2015年2月23日月曜日

さくらので発見『醸し人九平次 黒田庄に生まれて』

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 昨年の今頃は、一晩に1mも雪が積もって目まいがしそうでしたが、今年は全く雪が無く、昨日に至っては最高気温+12°と、ポカポカ陽気の一日でした。昨年が異常だったのか、今年が異常かは分かりませんが、過ごしやすいのは何よりです。

 さて、お正月に「さくらの八戸店」に行ったときに発見したお酒が、今回ご紹介する『醸し人九平次 黒田庄に生まれて』です。「さくらの」の地下で奥様が買い物をしている間に、お酒売り場を見ていたら、ななな~んと銘酒発見!!。しかも、探しても探しても今は売り切れで、どこにも売られていない、愛知県は(株)萬乗醸造の『醸し人九平次 黒田庄に生まれて』ではありませんか。高価でしたが呑んでみたい気持ちが勝り、奥様の後押しもあって購入してしまいました。

 『醸し人九平次』は日本酒評価サイトのランキングで常に上位にランク付けされるお酒で、フランスのミシュランガイド認定三ツ星レストランのワインリストにも載るような煌めく味わいの日本酒です。

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        立ち姿も凛々しく         この数値は田圃の緯度・経度

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    黒田庄町の位置が分かる         「九」の文字がいいねえ

 『醸し人九平次 黒田庄に生まれて』は、ネーミングにあるとおり兵庫県黒田庄産「山田錦」を50%まで磨いており、仕込み水に至っては300年かけて沸いてくるという水を、長野まで汲みに行って醸している、こだわりの造りです。

 開栓しぐい呑みに注いだら色は少し黄色みがかり、香りは酸味がありそうですが穏やかな立香。大きく深呼吸して呑んでみると、先ず甘みを感じますがピリ感はなく、柑橘系のフルーツを感じます。口腔内に深く浸み込む感じがして、呑み込む前にグーッと旨味がやってきてスッと切れ、雑味は一切感じません。その後、舌に口腔にジワーっとした感じがやってきます。一口呑むごとに「おいしいねえ、しあわせだねえ」と、晩酌は終始笑顔でした。

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   「ゆき」の銘付きの逸品です         お酒を注ぐとまた佳きかな

 今回使用した酒器は、岐阜県土岐市に文久年間創業「桔梗屋窯」の、五代目小三郎作のぐい呑みです。伝統の古窯が造る陶磁は、豪壮な自然美や土肌の素朴さが特徴となっており、温かみのある趣が漂います。このぐい呑みの銘は「ゆき」となっており、ほっこりと降り積もった雪、そしてその白さを感じます。貫入までも愛でることが適う逸品です。やっぱり「おいしいねえ、しあわせだねえ」♪

\(。・_・。)ノ

2015年2月16日月曜日

新年会の差入れは『あさ開 旭扇 極上純米大吟醸』

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 毎年恒例の小幡建設工業新年会は、2月10日に青葉の「モルトン迎賓館」で、約150名のお客様をお迎えし盛大に行われました。今年も研修会を兼ねており、新年会に先立ち講師の先生をお迎えし「人間の視覚の限界」について御講演を頂戴しました。

 講演会終了後には皆様お待ちかねの新年会が始まります。これも恒例の社員や協力会社の表彰式、そして乾杯へ。今回、乾杯で呑んだお酒は『陸奥八仙【赤】無濾過生原酒直汲み』でした。そう、私が勝手に選ぶ2014年の「日本酒 気に入りましたランキング」(平成27年1月1日掲載)第1位のお酒で、今年は新年会で皆様方に呑んで頂きたく準備しました。

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  陸奥八仙【赤】直汲み  あさ開極上旭扇純米大吟醸

 このお酒は八戸酒造株式会社が醸すお酒で、酒造好適米「華吹雪」「まっしぐら」を使用し、蟹沢水源の石灰層より湧き出る清水で醸しています。低温でもろみをを発酵させ、無濾過のまま瓶詰したこの生酒は、日本酒度や酸度は不明ですが、呑んでみると驚きのお酒なのです。

 開栓すると発酵ガスがピリピリと立ち昇ります。ぐい呑みを口元に近付けると立ち香は華やかです。口に含むと目の前がパァっと明るくなるような、物凄いインパクトのフルーティさがハンパなく、無濾過の深みのある味わいと煌めく酸、それを包み込む甘さに衝撃を受けます。やっぱり昨年の第一位のお酒は次元が違うかも。呑んだ人たちは口々に、これは美味い、何ていう酒?、もっとある・・・と、あっと言う間に消費してしまいました。残念~!。

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      日本酒クラブの面々         社長・・何やってるんですか

 『陸奥八仙』はアッと言う間に無くなってしまい、続いて頂いたお酒は、お客様に持ち込んで頂いた、『あさ開 旭扇 極上純米大吟醸』でした。極上ですよ、極上!。こちらは岩手県盛岡市の株式会社あさ開のトレードマークである「旭日の扇」を酒名に冠した、山田錦100%のプレミア無しでも超高価なお酒です。

株式会社あさ開は明治四年の創業で、日本酒の鑑評会には平成以降23年連続入賞、その内19回が金賞と言う驚異的な酒蔵です。杜氏は南部杜氏で、平成17年には厚労省の「特定技能者表彰制度(現代の名工)」に選ばれたほどの腕前を持った方なのです。

 ぐい呑みに注ぎ香りを利きますが、微かな吟醸香が鼻孔に深く入っていきます。味わいも穏やか。程良く甘さも感じますが、山田錦の旨味を凝縮した上品な味わいで、酸味と甘さのバランスをしっかり保っていました。これが極上の味わいでしょうか。

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        作田・黒牛・桃川      はちつる・しろうま・六根

 そのほか弊社で準備したのは、青森県七戸町の盛田庄兵衛より『作田 純米吟醸』、和歌山県海南市の株式会社名手酒造店の『黒牛純米酒』、青森県おいらせ町の桃川株式会社より『桃川山廃純米酒匠極』です。それぞれ個性のある美味しさのお酒を揃えました。また、お客様より頂戴したのは八戸種類株式会社の『はちつる純米吟醸無濾過生』、『八鶴しろうま純米吟醸生原酒』、弘前の斉藤酒造店が醸すフルーティで煌めく華やかさ『松緑 六根ルビー』です。みんな一通り呑んでみましたが、酔いが回って味わいが解りませ~ん。ごめんなさい。♪

\(。・_・。)ノ

2015年2月9日月曜日

辛~い!『神亀純米酒』は旨味で勝負

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 「桃の節句」が近づき、わが家にも1年ぶりにお雛様が飾られました。一松堂種市医院の先代の奥様より、2月に生まれた娘の誕生祝いで20年以上前に頂いたもので、部屋に出すと部屋中がパッと明るくなるようです。

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    見よ!わが家のお雛様

 さて、今回呑ませて頂いたお酒は、埼玉県蓮田市にある嘉永元年(1848)創業の純米酒しか造らない神亀酒造株式会社で醸す『神亀純米酒』です。神亀酒造の由来は、蔵の裏手にあった「天神池」に神の使いの亀が棲んでいたところから頂いた有難い名前です。ありがたや~。『神亀純米酒』は酒米の五百万石を60%まで磨き、秩父系荒川の硬水を使っています。出来上がったお酒は、フレッシュ・フルーティとは全く無縁で、ジューシーな味わいとは隔離された、から~い辛口の純米酒です。

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 神亀純米酒の凛々しい姿     「亀」は象形文字?

 でも、そんな辛いお酒ですが、どんなお料理も美味しく引き立てます。辛いからだろうねぇ。このお酒はウチの奥様が上野駅近隣より買求め、重たいのを一生懸命に運んでくれたお酒なので、フルーティ・ジューシーがいいなんて言ってらバチが当ります。

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     ぐい呑みはおかげ横丁で        六角形の見栄えのする酒器

 今回のぐい呑みは、伊勢神宮前にあるおかげ横丁のぐい呑み専門店で、長男が買ってくれたものでした。私も一昨年の遷宮直前に行ってきましたが、専門店だけにぐい呑みがたくさんあり目移りして結局、購入したのは、・・ん・・何故?・・という物でした。いざとなれば、難しいねえ~♪

\(。・_・。)ノ

2015年2月2日月曜日

白瀑『純米吟醸 山本 紫ラベル亀の尾仕込み』

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 仕事で三沢市を通って上北町へ行っておりましたが、三沢には人気の酒屋さんがあり、その名も「中居酒店」さん。大型冷蔵庫がズラーッと並び、中には地酒の『陸奥八仙』や『豊盃』、外様として千葉の『不動』、高知の『司牡丹』、山形の『くどき上手』、新潟の『景虎』など錚々たるお酒が並んでいました。

 さて、今回頂いているお酒は、その中居酒店さんより購入させて頂いた『純米吟醸 山本紫ラベル亀の尾仕込み』です。こちらは酒どころ秋田県の、山本郡八峰町で白神山地の湧水を蔵まで引いて美味しいお酒を造っている「山本合名会社」が醸しています。

 酒米にもこだわり、今回のお酒は「亀の尾」仕込みです。元来「亀の尾」は美味しく貴重な酒米なのですが、硬質米で醪にした際に溶けにくく、かつ米の中にタンパク質が多いので、よほど磨かないと味わいに雑味が出やすいのが欠点だそうです。それでも蔵人たちは美味しいお酒を造るために手間暇を惜しみません。日本酒度+1、酸度1.8と比較的呑みやすいお酒に感じますが・・・。

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   亀の尾100%使用    緑の瓶に紫のラベルが鮮やか

 期待と不安が混じる中『純米吟醸 山本 紫ラベル亀の尾仕込み』を開栓すると、香りは控えめ。お酒の色は透明で、口に含むと微かなジューシー感に酸味が大きく主張してきて、辛く感じるお酒です。呑み進むうち酸味や辛さが旨味の中に隠れるようになり、お料理も美味しく頂けます。焼き肉にもせんべい汁にも相性が良いお酒でした。

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     無色透明な『山本』でした

 今回は実家でお酒を頂いたのですが、二合のつもりがお袋様との話に花が咲き、あれよあれよと四合瓶は空になっていき、帰りはフラフラと千鳥足で家路に着きました。♪

\(。・_・。)ノ