司会は何と!!当会のマドンナのTさんが努められ、快活なアナウンスぶりで会場は癒しのムードに。やがて鏡開きとなって弊社社長(日本酒クラブ会長)も木槌を振るいます。

 弊社社長の雄姿     本日のお品書き

 冷蔵庫にビッチリと    トロフィー酒も

乾杯は陸奥八仙通の私も知らなかった、『陸奥八仙Brut2016 b-type』。まるでスパークリングワインいや、上等なシャンパンの様な味わいに、各テーブルから絶賛の声が上がっています。ワイン酵母で仕込んだ日本酒は、もう日本酒の域を超えて世界へ発信する意図も見え隠れしているようでした。

 Brut2016 b-type    見よ!この微発泡

乾杯も終わり、呑み放題のお酒が多種用意された会場中央のブースで、私は先ず『がんじゃ自然酒倶楽部純米吟醸無濾過生原酒』を頂いたのですが、気づいたら会長も同じお酒をチョイスしていました。八戸酒造で有志を募り、田植えから刈り取りまでを無農薬有機栽培で行い、そのお米を酒蔵が醸したものがこのお酒で、参加者には優先で渡されるお酒なので出回る量が少なく、このお酒を頂いた理由がそこにありますが、味わいもまた無濾過生の旨味にフルーティさジューシーさが相まってバツグンなのです。

 弊社社長と駒井専務    イケメン杜氏の駒井常務と

テーブルには『陸奥八仙【緑】ひやおろし特別純米』に続き、真打が登場します。ガーリックポークのローストトリュフ入りフォアグラのムース添えとともにやってきたのが、『陸奥八仙大吟醸(IWCトロフィー受賞酒)でした。香り、味わいとも世界一は頷けます。そんな美味しい日本酒を頂けるなんて、八戸に生まれて良かったと心から思った次第です。

 総合司会のTさんと    八戸酒造のお姉さんと

トロフィーの証が    日本酒クラブの面々と

初めて頂いたお酒がもう一種類あり、それが四川風麻婆豆腐に合わせたお酒の『陸奥八仙そーてるぬ(八仙的貴醸酒)』でした。貴醸酒とは米と水で仕込むところを、水の代りにお酒を使い醸します。貴醸酒は新政の『陽乃鳥』が有名ですが、『陸奥八仙そーてるぬ』の味わいは『陽乃鳥』に勝るとも劣りません。優しい酸味と甘さがベタつかず、すっきりとしているのですが味わいが濃く美味しさを持続させます。

和らぎ水を時々に頂いたため酔いも程々で味覚も最後まで感じる事ができ、いろんなお酒を美味しく味わえたのも収穫です。駒井社長様、専務様、常務様と同テーブルで御一緒させて頂いた感激もひとしおで、美味しさにインパクトを添える事ができました。♪

(。・_・。)ノ

2016年8月8日月曜日

盛岡坂本酒店より『今錦 真夏のたま子生酒』

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猫の額のような畑の野菜が次々と収穫されています。特に今年はズッキーニが今までにないくらいたくさん採れています。ミニトマトも赤くなり甘さも絶品ですが、大好物のゴーヤが早く採れる事を祈っています。

さて、梅雨空の6月に盛岡に出張した際に、駅前の坂本酒店さんより購入したのは長野県の『今錦 真夏のたま子生酒』でした。実は、この『今錦』は5月にも購入しており、『今錦 特別純米おたまじゃくし無濾過生原酒』という店主様お奨めのお酒でしたが、大切に家まで持って帰り、玄関のコンクリートに落として割ってしまった曰く付きの銘柄です。

  これが坂本酒店だ!    大型冷蔵庫完備

今錦 真夏のたま子生酒』を醸すのは、長野県上伊那郡中川村で創業明治40年の米沢酒造です。地元産のお米と南アルプスからの湧水、和釜での蒸米、酒袋・酒槽による搾りと、手作りの醸造を行っている数少ない酒蔵です。おたまじゃくしをラベルで強調するのは、地元の棚田の水が清らかという事を発信しており、今はシリーズ化もされています。

夏らしさ全開の瓶    涼やかな真夏のたま子

酒の色は微かに黄色く

今回頂く『今錦 真夏のたま子生酒』は、美山錦で醸し搾った無濾過生原酒を6月まで氷温貯蔵したものに加水して、18度のアルコール度数を夏用に16度にして日本酒度+1.5、酸度1.5に仕上げています。瓶も青くて清涼感が漂いますねぇ。ぐい呑みに注ぐと酒色は微かに黄色く、仄かに甘さを予感させる麹の香りがします。口に含むとピリ感は無く最初は穏やかに舌の上から咽喉に流れ込んでいきましたが、咽喉越しの際に熱さを感じるような酸と辛さ。最初のうちは大人しい味わいも徐々に辛口に思えてきます。

夏はビールをグイッと・・という方々もいらっしゃいますが、キリッと冷えた日本酒も良いものです。たくさん吞まれる方には「和らぎ水」をお勧めします。♪

(。・_・。)ノ

2016年8月1日月曜日

映画の後に『亜麻猫・改』と『裏死神純米大吟醸生酒』


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お世話になっている方より映画の御案内を頂き、716日に七夕で賑わう八戸の中心街にある「フォーラム八戸」へ日本酒クラブのTさんと行ってきました。タイトルは「カンパイ、世界が恋する日本酒」。ゲストに二戸市の『南部美人』の五代目蔵元の久慈浩介氏をお招きし、試飲会付きトークイベントも催されました。

素晴らしい映画でした    トークイベントも盛況

この映画は日本酒に魅せられた3人の男たちの挑戦と葛藤を描くもので、ドキュメンタリーとなっています。上映後には出演した内の一人、南部美人の久慈社長(蔵元)が映画のウラ話しや日本酒の魅力、海外進出について熱く語ってくれました。また、試飲会では『純米大吟醸南部美人』を頂戴しましたが、人気の銘柄だけあってさすがの旨さでした。香りは仄かにフルーティで軽い呑口にサッパリ・スッキリの切れ、そして辛さや酸味も少なく女性に好まれそうな味わいは二戸の至宝でしょう。今年のワインチャレンジでの本醸造酒部門トロフィ獲得はダテではありません。

豪快な蔵元と一緒に   冷蔵庫には夏の日本酒が

その後、「居酒屋海ぼうず」さんに御無沙汰していたので、挨拶がてら立ち寄りお酒を少し頂きました。乾杯のお酒は、秋田市にある新政酒造の『亜麻猫・改』を。東大卒の頭脳とクエン酸を多く含んだ白麹に旨味を出す黄麹、酒蔵に棲む最強の六号酵母、雄物川の伏流水で醸した『亜麻猫・改』は、酸味と甘さがブレンドされた重厚そうな香りが強く、口に含むと甘さを感じますが強めの酸味が調和して旨味を醸しています。後味に辛さのアクセントが付き独特の味わい、そしてバランスとなっています。

陽乃鳥に近い味わい   オシャレなラベルです

続いて目についたのが、島根県のほぼ中央、石見銀山の南にある大正11年創業の加茂福酒造株式会社が醸す『裏死神純米大吟醸生酒』です。当蔵は後継者不足もあり平成6年度より酒造りを杜氏から社員の手で行う体制に変え、機械化も進めて数年が経ちました。純米大吟醸の醪に圧力を掛けて搾ったのが『裏死神』となります。香りは微かにフルーティ。味わいはジューシーさを感じ軽快な吞み口です。甘さを感じて呑んでいると辛さが増してきてクセになる旨さでした。

死神なんて縁起の悪い

シメのお酒に選んだのはネーミングが目を引いたので、石川県金沢市の『無濾過生原酒すっぽんぽん』でした、すっぽんぽん。酒名は変でも香りや味わいは無濾過の正統派です、すっぽんぽん。このお酒は石川県産の五百万石を使い白山の伏流水で能登杜氏が醸しており日本酒度+4、酸度1.4の辛口酒です。文政年間の創業の中村酒造株式会社は、「地酒」にこだわり、米、水、気候、風土など「地」のものにこだわっています。グラスに注いでもらうと香りは仄かで、無濾過の麹の香りより酸味が勝っているようです。口に含むと無濾過生原酒ですが割とサッパリ系の辛口で、なぜ『無濾過生原酒すっぽんぽん』と命名したか悩める味わいでした。

なんでこの名前か   女性の形ですよ

「海ぼうず」さんには当日本酒クラブの会員方も足繁く通っており、半年で20回以上通った強者もいるとか。美味しい日本酒は人を惹きつけます。今、日本酒は世界規模でブームとなっているそうで、米国人がアメリカ本土で醸造技術を学んで日本酒を造っている昨今です。それは美味しい物には国境が無いという事なのでしょう。日本酒で世界が平和になると良いのですが。♪

(。・_・。)ノ